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成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ(ちくま新書)

  • 発行年月:2010.6
  • 出版社:筑摩書房
  • レーベル:ちくま新書
  • サイズ:18cm/269p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-480-06556-8

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成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ (ちくま新書)

波頭 亮 (著)

紙書籍

842 ポイント:7pt

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電子書籍

756(7pt) 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ

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商品説明

成熟フェーズに入った日本は、必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。国民が「自分は幸せだ」と思える社会の姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行する...続きを読む

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商品説明

成熟フェーズに入った日本は、必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。国民が「自分は幸せだ」と思える社会の姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを示す。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

波頭 亮

略歴
〈波頭亮〉1957年愛媛県生まれ。東京大学経済学部卒業。(株)XEED設立。戦略系コンサルティングの第一人者として活躍。ソシオエコノミスト。著書に「プロフェッショナル原論」など。

ユーザーレビュー

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国家ヴィジョンと戦略が明快でわかりやすい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/06/18 01:48

評価5 投稿者:mignonne - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の波頭氏が経営コンサルトをされているだけあって、問題提起だけにとどまらず、日本がとるべき国家のヴィジョンとその戦略がきちんと示されていました。日本の経済等について、各国との比較や推移などを数字やグラフを用いて示しており、非常にわかりやすかったです。

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方向はただしいかもしれないが,ひっかかる点もある

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2012/01/29 23:16

評価3 投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本の経済は成熟したのだから,経済成長をおいもとめるより分配をこそ,かんがえるべきだという. 著者はさまざまな統計をとりあげながら,そういう時期にきていることを主張する. ほかにも同様の議論をする経済の専門家はすくなくない. そのなかでは説得力のある議論をしているといえるだろう.

しかし,ところどころ,ひっかかる議論がある. 著者は医療費を無料化することを主張している. たいした病気もないひとが病院にあふれるようになってもよいというのだが,そんなコストを税金ではらっても,ゆたかになれるというのだろうか. また,平等をめざす議論のなかで,成熟した社会であれば共産主義はうまくいくかもしれないという話がでてくるのだが,これはエンゲルスの亡霊だとしかおもえない.

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評価4 投稿元:ブクログ

2010/09/27 00:36

経営コンサルタント波頭氏の書籍。明快な政策提言がなされており、今後の日本経済を考える上で大変有用だと感じた。

評価3 投稿元:ブクログ

2013/11/29 22:54

日本はこれ以上は成長はしない。成長しない国に無理やり成長をしいると国民は不幸になる。やるべきことは成長ではなく「国民の誰もが医、職、住を保障される国」というビジョンを提唱しています。日本は世界でもっとも弱者に厳しい国です。弱者は自助努力が足りないから税金で救う必要がないという回答をする人の割合が世界で一番。そんな国って成熟してるのか?という問いでした。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/08/10 22:25

著者は戦略系コンサルタント。
日本は成長段階から成熟した社会へとなった、という事実から「国民の誰もが医・食・住を保障される国をめざす」というビジョンを掲げ、その実現のための政策を具体的に提示した本。成長論から分配論へ、高福祉高負担への社会構想を提示している。

著者のデータと数字を元に非常に論理的かつクリアに議論を進めていく様はさすがコンサルだな、と思った。

ビジョンの実現のための具体的な方法はまず経済政策を成長論から分配論へ換えるというもの。
無駄な公共事業の削減と増税(消費税、金融資産課税、相続税のアップ)を原資にした手厚い社会保障を国民全員に提供すること。
そして産業構造のシフト(医療・介護といった内需型の産業と高付加価値型の輸出産業の育成をしていくこと)をすすめ、規制改革(雇用と解雇の自由度の高い柔軟な労働市場の実現など)を行い経済の生産性を高める。教育への投資を拡大していくこと。


ビジョンや政策に特に目新たらしさはないんだけど、社会保障と市場メカニズムの両立をめざす「高福祉だからこそ自由経済」という考えには大いに賛成だ。企業の自由度を上げて効率と生産性を高め経済のパイを大きくし、それを元手に手厚い社会保障を継続的に支える。非常にわかりやすいクリアな議論だ。


