紙の本
緩急を織り交ぜたストーリー
2010/07/03 23:03
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
15年前、太平洋上に出現したゲートにより、地球とレト・セマーニと呼ばれる異世界は結ばれた。レト・セマーニの文明は地球よりも数世紀遅れたものであり、その制圧は容易と思われたが、彼らは地球にはない術による魔法効果で兵器を強化し、若い文明らしい生命力によって対抗することで勢力は拮抗した。
紆余曲折を経て外交関係が成立した現在、ゲートと同時に現れたカリアエナ島では、セマーニ世界の魔法製品と地球世界の科学製品が取引され、犯罪が渦巻く混沌とした状況が作り出されている。
そんな島のサンテレサ市の刑事であるケイ・マトバは、セマーニ世界の大国であるファルバーニ王国からうら若き乙女の姿をした準騎士ティラナ・エクセディリカを迎え入れる命令を受ける。彼女はセマーニから地球に連れて来られた妖精を救出するため派遣されてきたのだ。
元軍人で生粋の現場刑事であるケイは外交官のまねごとで少女のお守をさせられることにいらだち、ティラナは自分を子供扱いし無礼な態度を取るケイに反発するのだが、互いの目的を達成するため、仕方なく協力しあう。
スラムの様な場所での違法すれすれの捜査、銃撃戦に剣戟戦や魔法戦、あるいは猫との穏やかな日常など、次から次へと様々な事態が引き起こされていく。その事件の中で少しずつ信頼関係をはぐくんでいく二人、そして明らかにされる事件の真実とは。
初めの噛み合わない感じから、徐々にかっちりと噛み合っていくまでのステップが、きっちり踏まれている。その過程には緩急が織り交ぜられていて飽きさせない。それぞれの立ち位置が明確なので、それが近づいたり離れたりしても、ブレた感じがしないのだ。
今回の事件でコンビとしての二人は成立した。あとはこれから二人の事件が始まって行く。
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国の小説って感じですね!
面白いです。
にしても黒幕というか内通者がまさかあの人だったとは思いもよらなかったです。
面白い。
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「ドラグネットミラージュ」リニューアル発売。
本屋で「あ、賀東さんだ。ドラグネット中断してなに書いてんだヨー(言いがかり)」と、ドラグネットのドでも書いてないかとなにげなく手に取ったら、その本がドラグネットでした。名前変わってるけど私にしてみればドラグネットはドラグネットだ!
えー、前作をご存知の方へ。
表紙を見てお察しの通り、ティラナが大変貌です。
マトバもわりと変わってます。
でも性格は変わってません。二人とも。ご安心を。
賀東さんは「リサーチの結果」って書いてるけど、私は前作の巨乳娘が好きだったので、ロリに走られて愕然としたんですが、読んでる途中から新ティラナの顔でイメージが動きまして、これはこれでいいのかと。
村田さんの絵はマジックです。見事にインプリンティング完了。
とりあえず、次巻とその先が、今度こそちゃんと続けて出ますように!!
応援の意味もこめて★5つです。
よろしく賀東先生、村田先生!!
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“フルメタル・パニック!”の賀東招二先生による‘硬派'なファンタジーポリスアクション! と、一言に表すならそんな感じでしょうか
現代とファンタジーの融合! 凝った設定もさることながら、海外刑事ドラマのようなノリが非常にイイ感じで、私的にはかなり楽しく読めました。
驚いたのが前述の通り、ファンタジー要素を含んだ硬派な刑事モノという点。こんなファンタジーラノベないでしょ(笑)
さらに驚いたのはファンタジーの癖に、会話や背景がやたらリアル。本当にファンタジーが現代に溶け込んだような空気を醸し出しています。
異世界とつながった系の話に興奮する方、現代社会に妖精とか時代錯誤なファンタジー世界の住人が紛れ込んだような話が好きな方、異世界が地球とは違う理で成り立っていることに、昂ぶってしまう方、そしてなによりミリタリーアクション的要素が好きな方や、海外刑事ドラマが好きな方、はてまた麻薬取引が横行するアウトローな雰囲気が漂う街が好きな方にオススメです。
なにやらまったく噛み合わない要素をオススメのポイントとして淡々とあげていきましたが、これが絶妙にマッチしておりまして、『硬派な刑事モノでファンタジー要素?』という不安を抱く必要はありません。
今までにない感じのラノベを読みたいなら是非是非。
表紙を見て、なにやらただならぬ雰囲気を感じたなら、安心して手に取り読んでください。
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旧作読了。一部設定を何故変えたんだろう・・・。2巻目のためなのかも知れない。潜入捜査部分がががが。旧作のぱつんぱつん具合ががががが。
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フルメタの新刊はまだまだ出そうにないな、と思いながら。
