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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2011/12/10
  • 出版社: 木楽舎
  • サイズ:20cm/254p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-86324-044-5

紙の本

動的平衡 2 生命は自由になれるのか

著者 福岡 伸一 (著)

なぜ、多様性が必要か? 動物の必須アミノ酸は何を意味しているのか? 時間を止めて何が見えるか? 遺伝は本当に遺伝子の仕業か? さらなる深化を遂げた福岡生命理論の第2弾。【...

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動的平衡 2 生命は自由になれるのか

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商品説明

なぜ、多様性が必要か? 動物の必須アミノ酸は何を意味しているのか? 時間を止めて何が見えるか? 遺伝は本当に遺伝子の仕業か? さらなる深化を遂げた福岡生命理論の第2弾。【「TRC MARC」の商品解説】

生命よ、自由であれ

生命の本質は、自己複製ではなく、絶え間のない流れ、すなわち動的平衡にある。鮮やかに喝破した前著から2年。生物学の新しい潮流エピジェネティクスは、ダーウィン進化論の旧弊を打ち破るか。動物を動物たらしめた必須アミノ酸の意味とは? 美は動的平衡にこそ宿り、遺伝子は生命に対して、自由であれと命じている。さらなる深化を遂げた福岡生命理論の決定版がついに登場。【商品解説】

目次

  • 第1章 「自由であれ」という命令-遺伝子は生命の楽譜にすぎない
  • 第2章 なぜ、多様性が必要か-「分際」を知ることが長持ちの秘訣
  • 第3章 植物が動物になった日-動物の必須アミノ酸は何を意味しているか
  • 第4章 時間を止めて何が見えるか-世界のあらゆる要素は繋がりあっている
  • 第5章 バイオテクノロジーの恩人-大腸菌の驚くべき遺伝子交換能力
  • 第6章 生命は宇宙からやって来たか-パンスペルミア説の根拠
  • 第7章 ヒトフェロモンを探して-異性を惹き付ける物質とその感知器官
  • 第8章 遺伝は本当に遺伝子の仕業か?-エピジェネティックスが開く遺伝学の新時代
  • 第9章 木を見て森を見ず-私たちは錯覚に陥っていないか

著者紹介

福岡 伸一

略歴
〈福岡伸一〉1959年東京都生まれ。京都大学卒。青山学院大学教授。2007年「生物と無生物のあいだ」でサントリー学芸賞、中央公論新書大賞を受賞。ほかの著書に「フェルメール光の王国」など。

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みんなのレビュー93件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

「生命」や「自由」にせまるのはなかなかに難しいですね。

2012/03/09 16:18

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

前略 福岡伸一様、

 「動的平衡2」を読みました。副題が「生命は自由になれるのか」。第一章は『「自由であれ」という命令』で、副題が「ー遺伝子は生命の楽譜に過ぎない」。「動的平衡」の上に現れる生命の存在にどんな形で「自由」の命令があるというのか、興味を持って開きました。

 いきなりで恐縮ですが、生物学を少々勉強した小生にとっては、これまで書いてこられたことはそれほど意外、新しいというわけではありませんでした。私だけでなく、学生時代の友人たちもかなり似たことを考えていた気がします。
 ですが、生物学の世界に馴染みの少ない読者には新鮮かもしれません。それらの考えを専門に学ばなかった人たちにもわかるように、と書くことができる才能には敬意を表したいと思います。

 本書ではこれまでのご著書よりも文章の角が取れ、よさが伝わりやすく感じられました。美しい文章ですと、少し言葉が足りなくてあいまいでも、雰囲気でわかった気になってしまう。そんな、文章の美しさに惑わされるような所がかなり少なくなった気がします。
 全体を見渡すと、基礎的な生物学知識の解説のような章がいくつかありますね。「第5章 バイオテクノロジーの恩人ー大腸菌の驚くべき遺伝子交換能力「とか「第6章 生命は宇宙からやって来たかーパンスペルミア説の根拠」とか。本書全体の理解に必要、と思われたのでしょうが、副題の「自由」にどうつながっていくのか、少しわかりにくかった章でした。
 個々のお説には異見もある、と感じることもありますが、映画や小説などの題材に実際の生物学的意味をつなげていくところなどは面白い解説だと思いました。でも、その「わかりやすい生物学」のような部分が浮いてしまって、まわりを回りながらも主題に近づいていく、、そんな気分にはなれなかったのが残念なところです。幾つかの新聞や本での連載をまとめなおしたとのことですので、それぞれのカラーがお互いなじみきっていないのかも。「まとめて一冊に」というのはなかなかに難しいものかもしれません。

 「生命」や「自由」にせまることも、またなかなかに難しいことです。「遺伝子は生命の楽譜に過ぎない」から「第8章 遺伝は本当に遺伝子の仕業か?-エピジェネティックスが開く新時代」「第9章 木を見て森を見ず」への流れがもう少しみえたらよかったと思います。第一章では『「遺伝子の中には自由であれという命令が含まれているのでは」。これが本書のあらたな課題だ。』とありましたが、提出された課題へのお考えの流れをもう少し字数をかけて説明していただいてもよかったと思います。
 小生といたしましては、遺伝子には「自由であれ」と書かれているわけではなく、「どっちでもいい」とその場に余地を残しているだけ、という気もするのですが。
 今後の著作で、またご説明くださることを楽しみにさせていただきます。

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紙の本

研究者と一般読者のあいだ

2012/01/31 17:38

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こーじこーじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

前書「生物と無生物のあいだ」「動的平衡」と同様、とても楽しく読みました。
福岡氏は、科学読み物を執筆している研究者としては、文章構成力と表現力が秀逸ですね。
立花隆氏も科学読み物を書かれていますが、基本的に実験研究者ではないので
根底に流れるトーンがちょっと違っている様に思います。
(嫌いなわけではありません。「精神と物質」など、大変お勧めです。)
また森博嗣氏や瀬名秀明氏のように、科学的知識を小説に取り込んで面白味を出しているわけではなく、
科学的な話題をそのままで、これだけおもしろく書けるのは凄いと思うわけです。
福岡氏が過去にドーキンスの本などを翻訳していた経験が、活かされているのかも知れないなと思ったりもします。

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2011/12/14 07:11

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2011/12/19 16:53

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2012/09/20 07:03

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2011/12/30 13:07

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2011/12/28 22:43

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