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紙の本
昭和天皇と弟宮 (角川選書)
著者 小田部 雄次 (著)
幕末以来、一代につきひとりの男子しか成人しなかった天皇家。昭和天皇の弟宮たちは、近代初の「弟」という新しい役割を持って生まれてきた。平成の皇室をも見据えながら、昭和天皇と...
昭和天皇と弟宮 (角川選書)
昭和天皇と弟宮
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商品説明
幕末以来、一代につきひとりの男子しか成人しなかった天皇家。昭和天皇の弟宮たちは、近代初の「弟」という新しい役割を持って生まれてきた。平成の皇室をも見据えながら、昭和天皇と弟宮たちの生きざまや葛藤を丁寧に描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小田部 雄次
- 略歴
- 〈小田部雄次〉1952年生まれ。静岡福祉大学教授。専門は日本近現代史。著書に「皇族」「皇族に嫁いだ女性たち」「天皇と宮家」など。
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紙の本
天皇と直宮。
2011/05/27 01:27
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題は「昭和天皇と弟宮」だが、三笠宮殿下の登場頻度は少ないので、秩父・高松の両殿下が準主人公格だろうか。もっとも秩父宮殿下は昭和15年に肺結核で表舞台から退場されるので、戦時中は高松宮殿下が準主人公だ。
秩父宮殿下には遺稿集はあるが、戦時中の事は殆ど描かれていないが、「高松宮日記」があるから、高松宮殿下について書くには資料的には困らないだろうか。
保阪正康氏が同じテーマで描かれているが、小田部氏の方が淡々として筆致でまとめ上げられている。意外と直宮様方についてまとまって書かれた本は少ないものだ。
最終章で秋篠、常陸、三笠、及び寛仁親王の各宮と天皇について描かれている。桂、高円の両宮は殆ど登場しない。
ところで小田部氏には「梨本宮伊都子妃の日記」と「李方子」という著書があるが、朝鮮王公族について何か描かれてほしいものだ。方子妃殿下の「流れのままに」はゴーストライターが日記を元にして書いている、というので、もしその日記が見つかったら(大正八年分は最近見つかって韓国にある)、昭和25年に発表された張赫宙氏の小説「李王家悲史 秘苑の花」が活字史料では古い部類に入るので、「秘苑の花」に出て来る、あるいは出てこない何か分かる事があるかもしれない。