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女子学生、渡辺京二に会いに行く
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.9
  • 出版社: 亜紀書房
  • サイズ:19cm/275p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7505-1123-8
  • 国内送料無料

紙の本

女子学生、渡辺京二に会いに行く

著者 渡辺 京二 (著),津田塾大学三砂ちづるゼミ (著)

「私たちの生きづらさのワケを教えてください」 齢80歳にして、ますます先鋭にして明晰。「逝きし世の面影」の著者である評論家・渡辺京二と、津田塾大学の学生らとの2日間にわた...

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女子学生、渡辺京二に会いに行く

1,728(税込)

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商品説明

「私たちの生きづらさのワケを教えてください」 齢80歳にして、ますます先鋭にして明晰。「逝きし世の面影」の著者である評論家・渡辺京二と、津田塾大学の学生らとの2日間にわたる奇跡のセッションの記録。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

渡辺 京二

略歴
〈渡辺京二〉1930年京都生まれ。法政大学社会学部卒業。評論家。河合文化教育研究所特別研究員。「北一輝」で毎日出版文化賞、「黒船前夜」で大佛次郎賞受賞。

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みんなのレビュー14件

みんなの評価4.0

評価内訳

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2012/05/06 15:39

投稿元:ブクログ

女子大の学生たちと、渡辺京二の対談集

学生それぞれの卒論テーマは、とても真剣によく考えてあるんだけど、やっぱり視野の狭さが否めない。で、それになんで気付くかというと渡辺京二さんが当たり前のように「へぇ、そうなの?」「本当に?」と問いかけるから。「こういう道もあるのに」とさらっと言われて、学生も、読んでるこちらも、あら?と立ち止まることができる。全編そんな感じだった。私は渡辺京二という人を知らなかったけれど、なんだか面白そうな人だなと思った。
それにしてもあとがきの、「どうか、どんな不運に出会おうとも、しあわせになってください」という言葉に凝縮されていたなー

2012/02/20 12:39

投稿元:ブクログ

2011年3月、熊本市内健軍の真宗寺にて、津田塾「多文化・国際協力コース 国際ウェルネスユニット」の学生+卒業生が渡辺京二さんと勉強会をした記録。
 
国際協力、多文化共生を研究する学生がなぜ?渡辺京二さんと勉強会をしたかというと~
学生たちはアジアの発展途上の国などでフィールドワークをして研究をするのだが、行ったものはみな「子どもがいきいきしていた」という人が多く、それでは「明治初期の日本を西洋人がどうみていたか」ということで、『逝きし世の面影』を読むに至ったとのこと。
それが発展して著者である渡辺京二さんと勉強会をすることになり、その記録。

1子育てが負担なわたしたち

2学校なんてたいしたところじゃない

3はみだしものでかまわない

4故郷がどこかわからない

5親殺しと居場所さがし

6やりがいのある仕事につきたい

7自分の言葉で話したいー三人の卒業生

8無名に埋没せよー渡辺京二

1~「子育ては福祉の対象か?」から昔と今の子育てを研究

無条件で子育てを楽しめなくなっている現代、子どもは自分が必要とされていない人間だと感じてしまうことが問題。

コンラート・ローレンツという動物行動学者がいますが、ローレンツは人間の基底にある生物的な本能というものを非常に重要視するのです。もちろんほかの動物たちとくらべて、本能を持つウエートが人間において軽くなっているということは認めるんだけど、にもかかわらず本能というものがいかに重要が表に出てくるようなきっかけがいると言っている。外界との接触で、そういう引き金によって、自分の中にあるものが触発されるようなしくみになっている。そういう触発のチャンスを失うと、本能が現れそこなうのです。生物だって、子育ての本能というのがある、たとえば鳥の場合は離れてから育てていく過程の中で、自分の子どもに対する愛情というものが触発されるようなメカニズムがあるそうです。

いわゆる「自己実現」なる言葉というものは、今日もっている非常に大きなおあかしさというか、そういう一つのイデオロギーがあるんですよね。子どもが邪魔だというのも、そこから来てるんじゃないでしょうかね。渡辺

