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なにをこの本でかたりたかったのだろう・・・・不思議な本。
赤裸々に経営破綻した背景をかたっている。
反面教師としてとらえるべき事柄が、非常に多いのですが。
でも、ここまでひどいとは・・・
それよりも、こんなにひどい経営者に、
なぜに、多くの人がついていったのか。
そこに関心がでてきました。
もしくは、そうした理念や志ではなく、見栄や金に動かされやすい人がついていったのか?
劣等感からくる実体のない見栄張り。
こうしてみると、わたしが知っている社長も、
こうしたたわいもない劣等感からくる見栄やエゴにおかれれていた人がいたな・・・と。
そして、意味もなく拡大志向で、
豪華主義に走ってしまう傾向があまりに強すぎて、苦労をされていました。
特に60歳をこえたとき、自分の最後の勝負をかけたいのでしょうかね。
そこに社員とその家族を巻き込むのはよしてほしい。
この本でも、後半に似ている部分がありましたね。
零細企業ならまだしも、中小企業になったら、
もはや「私」ではなく「公」なのですから。
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就活で出会ったこの会社。
普通に書類審査で受からなかったわけだけども、
確かに会社訪問をした時は、
なんて、派手な会社!!
とても華があって活気があって(あるようにみえて)
こんなとこで働きたいな~って思った記憶がある。
だから民事再生法適応を申請したと聞いた時には、
正直、耳を疑った。
この本を読んで、落ちてよかった!
こんなバカ社長じゃ、そりゃつぶれるわ!
でも一つだけ共感したところは、
『いかにやりたくないことを避けて楽に生きれるか、
それを真面目に考えて生きている人の方が、
やりたくないことに不満をならべながら流されて生きている人よりも、よほど真剣に生きていると思う。』
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いろんな意味で考えさせられる内容だった。飛ぶ鳥を落とす勢いだったベンチャーの、実は大変だった内情が赤裸々に語られていて勉強になった。
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昨年民事再生法を申請した、ワイキューブの社長の自伝。何がうまくいって何がうまくいかなかったのか、会社に対する思いなどが綴られていた。会社という形では、ある意味失敗に終わったが、これからは会社がなくなる時代、という意味では新しい生き方を試すいい機会でもある。「人と違うことをやりたい」という著者のこれからを、もっと見てみたいと思った。
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こうやって会社はダメになっていくのかというのがすごく分かる内容になっている。
これを読みながら、失敗の本質はどこにあるのかと考えたが、それは例えば、売上偏重主義で資金繰りを軽視、本義を外れた経営、過度な福利厚生、会社の私物化など様々であるが、やはり安田氏の人間性が大きく影響しているのではないか。
それは、人と同じことに意味を感じないということや、劣等感、孤独といったところから派生しているように思う。
あとがきで生き方は変えられないと言っていたので、やや心配ではあるが、今後に多いに期待したい。
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ワイキューブ社長の自伝。創業から民事再生法の適用まで記されている。
破天荒な印象を受ける一方で、根本的にはとても人間らしい欲求や感情に素直に著者にある意味共感した。
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会社設立から民事再生法を受けるまでの、ワイキューブの歴史と社長の心情が述べられた本。毎年倒産する企業が後を絶たない中、このような本は珍しいものだと言えよう。
私自身、この本を読む以前から安田さんの方は何冊か読ませていただいたし、ワイキューブが民事再生法を受けるその年の会社説明会にも参加させていただいた。ものの考え方、性格には近いものを感じるからこそ、その会社が7435日という時の経過で終わりを迎えたことを非常に残念に思っている。ただ、そうはいっても外的要因によるところも大きかったとみている。その一方で、会社が存続するためいろいろなアイデアや取り組み、また福利厚生など自身や社員にとっては働きやすい職場だったのでないかという印象をうける。
今後もまだもう少しだけやることが残っているとのことだが、これ以後会社経営には関わらないまでも、その生き方にはまだまだ注目したい人物といえる。
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読み切りました!
FBでみなさんの感想を見つけて、
えっ?と思いました。
2008年発刊の千円札は拾うな!