ただ、このビジョンの実現のためのしくみの改革=行政改革は一筋縄にはいかないと思う。これは官僚と闘うということだし。著者は本の中で改革のポイントは官僚の人事権を内閣が把握することと、特別会計を透明化・解消することを挙げている。でも官僚もバカじゃないからそこを攻めてくるのはわかっているんじゃないだろうか。それに、行財政改革をやろうとする意思と気概と頭のよさをもった政治家はいまの日本にいるのかと、考えてしまう。うーん。

評価5 投稿元:ブクログ

2010/06/17 01:35

頭が良い人というのはこういう人のことを言うんだろう。

ここまで明快に理路整然と現在の日本の状況とあるべき姿を論じた人を知らない。

知識をひけらかすか、ためにする議論か、ちょっと難しいことを言って煙に巻くか、まったく全体像を捉えていない人が多い中。

物事をわかりやすく納得感を持って伝える能力は、人を動かす上でも最も重要な能力だと思うが、この人はその能力がずば抜けている。そしてその背景には全体から部分へ、MECEといった原則を踏まえていることにある。

評価5 投稿元:ブクログ

2011/01/27 13:55

最高に面白かった。

前半は、成熟社会となった日本のこれからのビジョン。
後半は、それを達成する為にはどうすればいいのか。

論理建てた説明で、最初から最後まで無駄が無く、興味が途切れなかった。

政治への不信感は、総理大臣のリーダーシップの無さに感じていたが、この本を読んで誰が総理大臣になっても、このままの体制では変わらないことがわかった。

どの政治家もこの本に書いてることぐらい分っているだろうから、官僚の首根っこを抑えつける強い政治家と、国民を正義の方向に導くマスメディアの登場に期待したい。

評価3 投稿元:ブクログ

2012/10/12 20:27

戦略とは、その当事者・対象によってレベル感が異なるが、日本の国家戦略はかなりの高次のものだろう。

また、課題先進国ゆえ、ベンチマークも少なく、難易度が高い。
色々なところで、見知った内容が多いが、実現されているものは多くないと思う。

こういう提言を以下に実行するかが、本当に難しいのだと感じる。

多くの本が、思い込みで問題を定義するなか、何をもって成熟国家と判定するか、
それは本当なのかから問い直すあたりに、さすがと思わされる。

評価5 投稿元:ブクログ

2010/09/11 00:13

著者、波頭亮さんには、1990年代、
何度も取材でお話を聞きました。

この本の波頭さんの「成熟」ぶりには、
驚嘆しつつ、共感します。

ぜひ、お読みください。

評価0 投稿元:ブクログ

2010/07/23 00:31

今、日本で最も求められているのが、新しい国家ビジョンである。
成熟フェーズに入った社会において強引に経済成長を促進させるために公共事業を繰り出すのは、老人に霜降りステーキを無理矢理試させるようなものである。
成長戦略はいらない。
成熟化時代に取るべき経済政策は、産業構造のシフト。具体的には2つある。1つは公共事業の減少と社会保障、福祉サービス産業の拡大と充実。杉並区では区長のビジョンの元、大幅に行政コストを省くことに成功した。その結果900億円あった負債を12年間で完済することができ、4800人いた職員を10年で1000人減らした。これでも杉並区民は75%も満足している。

評価3 投稿元:ブクログ

2012/03/20 11:18

そこそこ厚い本ですが、サラリと読みやすさがあります。成長するとこで成り立つ社会ではなくなったとし、成熟した中で日本人がより良く暮らす提案書です。
一番ためになったのは、官僚に対する記述です。官僚の粘り強さや賢さ、どのように国民が犠牲になったのか、特別会計の不透明さは読む価値あります。
官僚がいる限り、誰が政治をやっても同じということだなー。

