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暮らし実用&児童書絵本ポイント3倍(エントリー)(0520-29)

絶望の国の幸福な若者たち

  • 発行年月:2011.9
  • 出版社:講談社
  • サイズ:20cm/301p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-217065-9

  • 国内送料無料

絶望の国の幸福な若者たち

古市 憲寿 (著)

紙書籍

1,944 ポイント:18pt

発送可能日: 1~3日

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商品説明

世の中で語られる様々な若者の姿はどれくらい正しいのだろうか。「幸せ」を感じている若者の正体を徹底的に取材した、26歳の社会学者によるまったく新しい「若者論」。俳優・佐藤健...続きを読む

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商品説明

世の中で語られる様々な若者の姿はどれくらい正しいのだろうか。「幸せ」を感じている若者の正体を徹底的に取材した、26歳の社会学者によるまったく新しい「若者論」。俳優・佐藤健との特別対談も収録。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

古市 憲寿

略歴
〈古市憲寿〉1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。(有)ゼント執行役。著書に「希望難民ご一行様」「遠足型消費の時代」他。

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全体の評価 3.7
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注釈のような日常の深み

10人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2012/01/09 23:29

評価5 投稿者:kc1027 - この投稿者のレビュー一覧を見る

巷に溢れるこの国に関する統計資料を適当に3つや5つ選んだら、将来に希望があんまりない国だとするのは簡単で、そんな国に住む「若者」たちは不幸なはずであると、物の分かってそうな「大人」は解釈する。でも、20代くらいの世代は、かつてないほどに「幸福」を感じ、今のここに「満足」している。

著者は本書で、若者に関する論考の歴史を探りつつ、若者そのものを定義付けすることを周到に避ける。「若者」という言葉は、大雑把に若年層の価値観を総括してしまいがちだが、ナントカ系がたくさん溢れている2010年代の日本では、若者という括りで代表される塊などもはや存在しない。適当にバラバラでそれなりに孤独だけど小さく繋がってはいる小集団は、いまこの国に住む人間の在り方そのもので、だから著者は終章近くで「一億総若者化時代」なんて言ってみたりする。

怒れる若者などいないこの国では、デモは起きても派手さはなく長くも続かないし、ナショナリズムが沸騰しているように見えるワールドカップでも、ただ単に非日常を盛り上がりたいだけだったりする。詳しいことは分からずともなんとなくこの国の行く末を分かってしまっている90年代以降に生まれた者たちは、いま、ここを楽しむ。それが階級を固定し、将来の希望を捨てることになろうとも、不確かな未来を夢見たり、「あの頃」に戻りたいなんて考えるより(戻りたいあの頃なんてむしろない)、今を肯定する。そんな社会を著者もどちらかというと肯定する。わたしもどちらかというとそうである。

本書は誰に向けて、なんで書かれたのか。
著者は、「自分」のこと、「自分のまわり」のことを少しでもまともに知りたかったからだと言う。思えば文系の本はみんなそんなものだと思う。知ることは意外と楽しい。知って分かった世界は、小市民がそこそこ限定された空間を行きつ戻りつ紡いでいくような世界。そんなミスチル的世界観。

小さな詩のようでもありつつ、柔らかいジャーナリズムでもあるような本書は(注釈が深くてとても良い)、国民国家というフィクションにだって対抗できてしまうかもしれない。そんな大袈裟なものに対抗することなんか目指してないからこそ、生温かいこの論考はきっと、モワッとした深みを醸し出し続けると思う。

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若者化する日本人

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2012/04/09 16:23

評価4 投稿者:ソネアキラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「「今日よりも明日がよくならない」と思う時、人は「今が幸せ」と答えるのである。これで高度経済成長期やバブル期に、若者の生活満足度が低かった理由が説明できる。彼らは「今日よりも明日がよくなる」と信じることができた。自分の生活もどんどんよくなっていくという希望があった」
「しかし、もはや今の若者は素朴に「今日よりも明日がよくなる」とは信じることができない。自分たちの目の前に広がるのは、ただの「終わりなき日常」だ。-略-人は将来に「希望」をなくした時、「幸せ」になることができる」

