紙の本
世界はどうしてこんなにも矛盾に満ちあふれているの
2015/09/30 01:20
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投稿者:garuhi - この投稿者のレビュー一覧を見る
一方では、アメリカの軍事費が「二〇〇七年の数字で、なんと五五三〇億ドル(約五〇兆円)」「さらに二〇〇九年の数字ではイラクやアフガニスタンへの派兵の影響なので、アメリカの軍事予算は六六五〇億ドル(約六〇兆円)に増加しています。」P106。他方では、コンゴ共和国では「15歳以上の国民のうち、、文字が読めない人の割合は約33%。国民の三人にひとりが、生きていく上で大切な『文字を読む』という行為ができません。」「また安全な水を、住んでいる場所から一キロメートル以内で得られない人の割合は、五四%。そうした人々の多くは、日常生活の多くの時間を、重い水を運んで歩くことで費やさざるを得ません。こうした作業のほとんどは、女性や子どもの役割とされていることがふつうです。」P163。こうした現実には、驚きよりも怒りがこみ上げてくる。人類の年代記には、二一世初頭は貧富の格差の極大化、戦争と抑圧の狂気の時代として書き記されだろう。
紙の本
大人が読んでもOK
2016/08/28 22:16
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波ジュニア新書の本。学生向けの本かもしれないが、
勉強になる。
面積、軍事力、GDP、 貧困といった項目ごとに、
世界195国でどこが1位か、最下位か。日本は何位くらい
なのかが書かれている。
面積だけ見ても、日本は世界195国中60位。
相対的順位は決して下位ではない。
様々な指標で世界各国を比較すると、日本の状況が楽観
出来ないことがよくわかる。
まだ一度読んだだけですが、もう一度じっくり読もうと思います。
紙の本
国際情勢をデータを基に切り取って見せる
2020/01/31 21:51
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界第三位の人口大国は、アメリカ。人種によって出生率が違う。どこかで人種の構成比が変わることが起こってくるかもしれない。
最貧国の陥る4つの罠がある。これがために、抜け出せない国家がいる。
遺伝子組み換え作物にも問題がある。予測される問題はたくさん出されている。しかし、本当の問題は正確な検証ができないことではないか。
悲観するも、楽観するのも結構だけど、データを冷静に分析する目は持ちたいものだ。
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タイトルまんまの本だが、面白い。世界の国を様々なデータで紹介している地理本なのだが、自分に地理の常識が不足しているせいか、意外な国が一位になっているデータもけっこうあった。例えば石油産出量一位は中東かと思っていたらロシアだったり(考えればもっともかも)、高等教育への進学率一位がキューバだったり・・・。そういうデータの中で日本が位置付けられ、日本の課題が何であるのかも明確にしてくれる。
全体として、「一位と最下位」という「切り口」で成功している本だと思う。子どもだけでなく、大人にもお薦め。この著者は「人類が生まれるための12の偶然」(岩波ジュニア新書)も書いていて、こういう「切り口」を見つけ出すのがうまいのかも。
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世界の国の様々な分野においてのデータを知ることができる。最後の章で、留学に行く気持ちがさらに強くなった。
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様々な統計データから、世界の国の1位と最下位を見ることで国際情勢を考える本。確かに、データを見て見ると、世界の国々にはやはり特徴と差があるわけで、あえて最も差のある部分に注目してその問題を考えることで、面白く勉強するきっかけとなると思った。
面白い指標が「GNH」。Gross National Happiness、国民総幸福という概念で、ブータンの首相が唱えたもの。国民が自分が幸せだと感じるかどうかを指標とするというものだ。今の中国を見て見ても、GNPが高いわりに、人々の生活はあまり良くなっていない。ものもあるが、高いものはある一定の人しか買えない。多くが自分が不幸だと思っている。社会福祉関連費が予算のどのくらいを占めるかでいくと、さすがスウェーデンが1位。1人当たりGDPが最も低いのはアフリカのブルンジ。少子高齢化では日本はトップ。
なるほどいろいろ考えながら読むと、意外なものや、思った通りのものもある。世界に興味を持って、単純な事象を眺めて見ればきっと違う世界があるに違いない。
