幻覚ピカソ 3 (ジャンプ・コミックス)
古屋 兎丸
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- 税込価格:600円(17pt)
- 発行年月:2010.6
- 発送可能日:1~3日
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ユーザーレビュー- 「幻覚ピカソ 3 (ジャンプ・コミックス)」
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/06/07 21:26
絵が綺麗なだけじゃなかった。
投稿者:ちひ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
とある、いつもの夕暮れ。
高校生の男の子と女の子が河原でぼんやりしていたら、ヘリコプタが落ちてきて、女の子は死亡、男の子は軽傷で生き残る。
やがて男の子には、その死んだ女の子が小っちゃくなって天使みたいに羽が生えてるようなのが見えるようになる。会話もできる。
男の子は自分がオカしくなってしまったと思って落ち込む。が、女の子は、あなたもほんとは死んじゃうところだったんだけど、わたしがお願いして生き残った。あなたには大変な絵の才能があるとわたしは思う。なのであなたはその能力を使って人助けをしなさい、じゃなかったらあなたのカラダは腐っていくわよ! みたいに言う。
男の子は、人の心の闇みたいなのが見えるようになって、それを絵に描いたり、その絵の中(心の中)に、女の子と一緒に「ダイブ」したりしながら、いやいやながら、人知れず、悩みを解決して人助けするようになる。助けるたびにカラダの腐りもちょっとゆるやかになる。。。
‥‥という感じの話です。
絵が、すごく綺麗です。
マンガの中の「現実」はフツウの漫画的な絵で描かれます。一方、主人公の男の子が描く、人の心の闇を描いた絵や、「ダイブ」して入っていくその人の心の中の世界は、鉛筆で描いた絵で表現されます。この使い分けが見事で、そして非常に綺麗です。
高校が舞台の、よくある話?そうない話?もきちんと入ってくるから読みやすいです。技巧に走り過ぎず、しかし技巧がないと絶対に表現できない特殊な世界を描きつつ、とても楽しく読めます。
まー、精神分析的な医療や心理学的な何かを題材にしたマンガだと思います。「それでいいの?」と思うところもあるけど、(熱いのに妙に淡泊なような登場人物たち‥‥)わたしには面白いから良いんじゃないかな? と思う。
その『幻覚ピカソ』。
1巻・2巻と楽しく読んでいたら、3巻で完結しました。
いつまでも終わりそうにない話だったので、完結してすごくびっくりしました。が、読み終わってみて、非常に・深く、納得しました。いつまでも終わりそうにない話ほど、終わりがしっかりしてるものなのね。(あるいは『ゴルゴ13』もこんな感じで終わるんでしょうか?)
とにかく、まったく油断してました。だって古屋兎丸だよー? 泣かされるとは思わなかったです。
いいものをありがとう。