2学校なんて自分の人生にとってたまたま行って、卒業だけすればいいだけのところだと言っています。そこでなんか得ようとか、大げさなことを言う必要はない。大学は、社会の中でしくみになってるんだから、ただ我慢して出ればいいだけのことだよと。自分を形成するのは学校ではないんだと。

3「発達障害」と名前をつける
今日の社会と言うのはある健全な一つの病的ではない状態というものを想定している。貧困もひとつの病いとの考え。
定義して、名前を付けて保護をするという形をとらざるをえないのは、地域社会というものの機能が衰えてしまい、家族も核家族というふうに縮小してしまっている。そういう現状で、ある種の生涯と言う概念を用いて、福祉でみていくということが必要になっている。

すべての人間は健康であらしめねばならないという管理が行きわ���っているのが現代。

4帰国子女の喪失と豊穣
戦前の帰国子女との比較

自分は日本人であるなんて言う必要はないし、何人でもいい。
日本語をしゃべっていて、日本語という窓口からしか世界を見ることがdけいないというのが、日本人の証拠。
日本語というのは歴史が詰まってるわけですから、ようする

に自分は歴史の末にうまれてきた、非常に風変わりな日本人であるが、日本の歴史が生んだ人間。

江戸時代や明治の初めは、中国人をアチャさんと言って尊敬を持ってたし、行為の念を持っていた。そういうのを決して軽視してはならない。お互い自分が育ってきた、所属したものに対する愛着というのがあれば、どうしても異なるものに違和感も生まれてくる。それがあることを承知しながら、それを超えた普遍的なものを求めていかなくちゃいけない。普遍的なものばっかりだというのは嘘なんです。

5「国際協力に向かうきっかけ」とは?

6昔の人間はタフだった。
昔の人間は、人間が生きて死んでいくということ、自分が死ぬということもたいしたことに思ってないところがありましたね。ある種のあきらめというか、あるいは現実感覚があった。近代人というのはやたらニューマニスティックで良心的になった。

自分自身がだめでも人のためにしてあげなさい。

7人生はいろんな苦しみに満ちている、その苦しみは「我」から発している。「我」は好き嫌いを持つ。
そういう場合、自分を超えた大きなものを常に考えていくとよい。
そういうものを媒介にして、人ともつながれる。

最初から自己というものは実現されているもの
人間は自然によって生かされているもの
生きる権利がある
大切なのは自己を肯定し、そういう自分を伸ばすこと

一生本を読んでいきなさい

自分がなにになるのか決めるのは近代になって人に課せられたテーマ。
元にはもどれない。

無名に埋没する人生、瓶茫に埋没する人生

オールコック「大君の都」
フィリップアリエス「子どもの誕生」
ピエール・ブルデュー「ディスタンスシオン」
イリイチ「脱学校の社会」
今西錦司「進化とはなにか」「生物の世界」

2014/08/20 07:08

投稿元:ブクログ

渡辺氏が孫のような女子学生に「あなたたちの志は気高くとてもりっぱだよ。でももう少し肩の力を抜いて事に当たったほうが良いんじゃないのかな。」と言っているような気がしました。自己実現というような風潮に踊らされるな、周りの人の評価を気にせず、自分の考え方や生き方を磨きなさいと仰います。今に生きる我々にはかなりの難題でしょう。でも、私は氏の『無名に埋没せよ』には至極感動しました。こんなことを宣う御人はそうそういらっしゃるものではございません。

2015/02/08 22:19

投稿元:ブクログ

「たとえば国家とか民族ということで、同じ日本人であるとか、同じ天皇陛下の赤子であるとか、あるいは自分は国家の一員である、ということになると、これは民族対民族の対立を生む。サッカーの試合じゃないけど、ニッポン、ニッポン、ニッポンと言って、団結しましょうとなると、とんでもないことになる。だから自分を超えたものと言ったって、自分を超えたおおきなものがなんであるのかということが問題である」(p227)

