歪笑小説 (集英社文庫)
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- 税込価格:650円(18pt)
- 取扱開始日:2012/03/29
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商品説明- 「歪笑小説」
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。【「BOOK」データベースの商品解説】
伝説の編集者、売れない若手作家、大物作家に翻弄される新鋭…。俳優、読者、書店、家族を巻き込んで、作家の身辺は事件がいっぱい! ブラックな笑いが満載の、小説業界の内幕を描く連続ドラマ。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧- 「歪笑小説」
| 伝説の男 | 9−38 | |
|---|---|---|
| 夢の映像化 | 39−65 | |
| 序ノ口 | 67−92 |
ユーザーレビュー- 「歪笑小説」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2012/02/16 16:58
リアルとユーモアの境目に笑ってしまう
投稿者:かつき(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「笑」シリーズは初めてだったが、
読んでこなかったことを後悔した。
文芸書の本当の意義、文学賞のランク分け、
作家への夢など現実問題を抉りながら読ませる。
伝説の編集長獅子取の身を捨てた戦法、
自作の映像化、美人編集者の褒め殺しに
舞い上がる新人作家など、笑わせ、読ませ。
先輩作家のご機嫌に振り回されつつも
付きあい方を学び、
唐傘ザンゲがちゃんと成功への階段を上り
熱海圭介もおぼつかないながらも地を固めつつある。
二人の執筆に対する姿勢が分かれていて
女性問題もそんなふうにクリアしていくのが
なんとも、リアル。
玉沢義正という先輩作家がいいアドバイスを
唐傘ザンゲやその恋人に言うんですが
その後、彼は日本ミステリ作家協会の理事長であることがわかる。
ええ! それって自分のことじゃん?
「文学賞創設」ではジンときちゃった。
賞は頑張ったご褒美だよね。
最後の書籍広告まで笑わせてくれる、力の入れよう。
手を抜かないってこういうことなのね。
おお、直本賞獲ったんだ! よかった。
元子さんのお父さんも喜んでいることでしょう。
目に浮かぶようだ。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2012/01/28 11:28
読み進めるほどにニヤリとできる。
投稿者:桜李(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうネタ切れ。業界の皆様、ご安心ください。もう書きません。by東野圭吾
・・・・・と作者自身が書いてしまうような作家業の裏の物語。どこまで本当なのかはわからないが、編集者の本音と書き手の都合、読み手の気持ちが詰まった12編。
・とにかく作家の機嫌を取って原稿をもぎ取る辣腕編集長
・舞い込んだドラマ化の話に舞い上がった作者は・・・思わぬオチにため息な結末
・新任の編集者は若い女性。その恋心の行方は?
・新人賞を取ったら今の職業を辞めても食べていけるのか?
・職場見学でやってきた中学生たちから赤字覚悟の小説誌についてえげつない質問を投げかけられた編集者の対応は・・・
・作家のもとへ打合せに訪れた編集者の前に立ちはだかったのはプロデューサー気取りの恋人だった!
・「直本賞」につながるような文学賞「天川井太郎賞」を新設し、推している作家の受賞を期待するが、初代大賞に輝いたのは・・・最後はほろりときます
・本格ミステリを依頼していた作家が急に書けなくなり、代役をつとめることになった熱海が持っていたのは『ミステリ小説の書き方』という本で・・・
・ヒット作も出ず新作も書かない過去の人となった作家が、ある日"引退会見を開きたい"と言い始める
・売れそうにないハードボイルドの新作を売り込むために編集者は、作家にアフロヘヤーとヒョウ柄のパンツでインタビューに臨ませ、インパクトで勝負をかけるが・・・?
・期待の小説家が娘との結婚を願い出てきた。作家とはどういう職業なのか、一生食べていけるのか。この作家は売れてるのか?疑問に思った父親は書店で購入したその小説家の作品を読み始める。
小説誌の仕組みだったり、"作家業"がどのように成り立っているのかとか、とても興味深く読みました。
12編の後は、是非巻末の広告ページまで見てニヤリとして欲しいです。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2012/01/25 03:09
東野圭吾の意外なユーモラスな一面
投稿者:書評王子(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベストセラー作家・東野圭吾の意外な一面の分かる、オムニバス小説!
「容疑者Xの献身」がエドガー賞にノミネートされたりと話題が耐えないが、
東野圭吾の小説といえば、「白夜行」のように、
ダークなものが多いという印象をもたれる方が多いだろう。
今作品はでは、出版業界を舞台に、
作家、編集者などの面白おかしなドラマが繰り広げられる。
作者の実生活を覗き見られる部分のある、
ファンには嬉しい一冊!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2012/02/15 09:24
面白いだけに・・・
投稿者:P子(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家と編集者、そして作家の家族の視点から書かれた業界もの。
さすが東野さん!な面白さ。
もちろん大げさに書かれているのだろうけれど、こんな人いそう!と思わせる。
売れてる作家とそうでない作家への編集者の接し方、作家家族の思い、
リアリティがあってぐいぐい引き込まれた。
そして面白いだけではなく、図書館問題にも触れているのが東野さんらしい。
こういう作品で触れられると、問題にも入っていきやすく非常に考えさせられた。
ただ残念なのが「小説誌」について。
小生意気な中学生が編集者に「小説誌」の存在意義について問いただすのだが、
編集者が情けなく感じられた。
小説誌を、作家の下書きだ、とか読者のためではなく作家のためにある、などと
言う中学生たち。
事実、痛いところをついているのかもしれない。
しかし小説誌にも存在する意味があると私は思う。
値段が高い、と出てくるが、何人もの作家の文章に1冊で触れられるのだから
むしろ贅沢で安いとすら思う。
確かに長編ものは続きから読むことになる場合もあるが、途中から読んで
その作品が気になり、単行本になったときに買う人もいる。
作家同士の対談などの特集があったり、小説誌ならではの面白さがあると思う。
この話の中では、問いただされた編集者がキレながら(?)日頃のうっぷんを
晴らすように中学生の意見に同調する。
彼のキャラクター上、そういう設定もありだとは思うが、彼の上司が泣きながら
彼に賛同したり、編集部の皆が拍手する、というのが情けなった。
現実には小説誌の仕事に誇りを持っている編集者の方がいるはずだし、そう思いたい。
もちろん、東野さんはこんなことは百も承知だとは思う。
しかし、この作品を読んで「小説誌ってそうなんだ」と思ってしまう人がいるのも事実。
業界の裏を書く、とうたっている以上、もう少し色んな意見を取り入れても、と思った。
大変なお仕事の小説誌編集者の皆さん!頑張ってください!