組み合わせ的にはとても好きです、主人公コンビ。
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『フルメタル・パニック!』から読んでいる作家さん。これを最近読んで、一番好きになった。カバーのイラストも主役2人の関係も大好き。すごく続きが読みたい。
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焼き直しものとは知らずに購入。
発売日に購入しながら二月近く積んでたんですが、読み始めたらあっという間に読了。
話としてはお約束だなと。昔から良くある刑事ものにファンタジー要素が入りましたという。
後書き通りに二人の仲が進展していくのかどうかも見物。10歳ちょっとの差とか、なかなか美味しいところを突いて来やがる。
とりあえず続刊が出来るだけ早く出て欲しいところ。
まあ出来れば、フルメタのほう先に終わらせて欲しいけど。
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勧められたので、読んでみました。
泥臭い刑事物のハードボイルド世界となんでも有り的なファンタジー小説を上手くドッキングさせているなって思いました。
個人的にはマトバはもうちょっといぶし銀なおっさんでも良かったかも。
全体的なバランスとして
ハードボイルド(3) : ファンタジー(7)
ライトノベルとしては、かなり美味しくいただけました。
ご馳走様です。
2010年 005冊目
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ファンタジー異世界と一部融合してしまった町の警察で、異世界の騎士と共同して事件に当たらなければならなくなった刑事のお話。
でこぼこ相棒警察もの、異世界ファーストコンタクトもの、剣と魔法、ガンアクション。
面白そうなものいろいろとりあわせて、いささか強引なところも見
えるものの、勢いでまとめあげて気分の良い疾走感を味あわせてくれた良作。
こういう感じでだんだんページを繰るスピードが上がっていく気分というのは、ライトノベルならではで、ちょっと久しぶりに良い気持ちでした。
少し古い作品のリニューアルみたいだけど、あまり時代は関係ないからねえ。
それなりに苦労人で、ツンデレ気味の中年刑事が、外見ロリの異世界の騎士の実力と真摯さに触れて、だんだん信頼関係を構築していくのが楽しかったです。
あと、後書きが秀逸。是非それが実現するぐらいまでやって下さい。
後まで印象的な言葉は「自分たちは負けるかもしれない」。
この本を読んで思い出したのは、昔好きだった麻生俊平の「ポートタウン・ブルース」と小川一水の「導きの星」。
そういえば導きの星も村田蓮爾さんの挿絵でした。ひきつけられます、よね
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ファンタジー要素を含んだ刑事モノです。歴とした刑事モノでした。地球とは違う、中世ファンタジー世界と繋がった現代社会に生きるやさぐれデカと、その異世界から来た高貴な少女騎士が主役のお話。異世界からの移民達を受け入れ、ファンタジー文化との融合に起因する犯罪の多発する都市が舞台です。
一巻では文化も考え方も違う二人がいがみ合いながらも徐々にその距離を縮め、とある事件を解決していく様が描かれます。
文章の質も高く、話もスピード感があり最後まで一気に読み進めることができました。ファンタジー濃度も世界観のアクセントになっている程度で鼻につくことがなく、感情移入の妨げになることはありませんでした。続刊も予定されてるそうなので、二人の刑事の活躍を心から期待です。
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http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-1.html
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ハードボイルド刑事ドラマにファンタジー要素を加えた感じですが、
むしろお話はファンタジー中心なのかな?
本編は安定して楽しめました。
そしてあとがきは読んでて途中から変だとはおもっていましたが、非常に騙されました!
予備知識がない人が読めば普通騙されますよね?
あと本作はドラグネットミラージュのリメイクということですが、その原作も読みたくなりました。
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2010/07/01:コップクラフト2の表紙の黒猫に魅かれて1も注文。
絵が違うので最初気づきませんでしたが、以前読んだ「ドラグネット・ミラージュ」のリメイク版のようです。
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異世界+刑事モノ。
旧「ドラグネット・ミラージュ」のリニューアルだそうですが、純粋に大いに楽しめました。
ティラナ最高!
マトバとのコンビが今後どうなっていくか楽しみです。
そして残った謎も解明されることを・・・。