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紙の本
ワーキング・ホリデー (文春文庫)
著者 坂木 司 (著)
「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変!突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、...
ワーキング・ホリデー (文春文庫)
ワーキング・ホリデー
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商品説明
「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変!突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で…!?ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
笑って泣ける一冊!
2011/11/02 20:43
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジーナフウガ - この投稿者のレビュー一覧を見る
笑いあり、涙ありで大いに読み応えがある一冊でした。素晴らしいので心から、オススメしたいと思います。
イケメンなのに、元ヤンなせいか、短気で口が悪い人柄が祟ってパッとしないホストのヤマト。
そんな彼の目の前に突如現れたのが、進と名乗る小学五年生。『初めましてお父さん。』
心当たりがある様な、ない様なヤマトは進を質問攻めに。で突き止めた進の母親は、
ヤマトの過去の唯一の弱点とも呼べる人。これで進が我が子に間違いないと確信していると、
更に息子は『夏休みの間にお父さんが善い人か、悪い人かを、自分なりに調べる!』等と
飛んでもない宣言をするのです。が、二人暮らしを始めた翌日ヤマトがホストを
クビになる大失態をしでかします。ここで捨てる神あらば拾う神もありで。
ホストクラブオーナーでヤマトを一から育てたジャスミンが(オカマ)が、ホストのヤマトでなく、
本名の沖田大和として昼の世界に生きて行きなさい。と、新たな仕事、
宅配のハチさん便への転職を手配してくれるのですが、この場面の描写は、とても温かく、
ジーンと胸が熱くなりました。さて、 沖田大和の転職先はと言うと。
宅配便の新規参入会社『ハチさん便』のセールスドライバー。
リヤカーを大和アレンジでカスタマイズして晴れの日も、土砂降りの日も、
荷物を届けに精一杯勤めます。そんな父に最初は反発を覚えていた優等生の進
(学校でのあだ名は、なんと『おかあさん』)ですが、大和の大雨の日でも、
なりふり構わないカッコ良さを見て、夏休みの間に、父から【モテモテの極意を教わる】
男塾への入塾を決意したりで、案外凸凹親子でだけど馬があうんだなあと思いました。
夏の間限定だと分かってるからこその特別な親子の絆はこんなところにも。
『他愛のない会話。部屋中に漂う煮物の匂い。そして何より、「おかえりなさい」という台詞。
自分以外の誰かがいる生活も、捨てたもんじゃない。俺はそんなことを考えながら、安らかな眠りにつく。』
この何気ないけど、ずしりとした生活の実感を描ける上手さが坂木司さんの味だと思います。
ラスト二人に訪れる否応ない別れ。不覚にも涙してしまいました。
本当にハートウォーミングな本なので是非読まれてみて下さいね。
紙の本
良作
2012/02/05 22:53
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朔日 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然息子が出来た元ヤンキーのホストの青年が立派な父親になろうと奮闘する話。
親子物好きな方にオススメです。
続編としてウィンター・ホリデー在り。
紙の本
続編を早く読みたい!
2021/08/01 23:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白すぎ!
状況と感情の描写が映像として入ってくるぐらい上手い!さすがです。
あとがきも微笑ましくて優しく温かい気持ちにさせてくれる一冊でした。
紙の本
温かいお話
2021/01/30 15:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
元ヤンキーで元ホストで宅配配達員の大和と、突然現れた小学生の息子との、一夏。
お互い、父親として、子として、すんなりと認め合っているのが、可笑しい。周囲の人達も皆、愛情たっぷりだし、大和もボスもジャスミンも、魅力的。
坂木さんの小説は、人物も会話も風景も、ほっとするくらい温かい。読み終わって、ほっこりする。
紙の本
ぜひ!
2017/06/05 16:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
会話でポンポンと話が進んでいくので読みやすい!
主人公の職場が、普段から身近に接する宅急便でもあり話の中に入りやすい。
何より出てくる人物達が魅力的!
登場人物達が読み手の手を引いて勝手にお話の中に連れてってくれる感じ笑
本をあまり読まない方でも分かりやすく、本の人物達と一緒に行動してるように楽しめると思う
紙の本
おもしろかったです
2016/02/09 09:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あるばとろす - この投稿者のレビュー一覧を見る
元ヤンでホストあがり、そして「はじめまして、お父さん」の挨拶で隠し子現る。波乱万丈チック?な喜劇とでも申しましょうか。
今は宅配便の会社で働く大和さん、来し方の経験を活かしての人との対応のしかたや物事の見方など、失敗もあるけれど男気があって素敵です。
また彼の周囲にいるひとたちもリアルで人情味あふれる面々ばかり、映像を思い描きながら読める心温まる楽しい作品です。
紙の本
ほのぼのと
2011/05/31 08:58
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
元ホスト。元ヤンキーの沖田大和のもとに、突然『我が子』が現れた。
設定からして、すでにコミカル。
読んでみると、やはりコミカル。
テンポ良く、読みやすく、とても楽しい。
これまで読んできた『和菓子のアン』や『シンデレラ・ティース』とは異なり、主人公が男性。それもかなり単純バカ。そして内実は家庭ドラマ。
作者の違う引き出しを開けたようで、嬉しかった。
大和はひょんなひとから宅配便の配達員として働く。
新しい仕事に汗を流しながら、ひと夏を『息子』と過ごすことになった大和。
男親が初めて会った息子にどう対処していくのか?
