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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2010/06/15
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/294p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-276670-8

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文庫

紙の本

ロック母 (講談社文庫)

著者 角田 光代 (著)

作家としての苦悩のはじまりに“しょぼんとたたずむ”忘れ難い作品、「ゆうべの神様」。シングルマザーになる覚悟で離島の実家に帰った私を待っていたのは、恐ろしいほど変わらない風...

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ロック母 (講談社文庫)

税込 693 6pt

ロック母

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ロック母

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商品説明

作家としての苦悩のはじまりに“しょぼんとたたずむ”忘れ難い作品、「ゆうべの神様」。シングルマザーになる覚悟で離島の実家に帰った私を待っていたのは、恐ろしいほど変わらない風景と“壊れた”母親だった。—川端康成賞受賞作、「ロック母」など、十五年にわたる作家活動をあまさずとらえた傑作作品集。【「BOOK」データベースの商品解説】

【川端康成文学賞(第32回)】【「TRC MARC」の商品解説】

作家としての苦悩のはじまりに“しょぼんとたたずむ”忘れ難い作品、「ゆうべの神様」。シングルマザーになる覚悟で離島の実家に帰った私を待っていたのは、恐ろしいほど変わらない風景と“壊れた”母親だった。――川端康成賞受賞作、「ロック母」など、15年にわたる作家活動をあまさずとらえた傑作作品集。


私はこの、迷える足跡をこそ、1冊の本にまとめたかったのだ。――角田光代
1992年~2006年 川端賞受賞作を含む、代表的短編小説7編

作家としての苦悩のはじまりに“しょぼんとたたずむ”忘れ難い作品、「ゆうべの神様」。シングルマザーになる覚悟で離島の実家に帰った私を待っていたのは、恐ろしいほど変わらない風景と“壊れた”母親だった。――川端康成賞受賞作、「ロック母」など、15年にわたる作家活動をあまさずとらえた傑作作品集。【商品解説】

目次

  • ゆうべの神様
  • 緑の鼠の糞
  • 爆竹夜
  • カノジョ
  • ロック母
  • 父のボール
  • イリの結婚式
  • あとがき

収録作品一覧

ゆうべの神様 7−93
緑の鼠の糞 95−120
爆竹夜 121−145

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みんなのレビュー61件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

すべての精神力を集中した作品群

2010/12/10 20:55

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

ロック母 角田光代 講談社文庫

 7編の短編が収録されています。作者の創作歴史です。年齢は作者のものです。
「ゆうべの神様 92年11月発表 25歳」出だしはいつものようにどぎつい。人を殺したい願望から始まります。作者はとてつもない能力をもった人です。だから読むのにもエネルギーがいります。たいへん疲れます。家庭内暴力、虐待の環境にある主人公は、取り残される疎外感にさいなまれます。作者の心にある苦しみが作品の奥から見えてきて、読み手はせつなくなります。
「緑の鼠(ねずみ)の糞(ふん) 98年4月発表 31歳」バンコクでの旅する男と女の出会いです。その場限りのつきあいです。薬師丸ひろ子さんの歌にあった、ふたりでいてもひとりは消えない、孤独をたしても愛にはならないというフレーズを思い出しました。
「爆竹夜 98年11月発表 31歳」中国上海のお話です。同著者「いつも旅のなか」という本を読んだことがあります。創作の根っこに旅があります。この短編で作者は上海を酷評するのですが、読み手からみれば、作者は素敵な場所にいます。
「カノジョ 02年1月発表 34歳」結婚した相手の生きている前妻の悪霊が家に棲(す)みついているというお話です。祈祷師は、わたしが子どもの頃に確かにいました。祈祷の場面も何度か体験しました。一般家庭の普通の行為でした。すっかり忘れていました。
「ロック母 05年12月発表 38歳」発表した雑誌は「群像」です。作家を目指すような人たちが読む本です。他に「文学界」があります。10代後半の頃に読んでいました。今は読みません。同著者の「八日目の蝉(せみ)」とか、同じく「予定日はジミー・ペイジ」の源がこの短編にあります。母から娘、娘から孫へとつながる愛情を伝える力作です。
「父のボール 06年10月発表 39歳」作者はふたりいます。もうひとりの作者が小説家です。そう思わせてくれる短編でした。先日、駅で老女を刺殺した精神病の若い女性がいたというニュースを聞いたことを思い出しました。作者は若い頃、なにかを憎んでいた。この短編では父親ですが、父親ではないなにかを憎んでいた。ここまで空間を凝縮させなければならないほど、作者は心理的に追い込まれていた。
「イリの結婚式 07年1月発表 39歳」中国ウイグル自治区を旅している女性です。案内人たちの不仲を見ながら婚約破棄した自分の過去を思い出すのです。婚約破棄の理由はハムスターの飼育です。わたしのこどもが小さい頃、家でハムスターを飼っていたことを思い出しました。ジャンガリアンという種類でした。この短編ではゴールデンハムスターとなっています。ハムスターが死ぬと飼い主は深いうつ状態になります。わたしもそうでした。前作、父のボールに似た作品です。気になるささいなことで、主人公の女性は災難をよけることができました。

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紙の本

静かな島で大音量

2023/04/01 18:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

帰島したヒロインの困惑を描く、表題作がお薦め。ニルヴァーナを愛する母の、唐突すぎる行動には笑わされるでしょう。

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紙の本

安心して読める作家の一人

2019/01/27 19:37

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者の1992年から2007年までの短編を集めたもの。この作者の作品というと永作博美が強烈な誘拐犯を演じた映画「八日目の蝉」がすぐに思い浮かぶが、これら作品群も強烈だ。前妻の生霊に悩まされる私を描く「カノジョ」、女装して中国の女子トイレに侵入してお尻をみようとする僕を描く「爆竹音」、漢族の運転手とウィグル族のガイドがずっとけんかをしている「イリの結婚式」といろんな角度から、話が飛び出してきて楽しい。作品の順番は作品の発表順なので、やはり後期の作品は、川端康成文学賞や直木賞を取った後の作品だから「狙ってる感」がなく、落ち着いて読むことができるというのはこじつけか

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紙の本

角田光代の短編はいいものが多いのだが、これは。。。

2022/07/03 13:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

ここには7編の短編が収められている。1992年に芥川賞候補になった「ゆうべの神さま」から、2007年発表の「イリも結婚式」まで15年に渡っている。表題作「ロック母」は、2006年川端康成文学賞を受賞している。角田光代の短編はいいものが多いが、この短編集はそんなにいいとは思わなかった。ロック母が川端康成文学賞を受賞できるのなら、もっと他にいいものがたくさんあるように思うのだが。

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2010/07/21 19:38

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2010/06/24 22:41

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2010/06/24 23:38

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2010/07/05 12:20

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2010/07/12 19:01

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2010/07/09 22:14

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2010/07/23 23:12

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2010/07/14 23:45

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2010/07/18 09:43

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2010/08/11 00:57

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2010/10/21 22:49

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