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商品説明
このまま歳をとって、「何にもなれず」終わるのかな…。専業主婦ミナ子がほしいのは「存在感」。ひとり暮らしの独身女性タエ子がほしいのは「保証」。悩めるふたりの元に、ひとりの少女が大切なものを運んできます。【「TRC MARC」の商品解説】
●内容
「このまま歳をとって、“何にもなれず”終わるのかな…」
悩める二人の女性に、一人の少女が大切なものを運んでくる――。
アラサー、アラフォーを超え、すべての人に贈る傑作漫画!!
リナちゃんの問いかけ
「ママ、40歳は嫌なの?」
「どうして 若いほうが お得なの?」
「どうして 女の人は習い事が好きなの?」
「大きくなったら何になりたかったの?」
みなさんなら、どう答えますか?
●書店員さんの感想
またもや益田ミリワールドにズキュンと胸を射抜かれてしまいました。将来を不安に思う独身女性も、漠然とした不満を抱える専業主婦も皆、自分の主人公なのです。タエ子ちゃんの「人生には『わたし』がいなくちゃ」のセリフに大共感! 願わくは齢を重ねていくことがもっともっと賞賛される社会になりますように。
(有隣堂アトレ恵比寿店 加藤泉氏)
【商品解説】
著者紹介
益田 ミリ
- 略歴
- 〈益田ミリ〉1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に「すーちゃん」「週末、森で」「ふつうな私のゆるゆる作家生活」などがある。
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書店員レビュー
自分の人生の主役は、...
ジュンク堂書店大分店さん
自分の人生の主役は、自分でしかないと気づかせてくれる1冊です。
将来の保証がないことや、自分の存在感の薄さなど、目に見えないものにおびえて暮らしてもしょうがない。
人生は、誰かと比べるものではないし、誰かに代わってもらえるものでもない。
主人公は常に自分なのだから、焦らず妬まず、ゆっくりのんびり肩の力を抜いていこうと思える本です。
文芸書担当
紙の本
漫画は文学を超えたか
2011/05/10 08:07
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて石ノ森章太郎に「漫画ではなく萬画だ」と言わしめた程、漫画という表現方法は多種多様な世界を描いてきた。
その一方で、漫画という直接的な表現方法では想像性が育たないとも言われた時代もあった。文学でいうところの「余白を読む」というものが漫画には欠如しているという批判である。
イラストレーターでもある益田ミリのこの作品はそういった文学優位性を払拭させるほどの力がある。
漫画は文学を超えた。
主人公は40歳の主婦。夫と小学生の一人娘の三人で暮らしている。「家のローンももうすぐ終わるし 主人の給料もそこそこで、子供はかわいいし、みんなに「幸せ」って言われてるのに」どこか心に空白がある。
娘に「ほしいものは?」と訊ねられて答えられない。空白をうめるものさえ彼女は見失っている。
仕事から帰ってきて指図する夫に彼女は時々こう言ってみたくなる。「わたしはぜんぜん働いてないの?」って。
そんな女性の心理をほとんど単調ともいえる線で描いたこの作品はもう漫画の域を超えている。
余白だらけの漫画といっていい。
女性には納得の作品だし、男性には反省をうながすかもしれない。いや、もっと広く、人間のありようを見事に表現した作品といえる。
文学はうかうかとしていられない。
ところで、「ほしいものはなんですか?」と訊かれて、あなたならなんと答えますか。
紙の本
私は
2021/04/23 08:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
独身だが別に、不幸だとは思ってないが専業主婦の人が存在感がほしい!と望んでいたりするとは考えたことはなかった。どちらかというと、結婚していることで、独身より優位な気持ちを持って生きているように思っていたので。
紙の本
元気を出して!
2010/12/21 18:51
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほしいものはなんですか 益田ミリ ミシマ社
覇気(はき)のない内容ですが、よく売れているようです。ひとになにかしてもらいたいから、ほしいものがぼんやりしているのかもしれません。女性にとって、ほしいものがわからなくなってきているという印象をもちました。30年ぐらい前は、ありふれたほしいものがたくさんあって、長い年数はかかるけれど、こつこつと勤勉に暮らしていくとほしいものが、ひとつずつ手に入りました。
3人の女性が登場します。母親と娘と夫の妹です。ママはミナ子さんで40歳、ミナ子さんの娘リナさんが小学校6年生ぐらいです。ママの旦那の妹がタエ子さんで35歳独身です。平和な家庭です。うらやましい環境にあるのに、おとなの女性ふたりには元気がありません。
時代が変わりました。いい年をして配偶者がいなくても、周囲からとがめられることはなくなりました。こどもがなくても老後は生活できます。無欲でも食べていけます。男性版の類似する主人公として、「下流の宴(うたげ)」林真理子著に登場する福原翔くん21歳がいて、彼は、そういう生き方をします。時給数百円のアルバイトでずっと生活していく。結婚できたらラッキー。無理はしません。
母親のミナ子さんについていえば、働けばいいのですが、雇われての雇用は覚悟がいるでしょう。長年続いた主婦生活のスローペースでは、業務のスピードについていけないし、パソコン操作や運転ができるようにも見えません。また、彼女が望む夫に迷惑がかからない共稼ぎはこの社会にはありません。
義理の妹タエ子さんについていえば、それぞれが職をもっていて、こどもはいらないということであれば、結婚という形式にとらわれずに異性と暮らしてもいいと感じました。戸籍を一緒にするとわずらわしいことがいっぱい出てきます。一方、いい男(ひと)が出てこないというのはよくわかりません。あの人いいなーと感じることがまったくないのだろうか。日曜日のお昼に「新婚さんいらっしゃい」を見てほしい。活力に満ちた奥さんがたくさん登場します。