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新しい公共を担う人びと

  • 出版社:岩波書店
  • サイズ:20cm/192p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-022062-0

新しい公共を担う人びと

奥野 信宏 (著), 栗田 卓也 (著)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,52072pt
  • 発行年月:2010.8
  • 発送可能日:24時間

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商品説明- 「新しい公共を担う人びと」

全国で盛んになっている、安定感ある地域社会を構築する様々な取り組みは、市場経済の機能を行政と共に補完する役割を担っている。各地における事例を取りあげて分析し、「新しい公共」の将来像を示す。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「新しい公共を担う人びと」

奥野 信宏

略歴
〈奥野信宏〉1945年島根県生まれ。中京大学総合政策学部教授。学校法人梅村学園理事。専攻は理論経済学、公共経済学。
〈栗田卓也〉1961年大阪府生まれ。国土交通省都市・地域整備局まちづくり推進課長。

関連キーワード- 「新しい公共を担う人びと」

ユーザーレビュー- 「新しい公共を担う人びと」

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3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/09/06 04:20

公共の限界。しかし、人民は強し。

投稿者:良泉(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「新しい公共」という言葉が、しばらく前から使われ始めている。これは政治の主導権が自民党から民主党に移っても変わらない。むしろ一層、加速化されている。
 民主党主導により打ち出された『「新しい公共」宣言』によると、「新しい公共」とは、「人々の支え合いと活気のある社会。それをつくることに向けたさまざまな当事者の自発的な協働の場が「新しい公共」である。」とある。また「新しい公共」が作り出す社会とは、「すべての人に居場所と出番があり、みなが人に役立つ歓びを大切にする社会であるとともに、その中から、さまざまな新しいサービス市場が興り、活発な経済活動が展開され、その果実が社会に適正に戻ってくる事で、人々の生活が潤うという、よい循環の中で発展する社会である。」とある。
 猜疑的な見方をすれば、これは、もともと本来“当たり前”だったはずの、地域内でのもたれ合いや助け合いを、あらためて制度化したものでしかない。悲観的に見れば、このようなことでさえ、今や国が音頭をとって進める必要があるほど、地域というものが疲弊した結果と受け取れる。
 しかし、それも時代なのである。人間社会がこれからどういった方向に向かうことになるのか、誰にもわからない。しかし、過去を振り返り、懐かしむことはできても、時代の流れを押しとどめることなど誰にもできない。
 日本において、高度経済成長時代より急速に進んだ産業化による人口移動。過疎過密の進展と、産業従事構造の大幅で急速な変化。少子高齢化による年代構成ピラミッドのアンバランス化と限界集落の発生。国家経済の窮乏により見えてきた社会保障と公共投資の限界。
 どれも抗がえぬ時代の流れと受け止めたとき、いまのわれわれにできることは、この現代の社会の中でわれわれが、われわれ自身の生活に潤いを与える方策を自分たちで見つけ出していくことしかない。
 そんな時、「新しい公共」の動きを官民協同で活性化させようとしていくことは、決して悪いことではない。もっと積極的に眼を向けていくべきである。むしろ、公共の不備を補う大切な動きと評価すべき。
 本書に示された今の社会におこえる危惧として、合併により生じた新しい問題が示されている。
『町全体で支えてきた歴史・文化が新市では従来ほど関心が持たれなくなったりする。』
『合併前には旧市町村の統計資料が表に出ていたが、それらが合併した新市の統計にまるめられてしまう。』
 国家や地方自治体の放漫や怠慢ももちろん指摘し是正を求めながらも、いまや行政に頼ってばかりいても仕方がないことが見えてきている。
 「新しい公共」の活動の場は、いまでこそ無限に広がりつつあると言える。

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