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紙の本
我、弁明せず (PHP文芸文庫)
著者 江上 剛 (著)
明治・大正・昭和と、三井財閥のトップとして、日銀総裁として、大蔵兼商工大臣として、怒涛の人生を走り抜けた池田成彬—。しかし、日本の財界をリードしつづけたその業績と較べると...
我、弁明せず (PHP文芸文庫)
我、弁明せず
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商品説明
明治・大正・昭和と、三井財閥のトップとして、日銀総裁として、大蔵兼商工大臣として、怒涛の人生を走り抜けた池田成彬—。しかし、日本の財界をリードしつづけたその業績と較べると、彼の名前はあまりにも知られていない。金融恐慌、2・26事件、そして太平洋戦争と、逆風吹き荒れるなか、世間の悪評を物ともせずに突き進み、歴史の荒波に消えていった池田成彬の生涯に光を当てた長編小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
明治・大正・昭和と、三井財閥のトップとして、日銀総裁として、大蔵兼商工大臣として、怒濤の人生を走り抜けた池田成彬――。▼しかし、日本の財界をリードしつづけたその業績と較べると、彼の名前はあまりにも知られていない。▼金融恐慌、2・26事件、そして太平洋戦争と、逆風吹き荒れるなか、世間の悪評を物ともせずに突き進み、歴史の荒波に消えていった池田成彬の人生に光を当てた長編小説。【商品解説】
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我、弁明せず
2021/09/29 14:12
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投稿者:渡り鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三井銀行の頭取の池田成彬の伝記。
冒頭、鈴木商店の金子直吉の融資の依頼をピシャリと断る事から物語が始まる。台湾銀行倒産から昭和金融恐慌に至る池田成彬の差配が見事で読んでいても気持ちがいい。全編を通じて、ブレない姿勢が非常に好感が持てる。特に、東条英樹とのやり取りが面白い。池田と東条が政治的な考えの違いで反目する。その東条が、池田に取引を。赤紙を受領した息子を内地勤務にして、生命の危険から守ってあげるので、政治的に妥協しろとの取引の提案に対し、筋が通らないと拒絶。結果、息子は前線に送られ戦死するに至る。なかなか出来ない父親としての意思決定。
明治から昭和初期における銀行の役割が相当に重要な事を再認識。 池田成彬の人生を見るに明治末期から大東亜戦争に至る歴史で銀行は相当な役割を担っており、歴史的な出来事が池田と絡み合い、登場人物を見ると有名人だらけ。血盟団事件や2・26事件では命を落としかねなかった成彬。実際、団琢磨と言った民間人が血盟団に暗殺されている。民間人でも命の危機にさらされると言った時代。
この本を読めば、もっと仕事をしたいと言う気になるのでは。