- 出版社:早川書房
- サイズ:16cm/351p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-030993-0
機龍警察 (ハヤカワ文庫 JA)
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- 税込価格:756円(21pt)
- 発行年月:2010.3
- 発送可能日:24時間
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商品説明- 「機龍警察」
大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作。【「BOOK」データベースの商品解説】
ユーザーレビュー- 「機龍警察」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/11/11 23:40
浅すぎる
投稿者:紙魚太郎(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
何が書きたかったのかはっきりしない。というか、小説を書きたかったのかアニメを描きたかったのか?
小説とアニメの決定的な違いは何だろうか。その一つは、イマジネーションの豊富さである。登場人物、メカ、場面、すべてにおいて読者独自のイマジネーションが豊富に何通りもわき上がることが小説の醍醐味だと思う。だから人と議論できるのだ。この小説はそのイマジネーションがわき上がってこない。人物しかり、メカしかり。メカに関して言えば、この程度のものは十分にアニメ化されている。固定概念の範疇をでない。人物についても、アニメのキャラクター的な掘り下げで終わっている。アニメがこれだけ豊富な世界を提供しうる現在、この程度のイマジネーション小説は余り意味がない。アニメ化したいならその意図はわかるが、改めてアニメ化するほどの新鮮さもないであろう。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/05/25 21:40
まさに連続ドラマの第1回、続編の執筆応需か
投稿者:消息子(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
大量破壊兵器の閉塞状況から機甲兵装なる兵器が登場する。身長3メートル強というからパワードスーツと搭乗型ロボットの中間のようなものだ。それが、犯罪組織にも流れ、警察も機甲兵装の特殊部隊SATを持っている近未来。
機甲兵装がらみの事件で失態を犯した警察は、最新の機甲兵装「龍機兵」3体を配備した特捜部を警視庁に創設する羽目となる。チーフは外務省から異動してきた異色のキャリア沖津警視。「龍機兵」に乗るのは叩き上げではなく、雇われ警官である。日本人傭兵・姿、警官でいられなくなった元ロシア民警のユーリ、元テロリスト・ライザの3人。警察の外人部隊なのだ。
機甲兵装を纏った犯罪者が地下鉄に立てこもるという事件が起こるが、SATと特捜部は反目。SATが突入し、特捜部は後方支援に回ると、立てこもりの罠にはまってSATは全滅してしまう。これが冒頭の「つかみ」。
アニメのベテラン脚本家の初の小説である。その後の展開はさすがに見事。
警察+モビルスーツならゆうきまさみ『機動警察パトレイバー』があるし、警察+パワードスーツなら『仮面ライダーアギト』、機龍警察という名称はアジアの裏社会でそう呼ばれているという設定だが、機龍という言葉は映画『ゴジラvsメカゴジラ』でメカゴジラの正式名称だった。もやは目新しいアイディアではない。
となればストーリーで勝負するのだろう。その意味ではSFではなくSF的設定を導入した警察小説といえるだろう。閉鎖的な警察組織と特捜部との摩擦が重要なプロットとなっている。おおむね姿を中心に語られるが彼が主人公というよりも群像劇だ。立てこもり事件の実行犯は姿と因縁のある傭兵。警官でいられなくなった警官ユーリは日本においても葛藤する。ライザはひたすら死を求めている。「龍機兵」を保守する技官はテロで家族を失っている。そして有能だが来歴不明の沖津警視。人物造形がアニメっぽいクリシェと感ずるのは先入見であろうか。
捜査をすすめるなか次の罠が待っている。しかしここでも「龍機兵」は使われない。「龍機兵」の本格的活躍はクライマックスまでとっておかれるのだ。ウルトラマンの登場は最後の5分。そして、実行犯を倒しても、背後の黒幕との戦いはまだ続くという「引き」。怪人蜘蛛男は倒したがショッカーとの戦いは続くというわけだ。姿と沖津以外は葛藤を抱えた人物であって、続編でストーリーの中心に据えることができるだろう。
まさに連続ドラマの第1回、続編の執筆応需という感じ。『機龍警察2』が出ても買わないと思うけど。だって、SFらしいセンス・オヴ・ワンダーがないし、惚れ込みたくなる登場人物もいないのだもの。







