紙の本
ビジネス書の書棚は、そのまま現代と近未来を現している。
2020/11/27 15:25
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版されるビジネス書の中から毎年約2000冊ほどを読みこなし、さらに厳選の書を毎日1冊書評するメルマガ「ビジネスブックマラソン」を主宰し続けているという脅威のヒトがいて、そのヒトこそが本書の著者。
書店のビジネス書の棚をちょろちょろ眺めるだけでも世の流れの一端を感じることがある、それだけのインプットとアウトプットを繰り返せば、見えてくる世界は、どれだけのものがあるのだろう?少し前の本だが、そこに興味を持って手に取った。
本書は、膨大なビジネス書を読みこなすことで見えてきた時代のトレンドと、そこから導き出される将来のシゴト像。そしてそれを上手く選び取ってゆくためにきわめて優れたキャリアデザインの参考書になっている。いやその前に、読めばさらに読みたくなるビジネス書が多数。そんな一冊。
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ものすごい本が出ました。ビジネス書評論の真打ち、土井英司さんの最新作はビジネス書トレンドがわかり、優れたブックガイドであり、しかも読書論としても最高という読んで損なしの神本です。こんな本をたった千円で出してしまった出版社、あっぱれです。
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有名書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」の土井英司さんの著書。
土井さんの著書は、これまですべて読んできていますが、個人的にはこういう本を待ってましたという感想です。
キャリア論もおもしろいとは思いつつも、土井さんのビジネス書に対する考え方、本の選び方、読み方、活用の仕方、そういうことこそ、私たちは参考にすべきことだと感じます。
著書内には多くの文献が紹介されています。単なるブックガイドではないとおっしゃっていますが、大変参考になります。
時代を映すビジネス書ですので、すべてそのまま参考にしようと思うのは、土井さんの意図とは違いますので、今の自分にふさわしい本を手に取ることができれば、有効だと思います。
・厳しい時代に業績を上げるために
①時代の波に逆らわない
②人々のニーズを冷静に見極める
③誰も提供できていないサービスを「逆張り」で提供する
・人は振り子のように揺れながら歴史を刻む
・打開策①日本人が誇るホスピタリティを活用したカルチャーを売る
②専門性が高く高度なスキルを身につけ、知識プロフェッショナルとし て今に近い働き方で生き残る
・思考力をつけるためのベースとなる三要素→歴史、哲学、サイエンス
・復習すべきビジネスパーソンの五教科
①数字センスを磨いて、経済を読み解く
②アイデア発想法で頭を存分に動かす
③心理学を知り、交渉力の基礎を鍛える
④ネットワーク理論を学び、人脈本を片づける
⑤コミュニケーションは「教科書」を押さえる
・勉強になる本を読んでいるとき、中に出てくる本・文中で軽く触れている本を購入する
・悪文を苦にしない読み方は、「固有名詞・数詞・動詞」しか見ないこと
<この本から得られた気づきとアクション>
・今後もビジネス書は読み続けていきたいが、この本を参考にただ漫然と読むだけでなく、意識して読むように心がけたい
・振り子のようにというのは理解できる。昔読んだ「システムズアプローチ」もそんなことが書いてあったような記憶がある。そうやってバランスを取って時間は流れていくのだろう。
<目次>
第1章 「時代の振り子」はこうして揺れ動いてきた
第2章 ビジネス書のトレンドから「時代の潮目」を読む
第3章 テーマ別トレンドと「今が旬」のオススメ本紹介
第4章 コモディティから抜け出すためのビジネス書の選び方・読み方
付録 人生の定番本をつくろう――土井英司が「著者買い」する11人
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すごくイイので★5つ。
面白い小説であれば、残りページが少なくなることを残念に思うという経験はあるけれど、ビジネス書でそれを感じたのは初めてかも。
ビジネス書のサマリを期待して読んだら、いい意味で大幅に裏切られる。
この本は、時代の変化を見通す方法を教えてくれる本だ。
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ビジネスブックマラソンで有名な土井さんのビジネス書講義。
書評というより、ビジネス書(小説・科学書など含む)の
トレンドから世の中の流れをつかむという試みをしており、
それが個人的にとても面白かったです。
中でも、流行は逆に振れるという主張は、
なるほど確かに…と頷いてしまいました。
いろいろな本が文中に出てくるので、
必ず自分が読んで見たいと思う本が出てくる思います。
これはなかなかの良書です!
