- 出版社:日本経済新聞出版社
- サイズ:18cm/246p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-532-26069-9
バブルは別の顔をしてやってくる (日経プレミアシリーズ)
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- 税込価格:893円(25pt)
- 発行年月:2010.2
- 発送可能日:1~3日
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商品説明- 「バブルは別の顔をしてやってくる」
バブルは何度でもやってくる。過去とは異なる様相で−。世界各国の低金利誘導、財政出動が投機マネーを再び勢いづかせる。人類はまた過ちを繰り返すのか? 中国、新興国、資源価格など新たなバブル経済の可能性を徹底分析。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「バブルは別の顔をしてやってくる」
熊野 英生
- 略歴
- 〈熊野英生〉1967年山口県生まれ。横浜国立大学経済学部卒。第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト。専門は金融政策、財政政策、金融市場など。著書に「3時間でつかむ金融の基礎知識」など。
ユーザーレビュー- 「バブルは別の顔をしてやってくる」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/08/08 17:03
次のバブルはどこで弾けるか
投稿者:MtVictory(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブプライム問題で欧米のバブルがはじけた後に取られた各国の金融政策や財政政策が再び、世界に過剰流動性を招いている。余ったお金は次のバブルの芽を探して貪欲にうごめく。 金融システムに「不健全さを抱えた」ままで。特に新興国へは「高成長を再開しようとするところへ、過剰流動性が集まりやすい」という。先進国との景況差があるから、そこで局地的バブルになる可能性があるのだ。つまりタイトルにあるように次のバブルが「別の顔」をしてやってくるのは確実ということだ。
著者は「世界的な金融バブルの物語はまだ続きがあるかもしれない」と感じている。裏表紙には「世界金融危機の記憶もさめやらぬうちに、人類はまた過ちを繰り返すのか?」と書かれているが人類の欲望が続く限りは、別の形でバブルを繰り返すのだろう。本書は主に次なるバブルの萌芽となりそうな要因を分析している。
著者は「バブルが中途半端にしか潰れなかったせい」と「まえがき」に書いているが果たしてどこまで潰れればよかったというのか、その場合の被害がいかほどになったのか想像するのも恐ろしい。
第8章でバブルを再来させるリスクとして、危機対応、格差、基軸通貨ドル、資金還流の4つのパラドックスを挙げていて興味深い。
1.「金融面での危機対応の技術が進歩するほど、金融市場はバブル崩壊のダメージから復活しやすくなる」、それは「バブルが再燃しやすい素地を残すことになる」
2.「先進国の金融緩和効果が振興国に流れて、それが資源インフレなどを誘発」し、先進国の景気の足を引っ張る
3.ドルが弱くなると、「景気が相対的に良い国々では、ドルなどの資金流入が活発化する」、流入した国ではバブル阻止のために利上げで対抗するが、それが更に流入を誘発する」
4.新興国経済が成長し、外貨準備が増えても、「米国などの国債投資に回って、先進国の金融緩和」を増幅させ、再び過剰流動性を生む
このように何か対策を打つと、それが回り回って戻ってきてしまう。イタチごっこである。世界各国政府が財政出動した結果、景気は回復しつつあるが一方で、欧州では財政が悪化し、財政危機という新たな問題に連鎖してきた。これに対し財政赤字を減らすために緊縮財政をとると景気が悪化する。税収が減り、更に緊縮せざるを得なくなる。ジレンマである。
欧米はバブルに懲りて、新たな規制強化策を導入しようとしている。しかしバブルは本当に防げるのだろうか?バブルを望む者たちが存在する限り、懲りない面々がいる限り、バブルはなくならないだろう。
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/11/21 23:44
バブルについて淡々と書かれている本
投稿者:ふるふる(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
正しいことが書かれているのだが、読んでいて面白く感じるような本ではない。
面白さでは、有名経済評論家たちの独断と偏見に満ちたものにはかなわない。彼らのようにもっと著者の主張をはっきりと書いたほうが面白く読めると思うが。
「100年に一度の経済危機」という言葉は、グリーンスパンが自己弁護をする場面で発したのが最初らしい。それを麻生総理が何度も使用したことで、日本で、とくにマスコミの世界では当然のこととされるようになった。
しかし、もし今回の不況がそれほどのものでないのに、100年に一度の大規模な経済対策を行ったとしたらどうなるだろう。当然、再びバブルが到来し、またはじけることになる。例えて言うならば、ゴキブリ一匹を倒すのに、キンチョールではなく火炎放射器を使うようなものだ。
私は、麻生総理が最後まで辞めずにがんばったことを評価している。あの野党であった民主党の意地悪作戦をよく乗り切っていったと思う。総選挙で負けていなければさらに続けようともしていた。政治家たるもの、このような野心(大志ともいう)を持っているべきだろう。
しかし、その政策は「スジ」が悪かった。例えば高速道路の休日1000円は、野党の民主党の高速道路の無料化に対抗して実行された。お盆や年末年始、ゴールデンウィークなどは大変な渋滞となった。もし、1000円にするのなら年間を通じて1000円にするか、逆に平日を1000円にして休日を普通料金にするほうがよかった。ドライバーたちは、できるだけ休日を避け平日に移動しようとする。そこで、特異日の大渋滞はかなり解消されることになっただろう。
これらの大渋滞とその報道のおかげで、世論調査では高速道路の無料化には反対がかなり多くなってしまった。民主党は財源問題もあり、完全無料化をあきらめつつあるようだ。私としては残念だ。
ただ、ひょっとすると麻生総理はそこまで民主党対策を考えて休日1000円を実施したのか。もしそうなら、孫子並みの兵法といえる。