なんだか井伏鱒二の『山椒魚』のような。タコツボっていっていたのは、宮台真司か。先の大きな幸せより、目の前の小さな幸せ。住めば都的な自己満足。絶望しているが、幸福とは、そういうことだったのか。

高度成長期は、出世魚のようにあがることができた。住まいを例にとれば、風呂なしアパート→風呂付アパート→結婚して賃貸マンション→子どもが生まれて郊外に分譲マンション→マンションの値上げと双方の親からの資金援助で新築一戸建て。この図式もバブル崩壊とともにかなり消滅してしまった。

「データを見ても世代間の意識差はなくなりつつある。-略-見田(宗介)によれば、特に1954年から1968年生まれの「新人類」世代以降、意識差は小さいものになりつつあるという」
つまり
「言い方を変えれば、日本中の人々が急速に「若者」化しているのだ」

確かに、世代差よりも個人差なのかもしれない。モンスターペアレントだの、モンスターティーチャーだのモンスターカスタマーなどは、その「若者」化の顕著な例かもね。団塊の世代以前とポスト団塊の世代以降とには、大きな裂け目がある。

「『AERA』の調査を受けて作家の津村記久子は、「ブスなら化粧で化けられるし、仕事がなくても不景気だからと言い訳できる。でも、『友達がいない』では言い訳ができない。
幼少期から形成されてきた全人格を否定されたように思ってしまう」

だから世代を問わず、ひっきりなしにケータイメールのやりとりをしているのか。『友達がいない』んじゃ、リア充は有り得ないのかな。ムリしてつくらなくても、一人でいた方がいい時だってあるのに。

「今後ますます多くの若者が「正社員」や「専業主婦」という既存の社会が前提とした「大人」になれないのだとしたら、彼らは年齢に関係なく「若者」で居続けるしかない」
「まさに僕たちは、日本中の人々が年齢に関係なく「若者」化する時代、その過渡期にいる」

いろんなものが制度疲労を起こしている。作者が反原発デモに出かけて意見を吸い上げているのだが、いわゆるネトウヨ(ネット右翼)って、右翼なのか。そもそも左翼・右翼、保守・革新という二項対立も成り立たなくなっているし。

「大人」になりたくてもなれないのと、「大人」になりたくないのは、当然だけど違う。

いまどきの若者論と思って読んだらいまどきの日本人論だった。鮮やかな切り口ではないか。難しいジャーゴン、専門用語をひねくりまわさずに、実に素直に書かれている。

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若者論の形を借りた、「今のこの国」論の“業界地図”

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2012/03/28 23:04

評価4 投稿者:岩谷 千尋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 話題の本を読んだ。“日本の若者は気の毒だ。八方塞・先行き不透明の中、制度疲労のしわ寄せは若い世代へいく。だが当の若者たちは体感的には不幸せではない、むしろ幸せ‥”と、タイトルやいくつかの書評などから、そういう主旨の本だと思っていた。読んでみて、そういう内容ではあるのだけれど真意は別にあるような、思っていたよりも専門的に系統立てられたしっかりした本だった。軽妙で威勢のいい語り口で読みやすい。軽妙過ぎてはらはらするところもあるが。
 そして、若者論というより、今のこの国(=日本)論だという印象を受けた。

 26才の著者の専門は社会学。社会学とは、“社会”で起こっている物事に関してあれやこれや考えたり研究したりすることだと私は大まかに認識している。

 「若者」を語るためには「若者」の定義が必要。そのためにまず著者は、明治期にまでさかのぼり、そこから現代まで、その時々に若者がどういう存在だったかを辿っている。(まるで文明開化の昔から生きていたかのように物知り。若いのに。)今現在の話になると、諸々の本・新聞・統計の引用、フィールドワークと呼ばれる街頭での若者への直接インタビューなどで分析がされている。「内向き」な若者たち、ボランティアしたい若者たち、モノを買わない若者たち、W杯に燃える若者たち、国のために立ち上がる若者たち、地元化する若者たち‥。彼らがどう分析されているかは本書を読んで確かめてほしい。
感情に流されずドライでシニカルに述べられている。(基本姿勢が学術研究なのでそれは当り前なのかもしれないが。)

