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渋沢栄一の「論語講義」(平凡社新書)

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2010.9
  • 出版社: 平凡社
  • レーベル: 平凡社新書
  • サイズ:18cm/275p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-582-85546-3

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新書

紙の本

渋沢栄一の「論語講義」 (平凡社新書)

著者 渋沢 栄一 (著),守屋 淳 (編訳)

「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢が、経営の柱として、人生の羅針盤として、終生手放さなかった「論語」を、西郷、大隈、山県らの思い出とともに語る。指針なき時代の道標となる不...

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渋沢栄一の「論語講義」 (平凡社新書)

842(税込)

ポイント :7pt

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商品説明

「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢が、経営の柱として、人生の羅針盤として、終生手放さなかった「論語」を、西郷、大隈、山県らの思い出とともに語る。指針なき時代の道標となる不朽の名講義が、現代語訳で復活。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

渋沢 栄一

略歴
〈渋沢栄一〉1840〜1931年。実業家。「道徳経済合一」を説き、470社近い企業の創設・発展に携わり、日本経済の礎を築く。著書に「論語と算盤」「徳川慶喜公伝」など。

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評価内訳

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紙の本

「論語」の名演奏を聴いた。そんな味わいの読後感。

2010/09/24 14:37

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

近頃、魅力の新書を読みました。
それを紹介しようと思うのですが、
さて、どうはじめたらよいのやら、
楽しい悩みを味わっております。
まずは、こんなはじまりを思いつきました。

「論語」というと、読みたいけれども、歯がたたない古典。
下手に解説書をひらけば、チンプンカンプン。そんな霞みがかかったような、なんとも、手を出しにくいというイメージが、私にはあります。
それが、この新書を読んで、めでたく解消。
古典というより、そのよき演奏者にめぐりあえた手ごたえ。
名奏者をえて、新鮮な楽曲「論語」を聞くことが出来た。そんな読後感があります。

こんなことを縷々(るる)述べるよりも、
百聞は一見にしかず。以下数箇所引用して、読書家諸氏への興味をお誘いしてみます。

この新書は、渋沢栄一が数えで84歳から86歳(1923~1925)までかけて語り下ろした『論語講義』であり、講談社学術文庫で全七冊もある大著。それを編訳の守屋淳氏が、すっきりと新書サイズに納めたもの。野暮な感想を交えずに、簡潔に、その講義の音色を味わわせていただける。すぐれた新書となっております。

さて、渋沢氏の晩年はどういう時代だったのか。守屋氏の解説によると、
1906年にサンフランシスコでの児童修学差別。
1913年には帰化不能外国人(実質的に日本人)の土地所有禁止に関する法律制定。
1924年には排日移民法が制定。

その際「渋沢栄一は、この日米関係の悪化に心を痛め、数え年で70歳、76歳、82歳と3度にわたって渡米、両国の親善に尽くした。こうした行動が評価され、栄一は1926年と27年にノーベル平和賞候補となっている。」(p61~62)

このころを振り返って口述した渋沢栄一氏の講義の箇所を引用していきます。

「大正4年11月、大正天皇即位の儀式が京都で行われるのは、滅多にない大きな祭典であるため、ぜひ参列の光栄にあずかりたいというのが、わたしの強い望みであった。しかし当時、わたしはすでに76歳の老齢となり、このうえ長い余生がある身とは思えなかった。こう思うにつけ、この残り少ない余生を、少しでも国家の利益になるように使って、一生を終わりたい、というのがわたしのささやかな望みであった。・・・参列する光栄を捨てて、その年の10月下旬に横浜港を出帆する汽船に乗って、渡米・・・わたしの渡米が多少なりとも日米両国の国交親善に貢献できるところがあれば、話は別だ。身体が老いているとか、または即位の大祭典参列の光栄に浴したいと思うなど、自分の都合ばかり考えていては、本章にいう、『みなのためであると知りながら行動をためらうのは、実行力に欠けている証拠である(義を見て為さざるは、勇なきなり)』という批判を免れることができず、孔子のお叱りを受けなければならなくなってしまう。わたしは、孔子の説かれた『論語』によって、いつも振舞い方を定め、進退や去就を決める基準としている。だから、わたしの渡米が果たして思っていたような効果があるかどうか、あらかじめ見越せないとしても、成功や失敗を考えず、一身の利害を顧みず、とにかく急いで翌年春のカリフォルニア州議会の開催前に渡米しようと考えた。・・・」(p59~60)