と、少しずつ、親子の絆が結ばれていく様子が、微笑ましい。
大和の職場の人たちは、ホストクラブ、宅配便、ともにいい人ばかりで、大和親子を終始、支えてくれる。
破天荒な生き方をしてきた大和が、息子と一緒に成長していく様も、なんだかいじらしい。
坂木司って、ほのぼのとした小説を書かせたら、とびきり上手いひとだな、と実感する。
読んでいて、クロネコヤマトはよく利用するけど、地域密着型だったんだな。そういえば、被災地に営業所の独断で荷物を運んだって話もあったな。と、色々と思い出した。
企業は、地域と社会と結びついている、ということも改めて教えてくれる物語だ。
紙の本
ひと夏の…経験?!父と子の初めて尽くしが奏でるハートウォーミングな良作!好きです!
2012/04/02 14:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2012年の個人的テーマを「全方向に全力でおもねる」
と設定したわたしとしてはあまり大声では言えないが、
実は、坂木作品はそれほど得意ではない。
『青空の卵』から始まるひきこもりシリーズ(最終巻未読)で
その存在を知り、
「これはハマるな」と確信して数冊購入して早数年。
まだ数冊しか読んでいないのに飽きてしまった。
特に『短劇』がいけなかった。
ちょいブラックという好みの分野だけに、
変に目の肥えたわたしには物足りなさすぎたのだ。
とはいえ、購入したからには読まねばなるまい。
と、軽い決意で手に取った本書。
はっきり言おう、
参りました。
そして見直しました。
「こんなのも書けたのですか、坂木さん!!」
「初めまして、お父さん。」
ある夏の日。
ヤンキー上がりの3流ホスト大和の前に突然現れた
しっかり者の小学生、進。
大和のことを「お父さん」と呼ぶ進の出現で大和の生活は一変!
ホスト稼業を引退し運送業に転職。
そして始まった「はじめての」父子生活は、
さぐりさぐりの連続で…。
今まで死んだと聞かされた父親の存在を知ってしまった小学5年生の進。
彼は夏休みを利用して、まだ見ぬ父親と暮らしてみようと決意する。
そして実行する。
しかも、父親の職場がホストクラブだというのに、
そのホストクラブを訪れちゃう。
このあたりが「しっかり」している。
大和の元交際相手で進の母親である由希子の
教育方針がそっくりそのまま活かされている。
そしてこの「しっかり」がちょびっと生意気で、
でも時に子どもらしいところもあって可愛らしい。
一方、父親の大和は単純で単細胞。
でも曲がったことは嫌いで弱いいじめなんかしない、
男気のあるタイプ。
この全くタイプの違う男ふたりの暮らしが物語の核となるところ。
大和にとっては初めて尽くしの父親体験。
進だって、父親との暮らしは初めて。
だからふたりの暮らしはさぐりさぐり(笑)。
なのだけれど…
根がすこぶるいい大和だから、
進との距離も縮んでいく。
でも親子だからこそ、時に反発しあい
離れていたからこそ距離感がつかめず、
悩んだりぶつかったり。
周囲の個性的かつあったかい人々を巻き込んで
すごくハートウォーミングな連作短編集となっている。
読後感は爽やかでしかもあったかい。
すごくすごく好きだなぁ。
続編『ウインターホリデー』が刊行されたので
文庫化したら手に入れよう。
坂木作品は手持ち(あと2冊かな、積んでいる)だけに
しようと思っていたけれど、
このシリーズはこれからも追いかけていくことに決めた!
『ワーキング・ホリデー』収録作品
・宛先人不明
・火気厳禁
・こわれ物注意
・代金引換
・天地無用
紙の本
宅配便のお仕事&家族のお話
2021/06/29 14:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂木さん作のお仕事小説。今回のテーマは「宅配便」と「家族」。ちょっと出来すぎの息子と出来てないながらに男気だけで頑張る父親。不器用な主人公が仕事や息子や周りの人を通して頑張る姿もそうだけど、ちょいちょいホストっぽいのも楽しくて好きでした。ヤマトって名前はヤマト運輸さんから取ったのでしょうか?リアカー最近あまり見ないですね。初めて見た時はビックリしたけど、大変そうだなぁ~と思いました。特に夏…。宅配の人って凄い逞しい人多いですよね。今までの主人公よりヤマトがイメージしやすかった。お勧め♪
紙の本
初めましてお父さん。
2019/11/12 13:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
元ヤンホストの前に、いきなり小学5年生の息子が現れて。
ドラマや小説ではありがちな設定ですが、その後の展開が良かったです。
リヤカーだもんなあ。
情が移るってもんです。
紙の本
ほっこり
2019/01/13 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HIDETO - この投稿者のレビュー一覧を見る
突如ホストクラブに現れた小学生の男の子。
そして「はじめまして、お父さん」の言葉。
今までの生活とは180度変わり、急きょ子供との共同生活が始まる。
最初はぎこちなかった二人の生活も徐々に家族としての絆を作っていく。
不器用な二人がどんどん深まっていく仲が読んでいて楽しくてしょうがなかったです!!
紙の本
爽やかな本です。
2015/08/25 22:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
少しずつ、他の作品と重なっている世界があり、それを見つけると嬉しくなります。さらさらと読めて、さっぱりとした気分にな本です。
紙の本
さらっと読める
2015/03/26 15:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後感は『東京バンドワゴン』みたいに心地よく、さらっと読めた。ヤマトのダメ父親っぷりと進の小学生らしからぬ言動が楽しかった。別れの場面で 泣きながら駄々をこねる進を、ヤマトがぎゅっと抱きしめるところが想像できた。