- 出版社:アスキー・メディアワークス
- サイズ:15cm/272p
- 利用対象:中学生 高校生 一般
- ISBN:978-4-04-870381-9
ゴールデンタイム 2 答えはYES (電撃文庫)
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- 税込価格:557円(15pt)
- 発行年月:2011.3
- 発送可能日:24時間
- 本 文庫
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商品説明- 「ゴールデンタイム 2 答えはYES」
圧倒的なオーラを放ち、自称完璧、その実ちょっと残念なお嬢さま、加賀香子。彼女は独自のシナリオによって定めし幼馴染との運命の結婚が破綻して傷心気味。一方、同じサークルの気さくないい先輩、リンダ。彼女は実は万里の高校の同級生で、しかもどうやら浅からぬ仲だったようで、それをひた隠しにしていた。記憶喪失男、多田万里の心はそんな二人の狭間に立たされて千々に乱れる。万里が二人に向けた問いかけの、その答えははたして—?竹宮ゆゆこ&駒都えーじが贈る青春ラブコメ、待望の第2弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
ユーザーレビュー- 「ゴールデンタイム 2 答えはYES」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/06/28 10:13
そうそうは振り切れない呪縛
投稿者:くまくま(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校以前の記憶がない大学一年生の多田万里は、ルックスや能力は完璧なのだけれど相当に妄想癖がある女性、加賀香子にほれる。その彼女は万里の友人となった柳澤光央のことが大好きだったのだが、1巻でキッパリふられてしまった。万里はそんな彼女を慰める友人役として便利に使われてしまっている感があるのがこの2巻だ。
その万里は万里で、実家に帰った際に見たアルバムから、高校時代に今の大学の先輩・林田奈々と同級生だったという事実を知り、彼女が何を考えているのか分からなくなってしまう。
そんな二人の女性の思惑でグラグラになっている所に、同じ一年生の岡千波が幹事をつとめる飲み会に誘われるのだ。千波を光央を奪った敵と見ている香子は、その飲み会に参加することを渋るのだが、万里はそんな彼女を説得して参加させる。
しかし、その飲み会で、表面上は穏やかになったかに見えた様々な人の間での関係が、一気に崩壊してしまうのだ。お酒は恐ろしい。
相変わらず非常にテンポよく物語が展開するし、グダグダにバカみたいに壊れる人間を書かせると面白い。そして、記憶があるないに関わらず、女性に振り回される男という構図は定番だ。
自分のストーリー通りに人生を進めるという呪縛を破ったかのようにふるまう香子は、まだその呪縛にとらわれていた。過去をなかったもののようにふるまうリンダ先輩は、ただ恐れているだけだった。そして、過去を失くした男は、今の時間にも過去の時間にも、振り回されている。
そんな揺らぎに一応の収束がもたらされたかに見える第2巻だが、次はどんな揺らぎが起きるのか?そして、まだ今のところは見えてこない、幽霊というファンタジー要素の役割は見えるようになるのか?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/06/28 03:15
まだまだ青春真っ盛りというイタさとほろ苦さ
投稿者:DSK(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者自身があとがきで『飲んで酔って飲んで酔って、そればっかり』と称した通りの大学生らしい飲み会三昧。しかし、その時々に少しずつ事態が動いていく第2巻である。
「柳澤光央にフラれた加賀香子にフラれた多田万里」で始まる本巻は、基本的にこのまま最後まで進む。フラれたから赤の他人。フラれたけど親友。今後も同じ場所に居続ける男女が恋仲になり損ねた後にどう折り合いをつけるか。それ以前に、フラれてもなお未練を残す自分の気持ちをどうするのか。持て余すほどに高ぶり、溢れ出てしまいそうな感情を何とか抑制しようとする甘酸っぱくもほろ苦い展開である。馬鹿馬鹿しく騒々しい学生ライフや、こっ恥ずかしかったりイタかったりする勘違いといった諸々の狭間で、平静を装いながらも内心では抑え切れない感情の迸る場所が飲み会という点に何とも言えない青春の息吹きを感じるのだが、ライトノベルらしいデフォルメを随所に散りばめながらも心情はリアルに描かれていて時に切ない。若気の至りとは何も中学2年生の頃だけではないことが示されており、この辺りは読み手の年代によって様々に色を変えて迫ってくるものがあろう。
そして、もう1つの要素は万里の過去であり、過去とは即ちリンダこと林田奈々とのことである。これもまた殊の外事態が動くのだが、酔いに任せて鬱憤を晴らすかのように問いただしてしまう独り善がりから「お互い様」に気付いてさらに自分を責めてしまう切なさとほろ苦さが描かれていた。“現在”も“過去”も女性は最後まで本意を内に秘めて、なかなか露わにしないものであり、それ故に本音と建前がチラチラ見え隠れする、得も言われぬ緊張感も全体に漂っていた。
「柳澤光央にフラれた加賀香子にフラれた多田万里」は、本巻の終わりに状況が変わっている。しかし、現在と過去が分断されている万里には、それぞれが別のモノとして存在しているようでもあり、今のところは“現在”が優勢に見えるのだが、“過去”とも何らかの決着をつけなくてはならない。そんな狭間で揺れに揺れるであろう今後の万里に注目したい。







