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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2011/07/15
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:20cm/318p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-216940-0

紙の本

角栄になれなかった男小沢一郎全研究

著者 松田 賢弥 (著)

地元・岩手の被災地すら見捨てた許されざる冷血。この男に日本の未来を委ねることができるのか。「小沢神話」に終止符を打つ画期的政治ノンフィクション。元秘書の告白も収録する。【...

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角栄になれなかった男小沢一郎全研究

税込 1,870 17pt

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商品説明

地元・岩手の被災地すら見捨てた許されざる冷血。この男に日本の未来を委ねることができるのか。「小沢神話」に終止符を打つ画期的政治ノンフィクション。元秘書の告白も収録する。【「TRC MARC」の商品解説】

「小沢神話」に終止符を打つ画期的政治ノンフィクション! 「私は先生の指示で十三億円を運びました」、20年間、小沢の秘書を務めた“知りすぎた男”がついに口を開く。田中角栄、竹下登、金丸信ら「恩師」を次々と裏切り、小渕恵三、海部俊樹、野中広務ら「政敵」を屠ってきた、時の政権を潰すことに終始した「壊し屋」への挽歌。追及20年のジャーナリストが描く「小沢研究」の決定版!


混迷する政局を紐解くための必読書――。「小沢研究」の決定版!

地元・岩手すら見捨てた許されざる冷血――。
三陸沖沿岸の被災地を訪れようともしない「豪腕」政治家に日本の未来を委ねることができるのか。

田中角栄以後の政界で、つねに圧倒的な存在感を放ってきた政治家・小沢一郎。
その実態は、角栄をはじめとする政界の「恩師」を次々と裏切り、野中広務ら「政敵」を屠るものでしかなかった。そんな小沢に数多くの有権者は「豪腕」「壊し屋」「乱世の小沢」という異名を与え、過剰なまでの「幻想」を抱いてきた。だが、彼が政治家として成し遂げたことはあまりに小さい。
東日本が大震災と大津波で壊滅的な打撃を受けた最中に、「菅下ろし」の政局を仕掛け、被災地に足を向けることがなかったことからも小沢という人間の“冷血”がよくわかる。このような人物が「政界再編のキーマン」と呼ばれる存在でいいのだろうか。
小沢一郎という「危険な政治家」を20年にわたって追い続けてきたジャーナリストが、その生い立ちから血脈のすべてを描く。ついに法廷に引きずり出される小沢金脈の“黒い霧”。そして、20年来、秘書として小沢に仕えてきた“懐刀”高橋嘉信が初めて明かす小沢の素顔とは――。

【目次】
第一章 非情のルーツ
第二章 田中角栄の秘蔵っ子
第三章 裏切り、そしてまた裏切り
第四章 権力の源泉――使途不明金
第五章 元秘書・高橋嘉信 衝撃の告白
最終章 カネこそわが力――小沢事件の本質【商品解説】

目次

  • 【目次】
  • 第一章 非情のルーツ
  • 第二章 田中角栄の秘蔵っ子
  • 第三章 裏切り、そしてまた裏切り
  • 第四章 権力の源泉――使途不明金
  • 第五章 元秘書・高橋嘉信 衝撃の告白
  • 最終章 カネこそわが力――小沢事件の本質

著者紹介

松田 賢弥

略歴
〈松田賢弥〉1954年岩手県生まれ。ジャーナリスト。政界を抉るスクープ記事を多数執筆。著書に「闇将軍」「無情の宰相小泉純一郎」「逆臣青木幹雄」など。

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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 3 (1件)
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  • 星 1 (1件)

紙の本

小沢一郎は、どこで間違ったのか

2012/02/09 04:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 もしかしたら、というより、少なくとも近年のころころ交替する総理大臣たちと比べて、はるかに政治的センスも素養もあり、善し悪しは別として、経済ほか様々な課題に対する知識も十分持ち合わせている小沢一郎という政治家は、結局、このまま“悪役レスラー”として、その役目を終えてしまうのか。
 今後の小沢一郎の姿を見通せる者は誰もいない。しかし、たぶん、小沢一郎がこの国の主役級に返り咲くことはもう二度とないのではないかと思う。
 小沢一郎は、いったい何になりたかったのか。そしてどこで道を誤ったのか。
 1985年に起こった自民党田中派の内紛、創政会結成、田中派乗っ取り劇の主役は、もちろん竹下登である。しかし、陰にいて、本当の主役を演じたのは小沢一郎であった。
 小沢一郎の大いなる“勘違い”は、ここから始まったのではなかろうか。
 本書より抜粋。
『「1985年創政会が結成されると、角栄は荒れ狂う。」
 越山会の女王佐藤昭子に角栄が言った。
「竹下の叛旗はどうでもいい。そんなものは潰せばいい。(問題は)一郎だ。一郎はなぜ(目白に)来ないのか」
 田中角栄にとっては、創政会うんぬんより、わが子のようにかわいがり育ててきた小沢一郎の反逆の方がよっぽどこたえた。それでも、角栄は小沢一郎が会いに来ると信じていた。
「「来い」という角栄の伝言が小沢の耳に入るように、あらゆる人脈が使われたが、かなわなかった。」』
 小沢一郎の野望が大いなる“勘違い”を生んだ。
 自分が、いまここにこのように存在できるのはなぜか。自身が何に拠って立つ存在なのか。見えていなかったのではないか。
 ここで、小沢一郎は、しっかり角栄宅に出向き、話をすべきだった。
『なぜ角栄に背いたのかを問われ、小沢はこう語っている。<(創政会の旗揚げは)叛旗をひるがえしたんじゃなくて,オヤジがうんと言わなかったんです。彼の欠点は、どうしても後継者をつくろうとしなかったことだね。>』
 こう言い切る小沢一郎の姿が、やはり田中角栄になりきれなかった男を物語る。
 総理大臣経験者でありながら実刑判決を受け、それでも選挙では高い得票率で当選し続けた田中角栄。今でも望まれる総理大臣像として必ず名前のあがる田中角栄。
 小沢一郎がもし、この国を背負って立つ人物になり得るとしたら、それは、その師である田中角栄の姿を忠実に模すことができた時だったのではなかろうか。田中的生き方を真似ることでしか、小沢一郎は“正義のヒーロー”にはなりえなかったのではないか。
 その可能性も、この創政会旗揚げ時のたち振る舞いで、潰えてしまった。
 その主義主張の善し悪しは別として、日本にとって本当に惜しい政治家だったと思う。
 過去形とするのは、二度とこの人に大きな出番はこないだろうと思うから。そして、今となっては、その方が日本のためにも良い。

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2011/12/14 23:16

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2011/12/28 02:34

投稿元:ブクログ

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2012/03/11 23:46

投稿元:ブクログ

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