 歴史を振り返って「若者語り」(“最近の若いモンは‥”という言い方)にパターンがあることを確かめる。そうはいっても“若者”自体は変化していて、そして単に“若者”といっても多様化しており十把一絡げに「今の若者は‥云々」とは言えなくなっている。だから著者は「ある『現象』を若者特有の問題とは考えず、社会構造の実態や変化とともに考える」というスタンスをとる。いきおい、社会情勢に関しての記述にも多くページが割かれ、そのせいか、若者問題の背景であるはずの現在の日本の状況が、背景ではなく核心なのでは、と私には思えた。

 また興味惹かれたのは、様々な説(先行研究)が多数引用されていて、ちょっとしたコメントもついているので、今この筋の世界ではこういうふうに現代がとらえられているのか、とか、色んな人がこんな面白いことを言っているんだな、とか、そのあたり。著者のフィルターを通して紹介されているので、著者による“業界地図“かもしれないが、なるほどと思うところが多かった。


 そしてその、引用される人物には括弧つきで出身地と年齢(その当時の)が明記されている。
たとえば、“太陽族”の記述では「石原慎太郎(二三歳、兵庫県)」、都知事としての震災についての発言は「石原慎太郎(七八歳、兵庫県)」‥という具合。若者に対しての言及は発言者の出身地と年齢も重要だという考えからだが、全ての人物に括弧つきなので徹底している。

脚注も“充実”していて、情報量がすごい。

 最終的に著者は、日本がなくなっても構わない、国家の存続より、一人一人がいかに生きていくかの方が大切だから、というような趣旨のことをさらりと述べている。斜めから見たり、皮肉っぽく笑いをとりながら論を展開しつつ、直球のメッセージは控えめに出すのは、天の邪鬼なのか含羞なのか。

 いずれにしても、文体は面白おかしく、くだけているが、テーマはいたって真面目で、絶望的な日本について冷静に考えさせられる一冊だ。

最後の章は、俳優・佐藤健(二二歳・埼玉県)と著者の対談が収録されている。

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評価4 投稿元:ブクログ

2012/04/24 02:10

 比較的若い書き手による「若者論」・高飛車で上から目線で、若い人が若い人をターゲットにして書いている都合上、中年以上にはいろいろ不快感も与える。だけど、とっつきが悪くない割にはきちんと議論しているし、悪くない本。少なくともワタシは、若者論の系譜についての第1章とかは、よく勉強してる人だしきちんと書いてるなと思う。ときどきふと、オトナ目線での楽観的な観測が出てくるところが、単にルサンチマンに動かされてるわけじゃない、育ちの良い学生あるいは研究者が書いたのねということを吐露していたりする。
 まぁそんなわけで、50代以上にはちょっとハードル高い(真剣に読もうと言う気になるのに時間がかかる)かもしれないが、読んでおいてもいい本だと思う。当分の間手元に置いて参照する本になるだろう。とくに、すごろくの上がりに相当するような「オトナへの転換」ができない、中高年非正規やフリーター、ニートにとっては、当事者性の高いことが論じられているので、あちこちに得るべき視点があって、有用性の高い本になっている。
 この人がある種の上から目線、一定のカテゴリや世代に対して軽蔑の念を隠さないのが戦略だ、ということを忘れなければ、実際いい本なんだよね。今後の社会や政策決定について、酷い目に遭わなくちゃわからない、という姿勢さえなんとかなってれば、示唆に富む本にだってなれたかも。
[首都大2012年Eゼミ課題図書]

