- 出版社:徳間書店
- サイズ:19cm/286p
- 利用対象:小学生 中学生
- ISBN:978-4-19-862981-6
マルカの長い旅
- 全体の評価
(1件のユーザーレビュー)
- あなたの評価
この商品を評価して本棚に反映
評価しました! ×
- 税込価格:1,680円(48pt)
- 発行年月:2010.6
- 発送可能日:24時間
- 本
- 今なら本も電子書籍も全て【ポイント3倍】!!
- hontoポイントスタート記念!文庫もコミックも電子書籍もCDもDVDも全てhontoポイントが3倍!
「マルカの長い旅」が含まれるセット商品
- 税込価格:10,605円(303pt)
- 発送可能日:1~3日
商品説明- 「マルカの長い旅」
見知らぬ場所に一人取り残され、飢えや寒さに耐え、生き抜いていくマルカと、娘を取り戻そうと苦闘するハンナ。実在のユダヤ人女性の戦時中の体験に基づき、娘と母の双方の視点から再びめぐり合うまでの日々を描く、ドイツの実力派作家による心にずしりと響く感動の一冊。10代〜。【「BOOK」データベースの商品解説】
7歳の秋、私が熱を出して寝ているあいだに、お母さんはいなくなった…。第二次大戦下のポーランドを舞台に、見知らぬ場所に取り残され、ひとり生き抜く少女マルカと、娘を取り戻そうと闘う母の、心にずしりと響く物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「マルカの長い旅」
ミリヤム・プレスラー
- 略歴
- 〈ミリヤム・プレスラー〉1940年ドイツ生まれ。作家・翻訳家。作品に「ビターチョコレート」「そばかすイェシ」など。
ユーザーレビュー- 「マルカの長い旅」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/12/05 19:28
子どもを育てるということ。
投稿者:kumataro(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
マルカの長い旅 ミリヤム・プレスラー 徳間書店
この作品で着目すべきは、作者がドイツ人であることです。ユダヤ人を大量虐殺した民族です。いわば加害者側の人間です。ざんげの意味があるのか。
ユダヤ人医師であるハンナ・マイ、その娘ミンナ16歳、そして同じく娘のマルカ7歳の3人によるドイツ軍からの逃避行です。捕まれば強制収容所へ送られて最悪の場合、死を迎えることになります。ハンナの夫は5年前にパレスチナへ行っています。夫婦仲はよいとはいえない。3人の出発地はポーランドのラヴォツネで、ハンガリーとの国境に近い。逃走路はカルパチア山脈を山越えして、とりあえずの目的地はハンガリーのムンカチュです。最終目的地は、ハンナ・マイが夢見る希望地はアメリカ、16歳の娘ミンナの希望地は父親が住むパレスチナです。
3人は逃げ遅れました。母ハンナは、病気になった7歳の娘マルカを途中のピリピーツという町で他人である支援者宅に置き去りにしました。いくつかの理由を考えて、母ハンナは自分を納得させます。子を置いて逃げるということはわたしにはできない。子と一緒に残ることを選択します。その結果ふたりとも死ぬこともあるでしょう。それはそれでしかたがありません。7歳のハンナは支援者宅から追い出されたあと、悲惨な体験を味わうことになります。でも年齢が幼いせいか親を怨(うら)むという感情が芽生えません。ただ、泣きます。
母ハンナは苦悩します。後悔ばかりです。前半の100ページは娘マルカの話ではなく、母ハンナの物語です。
人間不信、対人恐怖症。衰弱していくマルカの描写は詩的です。文中の表現を借ります。自分自身のなかにもぐりこんで自分の姿を消す。頭の中をからっぽにする。希望をもたない。
「強く生きる」ことを学ぶ作品でした。実話です。今年読んでよかった1冊です。








