「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
日本語の哲学へ (ちくま新書)
著者 長谷川 三千子 (著)
「日本語の哲学」を目指すとは、いったいどんなことなのか。かつて和辻哲郎が挑んだ課題に、パルメニデス、デカルト、ハイデッカーなど西欧哲学を参照しながら挑み、日本語の哲学の可...
日本語の哲学へ (ちくま新書)
日本語の哲学へ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「日本語の哲学」を目指すとは、いったいどんなことなのか。かつて和辻哲郎が挑んだ課題に、パルメニデス、デカルト、ハイデッカーなど西欧哲学を参照しながら挑み、日本語の哲学の可能性を展望する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
長谷川 三千子
- 略歴
- 〈長谷川三千子〉1946年東京生まれ。東京大学大学院博士課程中退。埼玉大学教授。「バベルの謎」で和辻哲郎文化賞受賞。ほかの著書に「長谷川三千子の思想相談室」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
著者/著名人のレビュー
「日本語をもって思索...
ジュンク堂
「日本語をもって思索する哲学者よ、生まれいでよ。」昭和十年、和辻哲郎はこう語って、後進を鼓舞した。
「日本語をもって思索する哲学」とは、「西洋哲学の知的営為と無関係なまったく独自の「哲学」を構築することではない。むしろ、西洋哲学の陥った袋小路を、「日本語をもって」突破することの謂いなのだ。
和辻が師事したハイデッガーは、「存在者の存在」を徹底して問いながら、“西洋語自身「存在者をその存在においてとらえる」ための言葉と文法が欠けている”と嘆いた。だとすれば、“「存在問題」から遠くはなれているように見える日本語のうちに、かえってその答えが見出されるかも知れない。”と長谷川は言う。
共に終助詞として使われる(「~だもの」「~だこと」)際の微妙なニュアンスにも触れながら、「ま」がついて「まこと」になる「こと」、漢字「物」に「勿」を含む「もの」にさしあたりの焦点を定め、日本語の持つ豊饒さに分け入っていく後半部の議論は、非常にスリリングで面白く、読む者を大いに堪能、満喫させてくれる。