評価3 投稿元:ブクログ

2011/10/06 21:42

とりあえず、序盤だらだらした文体で読み進めにくい。
さらに中盤あたりから、著者も最近の若者は・・・・という論調になっている。
自分は若者じゃないと思っているのだろうか?
自分とは異質な存在を排除しようとしている節がある。
特に5章の知識人への皮肉がなんとも稚拙。
2章と4章はなるほどと思えた。

評価5 投稿元:ブクログ

2011/12/28 23:24

この本の特色は3つ。
1.専門用語の使い方
(かけだしだが)学者、の書いた本なのに、専門用語が少ない。
たまに出てきても、「専門用語でいうと何何」という解説が本文の中でされる。
2.扱う事象や参考文献の新しさ
(かけだしだが)学者、の書いた単行書なのに、2011年に起きた事件や2011年に出版された本についての論評が載っている。これは月刊誌かと思うくらい、情報が新しい。
3.脚注が面白い
(かけだしだが)学者、の書いた本がこんなに面白くていいんだろうかと思う。ことに脚注は、率直にしてあけすけ、ときに身も蓋もない感じ。先学に対して遠慮会釈のない解説をしており、この人学会にたくさん敵ができたろうなと思います。

何しろ読んでて面白い。もちろん、面白いからって正しいとは限らず、論者の正しさを信ずるかどうかは読者次第です。
少なくとも私は、語り口が面白いから信用ならないとは思いません。面白い話でも正しい部分は正しい、と信じて読了しました。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/01/26 22:40

「生温かい」という形容詞が多用されていて、いかにも若者らしい演出である。
多くの人に読まれたらいいなと思った一冊。

評価3 投稿元:ブクログ

2013/10/25 21:45

若者論は自分探し、というのにハッときた。そうかー、大人だと自覚してるつもりだったけど・・・未だ自分探し中のイタいおばちゃんだったか。残念。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/01/30 21:13

一度読んで大体理解できる読書力は自分にはないが、若者(東京周辺の若者の一部か、正確に言えば)がどんなことを考えているかの一端は見えた。タイトルの意味は理解した。絶望は言わば客観的に日本の状況を見た場合であり、幸福は多くの若者の主観なんだろう。
1つだけ苦言を呈するとすれば、大型論考かどうかは不明(これは講談社に文句言うべきかも…)。
万人には勧めないが(人をかなり選ぶ本であるため)、自分は読んで良かった。

評価2 投稿元:ブクログ

2013/08/13 20:16

嫉妬が入ってる分をさっ引いても嫌みったらしい文章は受け付けられない。そして中身も?である。勉強してるのは認めるけど。

評価0 投稿元:ブクログ

2012/10/20 23:52

良心的な科学者たちはなかなか「絶対」とは言わない。一方で科学者ではない自称専門家は「絶対」という言葉を軽々しく使う。 p213

評価3 投稿元:ブクログ

2012/05/04 11:23

世の「オヤジ」に飲み屋で語られがちな「若者」のイメージを、データに基づいて正し、著者なりの像を示してくれる。
私は「若者」から「オヤジ」への過渡期なのだろうが、よく「近頃の」的な発言を傍らで聞き、この人、誰のこと言ってるんだろうと、俺のこと? 思っていた。結局、誰のことかわからないままだが、きっとニュースかなにかで見た若者論だったのだろう。
この本は、若者も人によってそれぞれだし、別の側面も持ってるよと示してくれる「真面目」な論。

評価3 投稿元:ブクログ

2012/01/04 03:31

今の若者達は自分たちのことを「幸せだ」と感じているらしいのだ。

様々なメディアで「不幸な若者」や「かわいそうな若者」がクローズアップされることが多くなっている印象の中、とても驚いた。

この本は、そんな若者についての社会学の本。
そもそも若者とは?という話しから始まり、W杯、デモ、社会貢献といったキーワードを元に今の若者の特徴を様々な視点で検証していく(検証という言葉がぴったり適切かわからないが)内容です。

