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アメリカ大都市の死と生 新版

  • 出版社:鹿島出版会
  • サイズ:20cm/501p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-306-07274-9

アメリカ大都市の死と生 新版

ジェイン・ジェイコブズ (著), 山形 浩生 (訳)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:3,46599pt
  • 発行年月:2010.4
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「アメリカ大都市の死と生 新版」

近代都市計画への強烈な批判、都市の多様性の魅力、都市とは複雑に結びついている有機体である…。1961年に刊行され、世界を変えた都市論のバイブルを全訳。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「アメリカ大都市の死と生 新版」

ジェイン・ジェイコブズ

略歴
〈ジェイン・ジェイコブズ〉1916〜2006年。アメリカ・ペンシルベニア州生まれ。都市活動家、都市研究家、作家。1968年カナダに移住。著書に「市場の倫理統治の倫理」「壊れてゆくアメリカ」など。

関連キーワード- 「アメリカ大都市の死と生 新版」

ユーザーレビュー- 「アメリカ大都市の死と生 新版」

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2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/11/30 04:14

暮らしやすい都市を作り出すのは、実はわれわれ自身であるはずなのだ

投稿者:良泉(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 現代の“機能的”とされる大都市の数々が、いかに魅力のないものであるか。現代の“先進的”とされる大都市の数々が、実際はいかに暮らしにくいところであるか。
 人口の大部分が「都市」に暮らす現代の我々は、実は、このことをすでに感じ初めているはずだ。気づかない振りをしている人々も含め、素直に自分達が作り出してきた「都市」を振り返ってみることが、大切なのではないか。
 われわれは、何を、どこで、間違ってきたのだろう。
 その答えを導き出す上で、大きなヒントとなるものが、本書にある。ずっと昔に、日本とはずいぶん離れたアメリカの一都市で記された本書に、すでに、現代の日本の「都市問題」の本質が記されている。
 そのエッセンスともいうべき部分が、最後の訳者解説に適切に記されている。
『都市の本質とは、お互いに知らない人々が集まって、過度に干渉せずに関係を築けるということだ。その関係が、街路という公共的な場所を核として発達する。そしてその街路の公共性を保つのは、そこに張りつく多様な商業経済活動と、それが生み出す「ついでの」活動だ。・・・用途規制や巨大開発などを通じた土地利用の純粋化は、そうしたついでの活動を殺し、街路を殺し、結果として都市を殺してしまう。目に見える単調さやつまらなさは、その結果でしかない!』
 「ついでの」活動がしにくい都市、「ついでの」活動を起こす意欲を持たせない都市は、やはり、つまらない。
 われわれが作り出してきた都市の欠けていたものは、一見無駄に見える「余裕代」の部分だったのではないか。キャパシティが不足していたのではないか。
 時代も地域も違うお手本を、一から十まですべて今の我が国に当てはめることは、当然、妥当ではないし、すべきことでもない。むしろ、そんな処方箋は、きっと病を悪化させる。
 しかし、本書に記されたジェイコブズの4条件は、決して無視はできないし、今の我が国にとっても、大いに参考になる、すべきものである。
 少し長いが、引用する。
『都市の街路や地区にすさまじい多様性を生み出すには、以下の四つの条件が欠かせません。すなわち、
一、その地区や、その内部のできるだけ多くの部分が、二つ以上の主要機能を果たさなくてはなりません。できれば三つ以上が望ましいのです。こうした機能は、別々の時間帯に外に出る人々や、ちがう理由でその場所にいて、しかも多くの施設を一緒に使う人々が確実に存在するよう保証してくれるものでなくてはなりません。
二、ほとんどの街区は短くないといけません。つまり、街路や、角を曲がる機会は頻繁でなくてはいけないのです。
三、地区は、古さや条件が異なる各種の建物を混在させなくてはなりません。そこには古い建物が相当数あって、それが生み出す経済収益が異なっているようでなくてはなりません。
四、十分な密度で人がいなくてはなりません。何の目的でその人たちがそこにいるのかは問いません。そこに住んでいるという理由でそこにいる人々の人口密度も含まれます。』
 都市を無機質にする無謀な開発行政と、生涯闘い続けた“ただのおばちゃん”ジェイコブズ。われわれがこれまで従ってきた“権力”というものの無力さ、無能さがよくわかる。
 いまの都市の大きな病を治すために必要なのは、権力に浸りきった都市計画ではない。庶民の感覚なのだ。

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