アガサ・クリスティーの秘密ノート 下 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー (原著), ジョン・カラン (著), 山本 やよい (訳), 羽田 詩津子 (訳)
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- 税込価格:882円(25pt)
- 発行年月:2010.4
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収録作品一覧- 「アガサ・クリスティーの秘密ノート 下」
| 象は忘れない | 7−71 | |
|---|---|---|
| 証拠物件E NかMか | 72−74 | |
| 解答 | 75−76 |
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ユーザーレビュー- 「アガサ・クリスティーの秘密ノート 下」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/04/30 09:18
クリスティーの作品をあれこれと読み返してみたくなりますね。ひとつのプロットの種から複数のプロットの花を咲かせる彼女の想像力の豊かさに、目くるめく魅了されました。
投稿者:東の風(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここで言う“秘密ノート”とは、アガサ・クリスティーがミステリ小説を執筆するにあたって思い浮かんだプロット、アイデア、登場人物などを書きつけた創作メモとしてのノートのこと。クリスティーが週末や夏の別荘として使っていたグリーンウェイ・ハウスで、2005年に初めて、そうしたノート73冊を目にした著者が、実際に書かれた作品との比較、検証を行いながら、“ミステリの女王”の思索の跡をたどっていくという趣向になっています。
この文庫上下巻を読んでみて特に印象に残ったのは、ひとつのプロットからふたつや三つ、五つと、複数のプロットを編み出すクリスティーの創作力の高さ、幾つものバリエーションの花を咲かせる想像力の豊かさでした。特に、1930年代から40年代にかけて、いわゆる中期の傑作群で見せるアガサ・クリスティーのイマジネーションの豊穣さたるや、素晴らしいものがありますね。彼女の作品を実によく読み込んだ著者ならではの丹念な検証に、「さすがは“ミステリの女王”と謳われるだけのことはあるなあ。次から次へと、よくまあ、異なるプロットが湧き出てくるものだ」と、何度も唸らされました。
そして、訳者の山本やよいと羽田詩津子が上下巻の「あとがき」でそれぞれ述べているように、本書を読んでいると、どうしたってクリスティーの作品をあれこれと読み返したくなってきます。例えば、この下巻で<アガサ・クリスティーのもっとも偉大な短篇集というだけではない。犯罪小説のジャンルにおいて、もっとも偉大な短篇集のひとつだ。発想、企み、手法、すべてにおいてすばらしい。> p.209~210 と称えられていたエルキュール・ポアロものの作品集『ヘラクレスの冒険』。この一冊が早速読みたくなって手に取り、本書上巻に収録されていた「ケルベロスの捕獲」(初期バージョン)と併せて、一気読みに走ってしまいました。







