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粘膜兄弟(角川ホラー文庫)

粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)

飴村 行 (著)

  • 全体の評価 3.51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:78022pt
  • 発行年月:2010.5
  • 発送可能日:24時間
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商品説明- 「粘膜兄弟」

ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、言い寄る男も多かった。二人もふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった…。待望の「粘膜」シリーズ第3弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

兄弟を襲う予測不可能な危難とは?『粘膜人間』『粘膜蜥蜴』の興奮ふたたび!ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、言い寄る男も多かった。二人もふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった……。待望の[粘膜」シリーズ第3弾!

ユーザーレビュー- 「粘膜兄弟」

全体の評価
3.5
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4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/05/30 17:22

粘膜にまみれた運命の歯車は 無慈悲に人間を飲み込んで行く

投稿者:御於紗馬(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

粘膜シリーズも早くも第三弾。
帯には「シリーズ最新作にして最高傑作」とありますが、
ある意味これは正しい。
飴村行は一作ごとに、確実に腕を上げています。


ストイックなまでに今風の言葉を排除した地の文は
狂気じみた銃後と戦中の様子を淡々に描き、
登場人物の会話はややシモに走ることは有りますが、
ウィットに飛んだユーモアを感じさせます。

そして、悲惨な部分はとことん悲惨に、
残虐なところはとことんに残虐に、その筆は止まりません。

しかし、根底に流れるのは勧善懲悪であり、因果報応。
飴村行は海野十三や夢野久作の流れを組む
恐怖や推理や科学が渾然としていた時代の後継者です。
「新・冒険小説」と言っても過言ではないかもしれません。
本作品ではとうとう、メロドラマ的展開も身につけました。

どんなキャラクターでも、死ぬときは、コロッと死ぬ。
「一ページ先が、予測不可能」というのが
誇張でもでお世辞でもないのです。
ホラーの枠を越えた暴走する運命に酔い痴れてください。
予定調和的に全てが収まるのは、奇跡としか言い様がありません。


以下、蛇足:
実は『粘膜蜥蜴』を見かけた店頭で購入したために
ここでの書評が書けなかったのです。
どうしたモンかと煩悶しているうちに、
三作目が出てしまったのです。『粘膜蜥蜴』もお勧めです。

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