を読んですごく影響受けたのを思い出しました。当時はかっこいいなー、と
素直に感動したものです。
私自身、会社を始めて間もない頃で、
よくおぼえています。
あれからそんなに時間が経ってる気がしないです。今本作品を読み終えて、
なんともいたたまれない感じです。
ただ、このような失敗を私達はしないように肝に銘じて日々邁進しようと思います。
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怪しい会社だな~と思っていた。
自分の信念を貫き通して断念した感じの人の本。
人材業界ではとても有名な会社でマーケティングセンスにとても長けていたけど、実際何をやっているかわからない会社のままだった。
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ワイキューブとの7435日。
一人の人生の記録。会社を興すとは、会社が潰れるとは。一人の人生を振り返ることで起業や会社経営の難しさが学べます。新卒採用関係の歴史や業界についても色々と知ることができます。
非常に読みやすい1冊。
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人間どこまで正直であれば良いのか。その視点でみれば、本当にぶっちゃけた本だね。とても正直に書かれています。
とはいえ、最盛期47億の売上ってのはすごいんだよね。マジで。お金使った分、「あ、これは本質だな」って思う内容も結構あった。
ただ、絶対的にこの人の事に同意はできないし、尊敬もできない。
気になった事と言えば、創業メンバーのリクルート出身の2人の役員は何で残り続けたんだろうか?そこだけだなー。
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ベンチャー企業のカリスマ的存在でもあった、ワイキューブ安田佳生社長の経営過程を書いた一冊。
#目次#
1章.満員電車からの脱出
2章.営業カバンからの脱出
3章.劣等感からの脱出
4章.アポ取りからの脱出
5章.資金繰りからの脱出
6章.引け目からの脱出
7章.社長からの脱落
#ポイント(引用)#
●私はワイキューブを「その他大勢の中小企業」で終わらせたくなかった
●他人に言われたとおりにやってはいけない。他人がよしとする価値観に従うことに意味などないのだ。
●「生きているのと呼吸をしているのとは違う」と誰かが言っていたが、まさにそのとおりだと思う。これを私なりに表現するなら「生きているのと死んでいないのとは違う」とでも言い換えられるだろう。
●誰かが勝手に決めた常識や既成概念から自由になりたい。思い切りラクに生きたい。そのために必死にもがいてきた。それが、これまでの私の人生だったのだ。
●中学二年のとき、どうしても書けなかったのが「足利尊氏」だ。(中略)「利」がなぜ「カガ」なのか、自分のなかでどうしてもつながらなかったのだ。
●明日の仕事が決まっていないことよりも、明日からの満員電車が決まっていることのほうが、私には怖かった
●生き方や考え方にルールなどないのだ。それを知っただけでも、アメリカへ留学して本当に良かったと思った。
●アメリカに滞在したおよそ五年間のうち、日本語を書く機会は一度もなかった。それなのに日本に戻ってみると、日本語の文章力が上がっていたのだ。
●「やりたくないことを避ける」ことは、決して悪いことではない。イヤなことを無理してやっても、不満が募るし、仕事の効率も悪くなるだけだ。ただし、やりたくないことの線引きにはセンスが必要である
●私がワイキューブで試したことのなかには、成功したものもあれば、失敗に終わったものもある。いま振り返ればそれらのほとんどは、業界の巨人であるリクルートへのあこがれ、対抗心、虚栄心から生まれたものだった
●中川さんはその本(帝国データバンク会社年鑑)をいきなりカッターで切り始めたのだ。「コピーする時間がもったいない」
●中川さんは、劇団員のアルバイトを連れてきた。劇団員なら演技がうまいから、営業の電話もうまく演じればアポが取れるはずだというのだ。
「劇団員なら営業でもできるんじゃないか」と中川さんが言い出した。さすがに営業は無理だろうと思ったが、「営業マンのふりをすればいい」という彼の意見に押されて、劇団員にスーツを着せて営業に出してみた。だが、さすがに売れなかった。
●ラスベガスに行ったり、シーザーズ・パレスやべラジオに泊まったりしたところで、実際には何も変わらなかったのだ。「俺たちは選ばれた人間だ」いちばんそう思いたかったのは、私自身だった
●「社長に会わずに何が就職活動だ」というメッセージを打ち出した。
●驚くようなことが起きた。気がつくと、中小企業の新卒採用を支援する会社はワイキューブだけになっていたのだ。
●「優秀な人はそもそも会社を辞めないから、転職市場にも出てこない」というのが私たちの持論だった。