「あたしは平凡な社会人になったらもう学問とは縁がない、とは思わないことです。普通の平凡な社会人でもちゃんとした読書人にはなれます。一生本を読みつづけることが大事です」(p258)

「一晩寝ましょう。お酒でも飲みましょう。いやなことはいっぱいあるから、なるべく、さっと忘れましょう」(p263)

2012/05/22 16:07

投稿元:ブクログ

【生き方を学ぶ】
本書は津田塾大学の学生と渡辺氏との対話形式をとっている。海外に行くという経験は、ある種の親殺しであると表現した学生がいる。学校、仕事、子育てと多様なテーマがあって興味深い。

2012/02/17 21:02

投稿元:ブクログ

渡辺京二ってどんな人かなんて全く知らなかったけど、面白いおじいちゃん。評論家らしい。
80になった時にこれだけ柔軟な考え方ができるもんかね。

津田塾の女子学生とこのおじいちゃんが、彼女らの卒論をテーマにして対談した本。
テーマは様々だけど、だいたいは現代は生きづらいとはよく言うけれど、それとどう付き合っていくかのお話。
要は「自己実現とか社会に必要とされるとかじゃなくて、もっと自分を大切にして楽しむべきでしょ」って感じか。

別に社会の役になんか立たなくていいじゃん、って単に文字にすると投げやりに見えるけど、この本だとなんか腹落ちする。

これまで意外とノリで人生選んでるのを理屈で隠そうとしてたけど、もうちょっと肩の力抜いてやりたいことやろうと思います。

2012/01/21 12:44

投稿元:ブクログ

名著「逝きし世の面影」の
渡辺京二さんと二十代の若き乙女たちとの
対話集
三砂ちづるさんは「オニババ化する女たち」の作者としてしか
知らなかったので
その三砂先生のゼミ生たちというのが
また これなかなかの才女たちですなぁ

この人たちの「対話集」という発想が
お見事

若い人たちは
ぜひ
自分の身近にいらっしゃる
「渡辺京二」さん的長老を
ぜひ お友達に 持つべきだ
と 強く思います

いろんな意味で楽しい本に仕上がっています

2012/02/12 22:06

投稿元:ブクログ

津田塾の女子学生たちが、自分の研究テーマについて話して、それについて渡辺さんが容赦ない突っ込みをいれていく。

そこからはじまって、いつの間にか生きるとは、とか自己実現って、という話になっている。

学生たちは途中から涙ぐんでいたのだそう。渡辺さんはご自分でおっしゃるとおり、とても合理的に話をするしとても鋭いのだけど、その内容にすごく救われてしまう。後半が圧巻です。

人間が生み出されたのは世界が美しいからで、その世界を美しいと感じられれば生きている価値はあるんだ、という考えが素敵。

2012/06/27 12:28

投稿元:ブクログ

とある女子大学の教員とそのゼミ生が、評論家渡辺京二のもとへ卒業論文を携えて訪れ、そのテーマについて語り合う二日間の様子をまとめたもの。
学生のそれぞれのテーマは(掘り下げ方や仮説が漠然としているな、と感じる部分はあるけれど)自分の中にある問題意識に深く迫ろうとして生まれてきたのだな、ということがひしひしと伝わってきた。それに対する渡辺さんのコメントは限られた面からしか物を見ていなかった学生に「でもここからはこんなふうに見えるよね?」と次々新しい視点を投げかけていくようであった。参加した学生にとっては、思考の世界がぐんぐんと変化していくエネルギーを体全体で感じた二日間だったのではないだろうか。
自己実現の欺瞞、無名に埋没せよ、社会に役立たなくていい、といった渡辺さんの話に学生が涙ぐんだことに驚かされた。人間の本能とは少しずれた価値観がまかり通っていることが、これから社会に出ようとする子どもにまで、こんなに心理的な負担を強いていたのだと気づかされる。だから渡辺さんの話を聴き、学生たちはまず自分が生きることを大切にすればいいのだと気づき涙ぐむほど安堵したのだろう。