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土井さんの意図していることとは違うが、とりあえずビジネス書の手っ取り早いガイド本として活用してよいと思う。
誰でも思いつくベストセラーでここに紹介されていないものが、読む価値のないもしくは賞味期限切れのものだと読みきって大丈夫でしょう。
一番読みたくなったものが基本原理と紹介されている「自由からの逃走』だなぁ。一つの価値観に飽和すると対極の価値観へ振り子は揺れる、これが結局は全てだと思う。
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僕自身、本屋に行ってあてもなくいろんな本を物色することが多かったから、こうやって流行り本を体系的?にまとめてもらうと大変参考になった。この本で紹介されていた本をすでに2冊、アマゾンで買ってしまった。
まんまとひっかかってやったぜ。
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ビジネス書の書評メルマガの著者が、数々のビジネス書から学んだ「時代の潮目を読む」技術を紹介した本。
著者の土井さんのメルマガは、いち早くオススメのビジネス書を紹介してくれて重宝しています。しっかり書評が書かれてる入るもので、うー、読みたい!とその場でポチってしまった本数知れず、私の本エンゲル係数をうなぎのぼりにさせているお方です。
で本を出版されたとの事で読んでみたのですがこの本すごく良かった。
いわゆる書評本、本の紹介ではなくビジネス書のトレンド変遷を通じて時代の潮目を読み解く、という本でした。
土井さんいわくビジネス書はいわば食品、旬があって鮮度が命。陳腐化するからこそ時代を映し出している、それを検証しています。
一方であまり移り変わりがないような哲学書、サイエンス書についても言及しているので、オススメの本を探すという観点からもオススメ。
あと掘り出しモノの本の見つけ方、というのが面白い。「設定が間違っている本を探す」んだそうです。
装丁やタイトルが間違っていて地味~~で、中身がいいのに売れない本がある、とのこと。そういう本を選ぶとアドバンテージが取れます、と。
なるほど、アホほど(失礼)本読んでる人の視点は違うなあ!
土井さんが書く今後10年、については登場する本の中でも同じようなトレンドが語られている事もあり、正直、斬新、いう感想ではないですが、本の潮流からじぢあを読むというこの本の組み立て自体は新しくて面白いと思いました。
あと沢山本が紹介されているので、何か本読んでみたいんだけど、どこから手をつけようかな~的な人にはお勧め、書評本は色々あるけれどこれは載ってるジャンルと幅が広いしお勧め本が多いです。
■自分メモ:読もうと思った本
ザ・プロフィット、2050年の世界地図、事業計画書のつくり方、パワーコンセプトの技術
■「著者買い」の11人
アル・ライズ、ガイ・カワサキ、クレイトン・クリステンセン、ジェームズCコリンズ、マイケルルイス、ダニエルピンク、エイドリアンスライウォッキー、塩野七生、梅棹忠夫、本多静六、松下幸之助
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"ビジネスブックマラソン"編集長である著者が、初めて書いた「ビジネス書」に関する本。これまでの自己啓発的な著作とは異なり、専門分野だけあって、内容に読み応えがある。新書なのでお値段も手ごろで、コスパは抜群。
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ビジネス書評メールマガジン『ビジネスブックマラソン』の配信者である土井英司氏がビジネス本の活用方法について書いた本。
過去に読まれたビジネス書から時代の振り子がどうふれてきたかをふりかえり、現在起きている物事を『対義語』で考えることで時代の潮目が読めると主張。 今が『個人主義』なら次は『全体主義』、今が『豊か』なら次に来るのは『清貧』。
テーマ別におすすめビジネス本の紹介や、ビジネス本の選び方についてのアドバイスなども書かれている。 山のように紹介されている中からまだ読んでない中から面白そうなものをアマゾンのほしい物リストに入れて終了。