●「週に二回以上社員を怒鳴りつける経営者の皆さまへ」
●「新卒採用をやった方が得ですよ」という話は、社長にしか通じない
●合同会社説明会は、採用活動の場であると同時に、出展起業の人事担当者にワイキューブをアピールするための場だったのだ。
●売り上げを上げたいなら、つらいことも我慢してやらなければならない。人がやりたがらないことを率先してやらなければ、お金は稼げるようにならない。上司や同僚はみなそう思っているようにみえた。それが「社会の常識」だといわんばかりのプレッシャーが職場にはあった。私にはそれが耐えられなかった。
●私には利益を残すという発想がなかった。利益を残すことに興味がなかったといってもいい。
●のちに、会社が失敗したのはオフィスにお金をかけすぎたからだろうという指摘が各方面からあった。だが、私はそれが失敗とは関係なかったと思っている。市谷のオフィスへの投資に関しては、元は十分に取れた。(中略)オフィスへの投資は一億五千万円くらいだったので、得られた広告効果に比べれば安いものだった
●社長の見た目が採用活動に大きく影響するのは事実
●年収アップを実施したとはいえ、その分の原資が自分たちにあったわけではなかった。給料はすべて、借り入れ資金だった。私は経営とはそういうものだと思っていた。
●やった方がいいのはわかるが、やらない。世の中にはそういう社長の方が圧倒的に多い。積極的に新卒を採用しようという会社は、二万社以上には増えなかった。マーケットはすでに飽和状態だったのだ
●会社というのは仕事をする場である。利益を上げていくことが、会社が存続するための前提条件なのだ。その優先順位を見誤っていた。
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こんな社長の下では働きたくないが、こんな生き方の人と一緒に働きたい、って思いがないまぜになった。
ここまでさらけ出せる勇気は並大抵じゃないです。
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チェック項目24箇所。身近な人の「うまくいかなかったらどうする?」は「そんなことでうまくいってほしくない」の裏返し。10年後の将来が決まっていないことよりも10年後の自分が見えているほうが怖い。やりたくないことを避けることは悪いことではない。いかに工夫するのか。正攻法の営業が嫌いだったのは・・・自分の弱点がバレるのが怖かった。優秀な人材さえ集まれば自然に売り上げは伸びるし、会社も大きくなると信じていた。ビジネスで成功したいよりも立派な会社で働きたかった。就職説明会に社長が出てくるのは当時としては新鮮。自社媒体→ノウハウ販売へ(2005)。履歴書の読み取り方・・・営業職で3回転職している、つまり営業の適正なし。経験があって能力がある人を即戦力、経験がなくて能力がある人を未来の戦力。経験がなく能力なし戦力外、経験あって能力なし即害力・・・一番不要。人は育たないことを前提に素材のいいものを選べるように採用に力を入れる。ワイキューブが欲しかったのは自分たちに共感する人ではなく、これで大丈夫といってくれる人だった。ビジネスで注目されたいのなら本業で勝負は分かっているが、それだけでは勝てないから奇抜なことをやった。ひとりの作家が瞬間的にたくさん本を出しても読者が買うのは1,2冊。ダサイ奴に仕事は出さない・・・オシャレになる。社内バーは充分元が取れていた。カフェやバーを作って社員が喜んだのは一年くらい。給料を高くして社員のパフォーマンスが上がったわけではない。給料をたくさん貰うとそれが当たり前になる。欲望が深くなるだけ。ワイキューブにいたことで転職しやすかったのが救い。不況時の落ち方はゆるやかではなく180度急降下。横綱をやめるときは力士を辞めるとき・・・社長を辞めてから、戻るつもりはない。社員をうしなったのが何より辛かった。会社にいる時間が社会とつながっている時間・・・カフェやバーを作ったのは社員に「会社にきたい」と思って欲しかった・・・自分の寂しさを紛らわせたかった?20年間楽しみ、後悔はない。
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人材コンサルティング会社ワイキューブの誕生から
倒産までの顛末を書いた元社長の半生記。
満員電車に乗ることを拒否し、営業をやらされつづけることから逃げ、
劣等感から目をそらす。アポとりに怯え、資金繰りに苛まれ、
引け目から避けることで、結局、社長を追われることに。
人は何らかのコンプレックスを持っている。
それをばねにする分にはプラスに働く。
しかし、それを克服できないでいると、最後には、身を滅ぼすことになる。
まとめると『脱出が 生んだ会社の なれの果て つわものどもの 夢の跡かな』といったところでしょうか?