この数ページあとの論語講義には、こんな箇所も。

「特に、若い気力の充満しているみなさんが、一にも円満、二にも争いをさけようという気持ちで、世に打って出ては、どうしても卑屈になってしまうだろう。老人はともかくも、若いみなさんは、他人の顔色ばかりうかがって争いを避けようなどとせず、争う所はどこまでも争ってゆく決心を胸に抱くことが必要なのだ。この決心がなければ青年は死んだも同然である。やたら人に屈従せず、よく他と争って、正しい勝ちをものにするという精神があってこそ進歩や発達は訪れる。反発心のない青年は、たとえば塩の辛さが抜けたようなもので、どうしようもない。・・・・この覚悟がなければ、青年は決して世の中に出て成功するものではない。」(p64~65)

さて、この講義をした、肝心の「論語」の言葉はどういうものだったのか。
その箇所。

孔子が言った。『君子は、人と争わないものだ。しいてあげれば弓の競技ということになろうか。射場にのぼるときも降りるときも、互いに会釈して先を譲りあう。競技が終わると、勝者が敗者に罰杯を差し出す。これこそ君子の争いにふさわしい』(p62)

むろん読みどころは、まだほかにも。
大久保利通・西郷隆盛・木戸孝允・勝海舟を並べて評している箇所があったり(p52~53)。論語の名演奏者にふさわしい、登場人物の顔ぶれとなっております。

なお、渋沢栄一ご自身の「論語総説」を、新書の最後にもってきた配慮も、余韻に深みをあたえております。

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2011/07/07 07:32

投稿元:ブクログ

朝読むと、背筋がしゃきっとする。
仕事で注意されてちょっともやもやしている時も、これを読めば心がすっきりする。

次は「論語と算盤」を読むつもり。

2011/09/16 05:11

投稿元:ブクログ

渋沢栄一が、自身が重んじていた「論語」の解説をしている。
その時代の人物を交えて、自己の考え方を織り交ぜて解説しているので面白い。渋沢栄一の生涯を詳しく知れば、もっと面白く読めるのだろう。
礼を重んじ、仁を尽くすこと。
礼:人が守るべく、定められたルール。
仁:自分がしてほしくないことは他人にもしない。

悪意には理性を。
善意には善意を。

2014/03/18 09:06

投稿元:ブクログ

【読書その66】渋沢栄一が論語を解説した本。何度読んでも新しい発見がある。特筆すべきは2点。
論語の文章を文章そのまま受け取るのではなく、現代に通ずるものかどうかをしっかり判断した上で紹介していること。
あくまで実践があること。評論家ではなく、常に現実の世界、ビジネスの現場、政策立案などに生かそうという姿勢であること。

2012/06/14 08:14

投稿元:ブクログ

日本経済の基礎を築いた渋沢氏も論語研究をライフワークとしていた。日本最初の事業家がここまで論語に陶酔していたことに驚いた。蘊蓄は深く説得力がある。また、明治維新時代の名士と親交が深く、特に西郷隆盛らの人となりや思想まで細かく描写されてもいる。面白い。

2011/04/24 21:46

投稿元:ブクログ

論語とそれについての渋沢栄一の講釈を収録した内容です。論語の意味を分かりやすく解説しています。それほど一般の解釈との違いはありませんが、渋沢本人の思い出話が所々にあって、単なる机上の空論に終わっていないところがいいと思います。

2012/01/26 18:25

投稿元:ブクログ

論語なんて中学高校の授業でちょっと触っただけだったので、とても新鮮。論語の内容だけじゃなくて、渋沢さんの解説がまた面白いしわかりやすかった。
数年後にもう1度読み返して復習したい!

2012/02/26 23:25

投稿元:ブクログ

渋沢栄一の書を守屋淳氏が現代語訳にし,若干の解説をつけたもの。
論語部分が現代語風になっているため,かえって読みにくい(知っているのに知らないものかと思ってしまう)場合もある。
経営に関する主張を探したくて読んだが,個人にまつわる部分が多いため,100%参考にはならなかった。

2015/04/28 16:11

投稿元:ブクログ

本書は、渋沢栄一が85歳の時に刊行した『論語講義』(講談社学術文庫版で全7冊)から編訳者である守屋淳氏が選んだものがまとめられている。2500年も前の偉人である孔子、そして100年近く前の日本に生きた偉人渋沢の思想がコンパクトに学べるつくりになっている。

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