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まず、世界を知ろう。
高校生以上だったら大体は知っていることが多いのではないか。だから、特に、中学生~高校生くらいの若い世代に知っておいてもらいたいと思うことが多かった。世界に目を向けよう。あと、この数値は何をどう測っているのか、という統計のカラクリにも。
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世界各国や日本の状況、問題がわかりやすく書かれており、読みやすい。
色々な場面で、国土・資源・人口が重要になる。
日本のとっている政策の基となったものがわかったり、各国がどのような政策をとっているかもわかり、勉強になった。
一般的な知識を少し深くしたい人、世界情勢や、経済の下敷きとして読むと良いかもしれない。
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サブタイトルの「国際情勢の基礎を知ろう」とあるように教科書的な事実を結構書いてある。勉強のための基礎力を養える。問題の根本的な思索や解決の話ではなく、”事実”を述べている。読んでみると知らなかった事実が多い。
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世界で最も人口が少ない国はどこ?最も食料自給率が高い国はどこだろう?……。面積、軍事力、貧困率、進学率など様々な分野における世界の上位と下位の国々を紹介。日本の状況を交えながら、その歴史的背景や社会情勢、課題をわかりやすく解説します。世界の大国と小国とを対比させながら学ぶ、ユニークな国際政治・経済入門。
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図書館より
面積や人口、GDPや貧困率など様々な要素から各国の現状を見た本。
タイトルにあるように各項目の一位の国と最下位の国について書かれているのですが、それだけでなくその項目に関連した国際情勢のあれこれや、日本の現状なども書かれています。
ジュニア新書なのであまり深く書かれているわけでないのですが、文章は簡潔で分かりやすくここからまた深いところに興味を持ったり、こんなことになっているんだ、と問題意識を持ったりと国際情勢の基本書や入門書として大人が読んでも損はない内容になっていると思います。
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岩波ジュニアなので、中高生向けですが、社会科を大雑把におさらいしたい、世界情勢に疎くてニュースについていけない、と考えている大人にもいいと思います。実際私も、この本を読む前より後のほうが、ネットニュースの経済欄などを実感を持って読むことができました。
歴史、地理、経済、政治、と多岐に渡る内容をコンパクトにまとめてあります。これを基軸にして、更に気になる分野の知識を、細分化された本で詳細に読むのも良さそうです。
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財政についてとか遺伝子組み換えの話とかはちょっと心配なところもあるけど、総じてこの著者の該博な知識に基づいた話は面白い。
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面積・人口・GDP・税金・軍事力・石油・天然ガスの生産、輸出・
貧困率・食料自給率・進学率
これらの世界の一位と最下位を指標を提示して比較
日本の順位も書かれています
中高生向け、良書だと思います
ただし2010年発行なのですでに情報が
現実と異なっている部分もあります
最後に著者は若い人の海外への留学の減少や
海外に対する関心が薄れていっている
ことに言及しています
「外の世界に目を向けないものは、同様の歴史を繰り返す可能性があります。自己満足や自己憐憫にひたっている間に、外からの変化の波が押し寄せ、その波に押し流されてしまうのです。外に目を向け、自ら外の世界に出て行ってこそ、その変化を予測し、立ち向かうことができます。」
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世界の国々の中から、「面積」「税金」「進学率」など9つの項目それぞれの第1位と最下位の国を紹介した本。
第1位はともかく、最下位の国についても書かれているのがありそうでなかった視点で、岩波ジュニア新書なのでよみやすい。また単に国名が書かれているだけでなく、その背景にある問題やそうした状況が生まれた経緯を知ることもできる。
高等教育「進学率」1位がキューバというのは驚いた。
また「貧困率」がアフリカ諸国で高いことは予想はされたがその理由の1つにゆがんだ経済構造があることについては考えさせられた。