紙の本
映写技師とは
2022/11/20 19:52
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前映写技師をやっていた友人がいて、
この本を読んで、映写技師の見ている風景がわかったような気がします。
友人いわく、映写技師の仕事は減っており友人も転職したのですが、
映画祭に行くと知り合いの映写技師に会ってしまうのだとか。
そして友人は、別の世界に行ってしまった後ろめたさから、
つい目をそらしてしまうとのこと。
映写技師とは誇り高い人種なのかもしれません。
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映画館での話。ハラハラしたけど、なるほどと納得。ウルシダセブン あんな人いないようでいるよなぁと思う
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なるべくネタバレをしないよう書いていきます。
青春ミステリーという聞き慣れないジャンルに惹かれて、思わず手に取った。冒頭の何枚かを立ち読んで、そのままレジへ。作品の世界観というか、映画館の裏側の雰囲気がとても気に入った。
読み進めていて気になったのは、中盤に大きく話が進んでしまうこと。序盤から引っ張っていた約束が、あるきっかけであっさりと破られる、というか仲が進展してしまう。思わず、そんなに簡単なんだ? と声に出してしまった程だ。その部分に関しては、もう少しゆっくり進めても良かったんじゃないかと思う。
それでも、登場人物には大方好感を持てたし、文章も読みやすい。読了感は良かったので、すっきりした青春物を読みたい人にお勧めできる作品です。
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ミステリーという言葉に魅かれて手に取ってみたが、中身は青春ものでした。前半は人物構成などが謎すぎるわりに、後半の解決に向かうところではトントンと話が進み、一気に正解の情報が流れ込んできます。
文章としては非常に絵的で、奇麗でした。
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主人公の恵介。
恵介がバイトすることになる銀映館の映写技師、ルカ。
恵介の弟の春人。
その他、一癖も二癖もありそうな人物達、みんな魅力的です!
ルカに対する恵介の優しさに心を打たれます。
最後は、純粋に良かったと思える作品でした。
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この本はまるで、映画館の大きなスクリーンで物語を見ているのと同じくらい、いや、それ以上迫力があり、登場人物一人ひとりの呼吸音や、映写室の匂いまでもが、頭の中で鮮明に映し出された。主人公の恵介が、映画館で働くルカに心を惹かれ、ルカを守ろうとする姿がとてもよかったです。
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映写技師の女の子は、数年来映写室から一歩も外に出ず、そこで暮らしているという。
映写技師の女の子と、アルバイトで働く事になった男の子の話。
映画みたいなロマンティックな描写。
映画化したら、とても綺麗な絵になりそうです。
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関口さんの小説は好きだけど、これは期待はずれだったというか。
文庫で約400ページあるけど、こんな長くする必要あるのかな?
内容がそんなに濃いわけじゃない気がするから、もっと短くしちゃってもよかったんじゃないか。
青春ミステリって書いてあるけど、どこがミステリなんだろう。中盤から最後にかけて、うん、まあ、そりゃあ、そうだったんだろうね、っていう展開が続いた。
でも、出てくる人間たちはみんな好きなので、楽しく読めました。
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映画館で映写技師としてバイトを始めた恵介。
上司であるルカは3年間映画館の外へ出たことがない。なぜ映画館に閉じこもっているのか聞きたいが、バイトを始める条件として彼女の過去を聞いてはいけないと言われていた。
彼女に隠された秘密は何なのか?
関口さんの作品は、途中、人間関係がドロドロとするんだけど、いつも終わり方がきれいで読んだあと気分がいい。
今回もそんな作品でした。
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関口さんの本はこれが4冊目。僕は青春モノが好きなので、今回もすいすいと読めました。
恵介が東京に行った後もレイジがまた何かやらかしそうで怖いなぁ、なんて思ってしまってスッキリしませんでした。
お父さんのことも解決策とまでは言いませんが、何らかのゴールのようなものを設けてほしかったです。
ですが「どんなに彷徨っても、どんなに傷ついても、一歩でも進んでいつか抜け出してみせる」と決意しているので大丈夫でしょうきっと!
「人と人とは分かり合えないもんだよ」「この人とだけは分かり合いたいって思ったら、必死に心の手を伸ばすんだよ」という恵介は言いましたが、僕もそう思います。
分かり合えなくたってお互いが努力を惜しまなければ、そこには絆だったり愛が生まれるんだって信じています。
だからこそ、ルカと恵介はきっと大丈夫で、レイジや恵介のお父さんがどんなんだって2人の未来は明るいものになるはずだと思います。
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すごく面白かったvV
最初は「パコと魔法の絵本」
の作者さんの新作だから買ったのだけれど、
ぶっちゃけ「パコと魔法の絵本」より良かった
ような気がする・・・・気のせいかな。
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全体を通して、ミステリとしては個人的に物足りなさを感じました。でも、登場人物の発する言葉の中に、所々「そうそう!」と共感する部分が現れて、ヒロインやヒーローを身近に感じられました。等身大の登場人物が、悩みや悲しみを堪え、乗り越えようとしていく姿が印象的です。最終章では、すっきりとした読み口でまとめられてそれまでのもやもやした気分をはらすことが出来、後味は結構好かった様に思います。
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感想は、
『読みやすかった』
ライトノベル風の〜という感じ。内容や文章自体がスッと入ってきやすい。
それに、主人公や"ルカ"が魅力的だというのも一点。あまり本を読まない人にとってはオススメかもしれない。
ただガッツリ読みたいという読み手にとっては、消化不良かつ薄っぺらいと思ってしまうかもしれない。
映画館のシーンは内容が濃くてよかった。描写も丁寧で、青春の要素はそこ。
ただミステリーと思って読んだら、薄っぺらいかなという感じ。
あまりにもストンと秘密がバレて、ストンと終わってしまった。
個人的には後者の割合が高かったので、物足りなさを感じたが、人それぞれだとは思う。
でも
映画館のシーンはオススメだし、主人公達の魅力も是非味わってほしい。
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映画館の映写室…多分昔懐かしい古いタイプの映写室に、3年の間一歩も外へ出たことが無いルカ。そこへアルバイトとして雇われた恵介。雇われる時に三つの条件、1ルカの過去を質問してはいけない、2月曜日は神経質になるからそっとしておいてあげる、3恋愛は御法度…
一緒に働き始めて、ルカに惹かれていく恵介は、少しずつルカの過去を知り、そしてその優しさで癒していく…
恵介の優しさには、そう成らざるを得ない過去があり…
ルカの過去は、現実離れした人物が絡んでいるので、少々気がそがれる感じだけど、最後には、未来を向いているので、読後は気が晴れたかな。
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関口尚といえば、爽やかな青春ストーリーを勝手にイメージしています。
映画館に引き篭もったまま、一歩も外に出てこない謎の女性ルカ。
映画館の中といっても、映写室という特別な場所を塒にしている彼女。
何故そこに引き篭もる羽目になったのか、読みやすい文章で謎解きが始まります。
子供のまま成長してしまった人というのは、こんな風になってしまうのか・・・、全くとんでもない奴になったもんだ。
というのが、引き篭もらざるを得なくした相手に持つ印象。
とにかくその相手にイラッとしました。
その相手に立ち向かう主人公(恵介)は、どちらかといえば女性的な観点を持っている気がしました。