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アラベスク 2 完全版 2 (MFコミックス)(MFコミックス)

アラベスク 2 完全版 第1部 2 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

山岸 凉子 (著)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,68048pt
  • 発行年月:2010.3
  • 発送可能日:1~3日
  • コミック

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/05/08 22:57

別離の先に見えるもの

投稿者:はぴえだ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

2巻は、ノンナ飛躍の巻といっても過言ではないストーリーが繰り広げられる。
続くライバルとの戦い。新たなる出会い。
1巻に引き続き、目が離せないドラマチックな展開。

冒頭からアラベスクの世界に引き込まれる。
ノンナはまだまだ夢を叶えている途中で、いろいろなことが起こる。
嬉しいことよりも、悲しみ、苦しみが遥かに多く、挫けそうになって、逃げてしまう。
世界は違えども、それは誰の元にも一度は訪れるであろう苦難(試練)で、感情移入せずにはいられない。
どうなるの?どうするの?とやきもきさせられるのだが、次第に目覚め立ち上がっていく姿に、読んでいるこちらもまた応援しようという気分にさせられる。

ユーリもまたノンナと離れたことで、自分の気持ちに気づいていく。
いてもたってもいられなくなって、ノンナを迎えに行くユーリに、こちらも心がはやる、胸が躍る。
初めて二人が出会った時のようなシーンが繰り返され、再会を迎えた時は胸をときめかされた。絆の深まりが感じられてそれは印象的なシーン。

ついにラーラとの対決も終結を迎える。
一つ困難を乗り越えたことで、ノンナは強くなり、再び歩き出す。
作中でユーリがラーラについて語るシーンがあるのだが、二人の対決の結末を目の当たりにして、そういうことかと気づかされる。
ただ、それって、本当の天才の姿なのか?と疑問にも感じるのだが、よく考えてみると執着のなさも天才たる所以なのかとも。
だとすると、ある意味、ノンナはしなやかな強さと貪欲さの天才なのかもしれない。
そういうキャラクターは人を強く惹きつける。期待を抱かせるから。
分かりやすいライバル・ラーラは、ノンナに感情移入させるための大切な装置だったのね、とエピソード終了後に気づかされた。

一つの話に決着がついたところで、場所を変えて、新たなる展開が。
ラーラとは違うタイプの天才、マチューとの出会い。
戦いが再び繰り返されるかのようなのだが、はじめは比較的軽い感じで進んでいく。
ノンナはまたもや心を大いに乱される。ただ、ラーラの時ほど揺らぎは少なく自分をコントロールしようとする彼女の努力が描き出されていて成長の跡が見られる。
それゆえ、こちらもラーラの時ほどぐらぐらさせられることはなく、比較的安心して読むことができる。
加えて、ラーラよりも人間味あふれるマチューは読者に好印象を与える。さらに、彼女にはどうやら秘密があるようで、そこにも心をくすぐられる。
ユーリのマチューに対する行動に少しやきもきさせられつつも、話は進んでいく。
そうこうする内に事件が起き、衝撃の事実が。
ストーリーに影が落ち始め、あれよあれよという内に別れの時が訪れる。
あまりのことに胸が締め付けられる。それでも世界は続いていく。現実世界と同じように。

あらゆることを、別れを、乗り越えて、受け継いで、ノンナは自分の、バレエの、道を行く。
その姿に、ストーリー開始当初の彼女を思うと、感動を覚える。
けれども物語は、ノンナは、まだまだ旅の途中。
彼女がこの先、どのような成長を見せるのか、第二部が非常に楽しみで、待ち遠しいのである。

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