「国民生活に関する世論調査」によれば、2010年時点での20代男子の65.9%、女子の75.2%が現在の生活に「満足」していると答えているそうだ。しかも、過去40年間で最高値(男子については。女子については厳密には触れられてなかった)なんだとか。

その言説の一つに、今より良くなる未来を信じられないから、つまり、将来に「希望」をなくした時、「幸せ」になることができる、としている。と述べている。

なるほど。

確かに日本経済は今後伸びていく兆しもないし、そんな雰囲気が蔓延しているなかでは「希望」なんてもてないのか。
それはそれで不幸な気がする、と思うのがおじさんの始まりなのだろうか・・・?

また、コンサマトリー(自己充足的)という言葉でも若者に言及し、何らかの目的に邁進するのではなく、仲間たちとのんびりと自分の生活を楽しむ生き方だとか。

なるほど。

これがおじさま達に草食だなんだと言われてしまう所以か。

と、色々な側面で眺めていくと、そういう若者の何が悪いの?何が不幸なの?という気がしてくるから不思議です。

おじさんの今の若者は草食だから積極的でなくていかん。

みたいな発言に対しきっと若者は「積極的だったら何かいいことあんの?」と思っているのだろうか。

そう、確かにメディアを含む「不幸な若者」論には、不幸な根拠が薄いんだなぁ・・・と思いました。世代間格差や社会保障の問題を良く論拠にしてるけど、そもそもみんな前の時代を生きれる訳もないんだし。

様々な話しが盛り込まれてて完全に咀嚼はできてないのですが、
若者の価値観を理解するヒントはもらえた気がします。

評価3 投稿元:ブクログ

2011/11/13 22:02

■昔ながらの若者論
最近の若者はだらしない、という話は良く聞くが、
年食ったおっさんが若者を批判する若者論は何も今に始まった事ではない、というイントロ。
新聞で若者、という単語の数を調べると戦後から急激に増えていて、戦前は青年、というが、まあ内容に対した変わりはない。
昔は若者を持ち上げて国家のために命を尽くさせる、という。

■若者たちは幸福度は過去最高!?
最近の若者は就職もできず、
低賃金で結婚もできず、将来は年金もあまりもらえず…
という「若者はかわいそう」論をよく聞く。

しかしこの本では、
実は若者は自分たちのことを幸せだと感じていて
1970年代から現在までの比較で、
過去最高に生活満足度が高いという
意外なデータが紹介されている。

■半径3メートル、「いまここ」の幸せ
しかし将来や社会の話になると結果は一転。
「日頃の生活の中で、悩みや不安を感じているか」という設問では
「不安がある」と答えた20代が1980年代後半の4割弱から2008年は67.1%に上昇。
自国の社会に対する満足度は1972年から上昇し続け、
その後バブル前夜の1988年をピークとして減少。

このパラドクスな状況を端的に表したのが
この本のタイトル「絶望の国の幸福な若者たち」。

■諦めてしまっている若者たち
以下引用。

--
将来の可能性が残されている人や、
これからの人生に「希望」がある人にとって、
「今は不幸」だと言っても自分を全否定したことにはならないからだ。
逆に言えば、もはや自分がこれ以上は幸せになると思えない時、
人は「今の生活が幸せだ」と答えるしかない。
つまり、人はもはや将来に希望を描けないときに
「今は幸せだ」「今の生活が満足だ」と回答するというのだ。
--
絶望しきっている方が幸せだということだろうか。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/02/24 20:47

身近なことしか大事じゃなくてなっているという指摘は共感。

自分の場合、それも会社員になってからという気がする。大学生の頃は世界の中でどう自分が役割を果たすか考えていた。今は自分のことで精一杯。自分の職業、社会で認められるか、恋人に好かれるか、家族に誇ってもらえるか、家族は幸せに過ごせるか。

日本のこととか、世界のこととか、段々考えなくなってきた。

しかし、だからといって身の周りの人と幸せに過ごせているかというとそうでもなく、もうなんか停滞。

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