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紙の本
投資価値理論 株式と債券を正しく評価する方法 (ウィザードブックシリーズ)
著者 ジョン・バー・ウィリアムズ (著),長尾 慎太郎 (監修),岡村 桂 (訳)
60年以上読み継がれてきた「投資価値理論」の古典的名著。利子率、地代、賃金、収益、税、貨幣の各理論を適用して株式や債券の評価方法を提示。投資家にとってのニューディール政策...
投資価値理論 株式と債券を正しく評価する方法 (ウィザードブックシリーズ)
投資価値理論 ──株式と債券を正しく評価する方法
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商品説明
60年以上読み継がれてきた「投資価値理論」の古典的名著。利子率、地代、賃金、収益、税、貨幣の各理論を適用して株式や債券の評価方法を提示。投資家にとってのニューディール政策の経済的重要性等についても検証する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ジョン・バー・ウィリアムズ
- 略歴
- 〈ジョン・バー・ウィリアムズ〉1902〜89年。ハーバード・ビジネススクールで経済予測と証券分析を学ぶ。証券会社で証券アナリストとして活躍した後、プロのエコノミストを目指し再びハーバード大学文理学部に入学した。
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見えない真の評価額へ
2010/12/04 23:59
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バリューラー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「実質価値と市場価値は異なるものであり、混同してはならない」
冒頭にこう断言して始まる一連の理論が正しいかどうかは別にして、実質価値にアプローチしようとする、すさまじい情熱を感じぜずにはいられない一冊。
しかも六十年前に打ち立てられた考え方が今でも読み継がれているという。そこに投資価値の答に対するヒントがあるよに見えるからだろうか。
この価値の正しさが、結果から判明するのは今も昔も変わらない。
そして投資する理由が必要なのは、投資資金が莫大で巨額であればあるほど必要なのも変わらないようである。まして他人のお金を運用するとなると、明確な根拠らしきものが必須となる。
ところが、いくらプレゼンが成功し、稟議が通り、クライアントが納得したとしても、投資価値があったといえるかどうかは別の話である。
「大衆は論理的というよりは感情的であるため、投資価値に市場価値が収束すると期待するのは愚かことである」と著者も認めている。そのうえで本書では投機、投資、貨幣量、貨幣流通速度、インフレ、配当、税金、金利、労働、賃率などなど様々な要因を一つ一つ丁寧に、時には複雑に投資価値との関係を論じている。その中には(私の理解力不足の為に)首をかしげるものから、さらに調べてみようという気にさせるものまで多種多様だ。なるほど、本書をヒントに新たな理論が展開されていったのも納得がいった。
特に証券市場と商品市場の相違について明快に「継続的に消耗され、交換される」かどうかの特徴を指摘し、株式や債券の新規発行の比較について論じているあたりには証券の原点を垣間見ることができた。
「株式の真の価値は時間がたってみないとわからない」とする著者の謙虚さと「行動指針として役に立つ」理論を目指す大胆さに、当時の状況を考え合わせると並々ならぬ「真の評価額」への追求意欲を感じさせられた。