ニッポンの刑務所 (講談社現代新書)
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- 税込価格:840円(24pt)
- 発行年月:2010.3
- 発送可能日:1~3日
- 本 新書
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商品説明- 「ニッポンの刑務所」
日課、作業・食事の内容から、近年の高齢者・外国人の急増、クスリ、累犯まで。20年の取材から見えてきた受刑者と刑務官の本音とは? 塀の中の真実を明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「ニッポンの刑務所」
外山 ひとみ
- 略歴
- 〈外山ひとみ〉静岡県生まれ。写真家、ジャーナリスト。98年「MISS・ダンディ」でドキュメンタリー写真大賞・人物ルポ部門受賞。
関連キーワード- 「ニッポンの刑務所」
ユーザーレビュー- 「ニッポンの刑務所」
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/05/22 11:59
塀の向こうにも人間の社会が
投稿者:ぽむ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
発売されたときから気になってて,やっと図書館で借りてきたの。
できれば自分はずっと外側にいたいなぁって思うけど,中の様子は気になっていたのよね。
ここ数年過剰収容の問題とか刑務官の不祥事とかよくニュースになるものね。
刑務所ってどんなところなのか,基礎知識や中の生活を知るにはとってもコンパクトで内容の深い本だと思う。
一日の流れとか刑務作業のことはおおむね想像の範疇だったけど,運動会や盆踊り,観桜会といった行事や職業訓練と技能大会のことは初めて知った。
そうよねぇ…運動会とか,ちょっと何が起こるか怖いよねぇ。
だけどもそういうハレの日があるっていうのは,人間の生活にとって意義のあることなんだと思った。
あとはこの頃の世相の変化が刑務所内にも及んでいるということが印象的。
外国籍の受刑者が非常に増えているんだって。
その背景には日本の不況で出稼ぎ外国人の仕事が激減していることがあるのだそう。
国際受刑者移送条約の存在だとか,府中刑務所が伝統的に一番外国人対応が充実しているなんてことを知る。
それに日本人のありようも変わってきていて,昔だったら話してわかってもらえたことが通じなくて自己中心的だったり,必要以上に甘えてきたりする受刑者が増えているのですって。
そして,一定の制限内だったら私物の持ち込みが緩和されたから,お金を持ってる持ってないで受刑者間に格差が生まれてきているとのこと。
何だかね,読めば読むほどどこぞの学校と似ているような気がしてならない。
お上の政策の変化が末端の現場の過剰負担のもとに実行されているところもね。
とりわけ興味深かったのは,少年刑務所や少年院の中での教育。
自分と向き合い,自分で気づきながら更生に向かわせること,そして再犯防止のための教育の重要性,これは学校での仕事と通じるものがあるなぁ。
やっぱりね,こういった状況の中でこそ,狭義の学力をつけることって大事になってくるんだと思うの。
奈良少年刑務所の過剰収容のなかでの“あきらめない教育”は,私たちにも気づきを与えてくれる。
仕事に向かう気持ちにもう一回気合いを入れ直す。
昔知り合いが刑務官になりたいなんて言っていて,なんでだろうかと首をかしげたことがあったけど。
ここに出てくる刑務官の話や仕事の内容を見れば,たしかにやりがいってあるよ。
前に府中高校にお勤めしていたことのある先生から聞いた話。
卒業アルバムのお約束の航空写真で撮る校舎ね,府中高校はいつも学校が画面の隅っこなんだって。
何でかっていうと,刑務所が映っちゃうから。
だったらいっそ載せなきゃいいのにとも思うけど。