以下気になった文句。
手段を売っている会社はもっと良い手段が出てきたら終わる。例えばガラケーを売っていた会社群。一方プラットフォームを売っている会社は潰れない。例えばアマゾン。アマゾンは本をオンラインで売るだけでなく、顧客と商品を結びつける巨大なデータベース。仮に本自体がダメになっても、ウェブ上の店舗というプラットフォームが確立しているので、本が電子書籍に変わっても何ら問題ない。
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最後に、インテルの元会長アンドリュー・グローブのとてもよいことばが引かれていた。
「偏執狂だけが生き残る」
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ビジネス書を多読し、自身も多数のベストセラービジネス書を著している著者による、ビジネス書の読み方選び方講義。
当方は社会人2年目くらいの頃より、年間30冊程度のビジネス書を読むライトなビジネス書ユーザー。
主に今まさに自分が抱えている課題の、直接の答えになりそうな本ばかり選んで読んできている。
そんな自分にとっては、いまどんなビジネス書が流行っているかを見極め、時代の潮目を読む、という著者のビジネス書の読み方は目から鱗。
そして次の時代は、現在の流行から逆方向に大きく振れることが多いという理屈でもって、少し時代の先を読むというのである。
もちろん100%あたる絶対普遍の真理ではないのだろうが、なるほどと思わせる面白い見方だった。
そのほかにも、ホワイトカラーがこれからの時代を生き抜いていくための、著者が進める鉄板のビジネス書の書評の章も、当然に面白く、読み手に本を読ませる気にさせる。
特に、私のように自分の専門範囲内の分野のビジネス書にしか普段目を通さない人にとっては、発見の多い本だと思う。
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いやーむちゃくちゃおもしろいです。
それほど読んでるわけじゃないけど、自分的には今年の上半期No.1新書。
知的好奇心を刺激させてくれるし、ビジネス書講義と銘打ってあるだけあってすぐにでも使えそうな知識が得られる書籍の紹介が多いなぁという印象。
それでいて、哲学、歴史、サイエンス、ビジネスの数字等々、ジャンルは多岐に渡っていて、片っ端から読んでチェックとかつけていきたくなる笑。
所々挟まれる引用も惹きつけられるものが多くて、その本のつまみ食いもできちゃう上に、買いたいと思ったら買えちゃう。優れもの。と自分は思いました。
著者の方のメルマガも読んでいるので、結構読んだことある本とか持ってる本もありました。
まずはアイデア・バイブルが欲しいなと思いました。アイデアを出すという環境が今の自分になかなかないので、そういう意味でも凝り固まった頭をほぐしたいです。
3章の読み方のところも好きです。
最近買う前に本屋でチェックすることが多くなったけど、やっぱそれは間違いじゃないと教えてもらえました。まず20ページ。
あと悪書の読み方も記憶。
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たくさんのビジネス書の紹介があり、とてもためになりました。
さすが土井氏です。
これからビジネス書を選ぶバイブルになりそうです。
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著者のことは「ベストセラーBOOK TV」を観て知って、「ビジネスブックマラソン」も読んでいるので読んだ本。著者の著作の中で1番読みたいテーマの本だったので読んだ本。著者の著作で初めて読んだ本。ビジネス書という切り口で見る世相の話や著者のオススメのビジネス書の話が面白かった。これからどういう本を読むか迷った時に読みたい本。この本を読んで著者がAmazonで働いていたということを初めて知った。この本を読んでいると本の中で紹介されていた本が読みたくなる。この本を読んで149ページの「ザ・プロフィット」と178ページの「適正在庫の考え方・求め方」が特に読みたくなった。著者の他の著作も読みたくなった。