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紙の本
スリランカの悪魔祓い イメージと癒しのコスモロジー (講談社文庫)
著者 上田 紀行 (著)
〔「悪魔祓い」(講談社+α文庫 2000年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】スリランカでは、「孤独な人に悪魔は憑く」と言う。そして実際、病の人が出たら、村人総...
スリランカの悪魔祓い イメージと癒しのコスモロジー (講談社文庫)
スリランカの悪魔祓い
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商品説明
〔「悪魔祓い」(講談社+α文庫 2000年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
スリランカでは、「孤独な人に悪魔は憑く」と言う。そして実際、病の人が出たら、村人総出で「悪魔祓い」の儀式を行い、治してしまう。著者は、そこに「癒し」の原点を見た。「癒されたい」人から、自ら「癒されていく」社会へ。孤独に陥りがちな現代日本人に、社会や人とのつながり、その重要性を問いかける。
「癒し」の原点の書!
他者を癒す/世界を癒す/自分を癒す
他者とのつながりの回復の中で、人は、はじめて、癒されていく。
スリランカでは、「孤独な人に悪魔は憑く」と言う。そして実際、病の人が出たら、村人総出で「悪魔祓い」の儀式を行い、治してしまう。著者は、そこに「癒し」の原点を見た。「癒されたい」人から、自ら「癒されていく」社会へ。孤独に陥りがちな現代日本人に、社会や人とのつながり、その重要性を問いかける。
20代後半の青年が、スリランカの村々で悪魔祓いを訪ね歩く。
暑い中で汗を拭き拭き来る日も来る日も悪魔祓いを見続けた。あんなに私を引きつけたものは何だったのだろうか。それはその場の熱さ、真剣さと笑いがないまぜになったノイズいっぱいのエネルギー、そして病が癒えていく人たちの喜びと、笑いながらともに喜ぶ村人たちの姿だった。――<文庫版あとがきより>
※本書は、1990年3月、徳間書店から単行本として刊行された『スリランカの悪魔祓い』に、加筆修正した『悪魔祓い』(2000年8月、講談社+α文庫)を、再編集したものです。【商品解説】
目次
- 文庫版まえがき
- 第一章 悪魔に出会う
- 第二章 悪魔に憑かれる
- 第三章 悪魔を祓う
- 第四章 悪魔と遊ぶ
- あとがき
- 参考文献一覧
- 文庫版あとがき
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書店員レビュー
著者はスリランカの悪...
ジュンク堂書店秋田店さん
著者はスリランカの悪魔祓いの中に、患者(悪魔憑き)が存在意義を取り戻し、社会・他者とのつながりを再構築する「癒し」の過程を見つけます。
文化人類学者ですが、その枠を超えて日本の社会に潜む問題を追究していくその情熱、志、に心揺さぶられました。
右肩上がりの時代、息つく暇もなく突っ走ってきて、今立ち止まってしまった、そんな方におススメしたいと思います。
20年前、この本で著者が発信した「癒し」という言葉はその後一人歩き、商品化され、形を変え定着したようですが、その過程を経た今だからこそ、つながり=癒し。きっと伝わると思います。
(文庫担当)