評価5 投稿元:ブクログ

2010/12/12 14:45

日本が、国民の誰もが医食住を保障される国にするための、するどい戦略が分析的に書かれている。

まず、今の日本は成長から、成熟ステージに移行した事実を経済指標から明確にして、今後の戦略を説明している。

第一歩は、従来の成長戦略と景気対策一辺倒の公共財として経済政策からの脱却からはじまる。そして、分配論を軸にした経済政策に転換して、国民全員に手厚い社会保障を公共財として提供する。その際の財源は、富めるものへの増税で30兆円規模でおこない、同時に歪められた財政構造と非合理的な政策を正す必要がある。
経済政策は、医療介護産業の規制を緩和して伸ばすのと、外貨獲得のために、付加価値が高い産業を伸ばす必要性がある。

話しは飛ぶが、これらを実現するには、現在の官僚体制と特別会計を抜本的に見直す必要がある。

評価5 投稿元:ブクログ

2011/03/12 00:55

本書は、日本が成長フェーズから成熟フェーズに入ったことの証明からはじまり、経済政策の転換、官僚機構の改革へと話が及んでいる。それぞれ具体的な数字やグラフによって根拠が示されているため、説得力があるし話も分かりやすい。内容は非常に読み応えがあり、知的刺激に溢れた作品となっている。

特に最終章の「しくみの改革」は示唆に富む内容となっている。難攻不落な官僚機構の仕組みや、それを支えるメディアの不見識などに言及し、改革の方法まで具体的に述べている。例えば民主党の例を挙げ、意欲的かつ真っ当なヴィジョンと政策も持って政権与党になったが、それを実行するための体制としくみが戦略的でなかったために、官僚の手のひらで踊らされる結果となってしまったと考察している。国民の支持率も官僚の思惑通りに動くと考えると、かなり怖い気がするので、国民一人一人が正しい情報を見る目を養わなければならないと実感した。そのためにはやはりメディアが変わることが重要なのだろうと思う。どの新聞やニュースを見ても同じような意見ばかりという状況を打破して欲しい限りである。

タイトルは堅いものの、話の構成が上手く、各章のはじまりに前章までのまとめが掲載されているなど、読み手を意識した編集がなされており、実に読みやすく構成されている。主張は実に明快で、少なくとも僕には、妥当性がある意見だと感じられた。一読の価値は必ずあると思うので、多くの人のお勧めしたい一冊となっている。

評価4 投稿元:ブクログ

2010/09/04 08:24

[ 内容 ]
日本はこれからどの方向に進んでいくのか。
政治は迷走し、国民は困惑している。
既に成熟フェーズに入った日本は必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。
そして、経済政策や政治の仕組みを再構築しなければ、社会は一層暗く沈滞していくだけである。
国民が「自分は幸せだ」と思える社会の姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを明快に示す。

[ 目次 ]
1 二一世紀日本の国家ヴィジョン(国家ヴィジョンの不在;日本が成熟フェーズに入ったことの意味;新しい国家ヴィジョン―国民の誰もが医・食・住を保障される国づくり)
2 経済政策の転換(成長戦略は要らない;成長論から分配論へ;産業構造をシフトする二つのテーマ;この国のかたち:社会保障と市場メカニズムの両立)
3 しくみの改革(行政主導政治のしくみ;官僚機構を構築している四つのファクター;官僚機構の改革戦略;国民が変わらなければならないこと)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

評価4 投稿元:ブクログ

2010/06/10 22:37

本書の内容は下記の通り、幸福度指数(主観・客観)両方
が高い国は、デンマークという。高福祉型で自由経済。
日本も大きな増税をし、高福祉型にシフトすべきという。

<成熟社会日本へのシフト>
・衣食住が保障される社会の実現を行う。
 ・国民全員に手厚い社会保障(失業、年金、医療、介護)
 ・その為に30兆円規模の大増税
 ・医療・介護産業を育成する経済政策へ(給与2倍、雇用創出)
 ・外貨獲得の為、ハイテク型環境産業を支援
   ‐太陽光発電、原子力、水
 ・高福祉だからこそ自由経済を(解雇、派遣等の自由)

確かに、「将来不安が少ない社会の実現」がめざせるのであれば、
日本人も、大増税を納得できるのであろう。

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