渡辺さんの学びの姿勢は謙虚だ。対話の中でも、現代の若者の精神病理や、新たに定義づけられた障害についてなど、自分が知らないことは「知らない、それは何?」と学生にどんどん質問をぶつけていく。相手の年齢が若いから、まだ学び始めたばかりだから、そういうことは関係ない。自分の知らないことを相手が知っている、だから教わる。そういうシンプルな姿勢は当たり前のようでいてなかなかそれを体現している人は少ないように思う。
その謙虚さは、学生に対して学問を続けていくことの大切さを説く場面にも見てとれる。
本を読み続けること、勉強を辞めないこと。学問は持続であり、なにも学者でなくとも、それは平凡な社会人になったとしてもできることだ。今持っているテーマを自分の中に生涯抱え続けること。
どんな立場にあっても、こつこつと積み上げていくことの大切さを感じた。本を書きなさい、というアドバイスが印象に残る。

2012/06/30 13:31

投稿元:ブクログ

現代の女子学生(優秀な一部だと思われるが)の問題意識や思考が少しわかって興味深かった。研究テーマとか、非常に細かく分かれるようになったのだなあと。渡辺氏の、年を経て辿り着いた思考は、これからの人生に役立ちそうである。自分の考えを主張しても、説教臭くない語り口が良いし、わからないことは「そうなの?」と年少者に尋ねる姿勢も好感が持てた。「何らかのテーマについて考え続けること」は、しんどいし、特別に何らかの成果をもたらずとも限らないが、自分も細々と続けたいと思わされた。

2012/05/24 17:06

投稿元:ブクログ

興味深く読んだ。学生達と老研究者の対話はすごくかみ合ってるとは言えないが、そこがかえって良かったように思う。渡辺氏は学生に迎合せず、答えも与えず、結構厳しいことを言っている。それでもその言葉以上のものを彼女たちは受け取ったのではないだろうか。

参加した学生達の卒論テーマが題材なのだが、わたしはまずそこに「隔世の感」を抱かずにはいられなかった。皆が皆、それぞれの抱える「生きづらさ」と直結した問題が研究テーマなのだ。「大きな物語」なぞというものはもうすっかり命運が尽きているのだなあとつくづく思う。私が学生の頃は(ああ、昔話になっちゃってるよ)社会について語るということは、即、思想や哲学、政治について語るということだった。自分の現実から離れていると言われればその通りなんだけど。実感から出発するのは正しいことだと思うけど。これでいいのかなと小さくつぶやいてみたりする。

2011/12/29 00:21

投稿元:ブクログ

なんかねー。真面目に、社会の問題とかを考えようとするとほんと自分のことを無価値に思えてきてしまう。真面目に本気に考えようとするほど。
渡辺京二さんの話を聞きながら、出てくる女子大生たちは涙してしまったらしいが、私もその場にいたら大泣きしてるんだと思う。いい話聞けて感動とか心が洗われるとかそういうんでもないし、励まされてるというわけでもないんだけど、何だか虚無感が止まらないんだよなー。無名に埋没せよ、これでいいんだ、と言っていい。そういってはいけないと洗脳されてきたけど。途方もない心持に佇んだ時には効く言葉が一杯入ってます。

いいなー、渡辺京二さんとお話できるなんて。

2012/03/18 13:03

投稿元:ブクログ

すっと肩の力を抜くことができる素敵な本。
津田塾大学の学生の卒論テーマをもとにした討論の記録。
今の世の中が随分と窮屈になったものと思い、素直に生きることの大切さを感じた。

2013/08/06 03:55

投稿元:ブクログ

津田塾大の三砂ゼミの女子学生たちが卒論を抱えて渡辺京二さんのところを訪れて、それぞれプレゼンしては渡辺さんからコメントを貰ったのを書籍化したという、珍しい企画物。渡辺さんの独演会ふうの結果に終始しているのだが。