紙の本
150年もの間、目まぐるしく動く時代の中、主人公はいかに生きたか。
2022/06/20 11:52
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸から現代まで、「鬼込め」と呼ばれる刺青で、不老不死の運命を背負った男たちの物語の完結編。
150年もの間、目まぐるしく動く時代の中、主人公はいかに生きたか。
最終章では、不老不死に取りつかれた狂った青年との対峙がある。
生きること、老いることを考えさせてくれる。
紙の本
完結…(涙)
2016/12/24 20:26
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
閻魔にとって奈津は永遠の女になった。奈津はそれだけで満ち足りたと思う。ラストで閻魔が待っていたのは誰だろう?腐れ縁と化したあの人なら嬉しいけど。
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よかったです。
前半は今まで閻魔が表だった時の語られていない裏の奈津と夜叉の話が多い。
あの時は奈津や夜叉はそういった思いだったのね・・・と。
最後もあの結末で納得。
いいです。
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完結篇です。
「閻魔と奈津の時を超えた想い」も「二人の不死者が選んだ結末」も切ないながらも大満足です。
久しぶりに早く読みたいけど、読んだら終わっちゃうから読み始めたくないと感じさせられた本でした。
3部作になってもブレることなく、最後まで良く書かれている本だと思います。
名前だけで売れる本ではなく、こういう本を本屋大賞に選出して欲しいものです
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本来、第1作のみで成り立っていて話を、商業的な成功により、むりくり話を延命して続編を描くというのはよくある話で、だからどうこう言うつもりはないが、2作を描き上げる状態で最終巻をイメージしたのかどうかは分からないが、第2作よりは話としてはまとまったものとなっている。主人公のもとを去ったヒロインの意図は猫は死にざまを晒さないということだけではなく、同じく呪いを受けたいたという展開は、むりくりながらも、話の結末としては、時代を超越したカップルに望ましいエンディングを与えたものと思われる。また、同じく別の意味での腐れ縁のカップルにも、相応しい結末を与え、話を終えているので、読後感は決して悪くない。
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大人気『裏閻魔』シリーズの完結篇です。
3部作を締めくくるのに相応しい内容となっています。
1巻から気になってしょうがなかったアレコレに決着がついて、これ以上ないエンディングなはず。
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よく終わった。
死んだ後の世界の事は私にはわからないけど、その時代を生きる身内がそこにきっといるんだろう。
命って愛しいなと思う。同時に凄く懐かしい。
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閻魔と奈津の悲恋を見届けたかった。
大好きなシリーズの完結編。
いくつもの時代を駆け、生き続ける閻魔。
時代背景とあらすじの絡み合い方が絶妙でした。
戦後の光と陰を描き、鬼を内に秘めた閻魔や夜叉が引き立って、フィクションと承知しながらも面白くて引き込まれます。
いい人間も悪人も出てくるのが良いです。
因縁めいたつながりは話が濃ゆ〜い印象です。
切なくて、良いシーンが盛り込まれたストーリー。
なんどもほろりと泣かされました。
終わり方も納得です。
私はファンタジーは好きじゃなかったはずなのだけれど、この作品は特別に大好きな、大切な小説となりました。
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読み終わってしまった・・・作者曰く「和風ファンタジーらしき娯楽小説」です。
幕末の動乱期から始まり、現在まで。
時代背景もおいしいし、何より「鬼込め」とい設定が面白い。
3.巻では戦後から現代にかけてが時代背景です。近代になるにつれ“闇”が無くなり、闇より人のほうが怖い時代。
それでも“闇”に惹かれるんですね。
これまで焦らされ続けた、奈津と周(あまね)の恋も見事に完結しました。心地よい読了感。
中村さんの著書は、この「裏閻魔」シリーズしか知りません。
もっとこの人の小説が読みたい!です。
※「裏閻魔」をご存じない方は、必ず1巻から読んでください。
私のレビューはネタバレしませんので、気になったら是非!
1巻レビュー
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/477791870X
2巻レビュー
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/4777921417
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永遠の愛の物語ですか。
奈津とあえ、夫婦としてのひと時を過ごせてよかった。
永遠の生はやはり必要ないのでしょう。長く生きていればつらいことも多いのですから。
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シリーズ完結編。今回の主人公はなかなかがんばりました。意外な展開にも驚かされますが、やっぱラブストーリーやってんね。
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シリーズ完結作。
刺青を通じて人に「鬼」を込めることのできる彫師、閻魔は、師匠から「死なず老いず」の鬼を込められて百年以上の時を若者の姿で生きていた。
閻魔が変わらぬ姿で時を過ごす中、数少ない彼の大切な人々も老いていく。縁あって引き取って、初めは「妹」として接した少女・奈津も閻魔の年をとうに越え、これ以上老いていく姿を晒したくないと閻魔の前から姿を消してかなりの年月が経っていた。
己が奈津に抱く気持ちを自覚し、覚悟を決めた閻魔は奈津を探すが・・・?
というような話。
メインは奈津をめぐる話だが、ただひとりの死なず老いずの同類にして兄弟子・夜叉との関係の決着もこの巻でつく。
100年以上も生きている割にはどこか純粋で不器用な主人公は、自分が死なず老いずの身であることから、人との関わりを可能な限り避けて生きてきたが、ようやくそれらと向き合うことになる。その過程で今までかかわりを持ち続けた数少ない人たちの助けを得るのが何だかいい感じだった。
奈津については全く予想しない驚きの展開になっていてびっくりした。
そして幕末から始まった物語がラストで現代まで追いついたのにもびっくりした。
不死者モノってこういう終わり方多い気がするけど、割と好き。
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不死をめぐる物語。
幕末の動乱から現代までの話。
色々な伏線とどんでん返しと飽きさせない。
また最初から読み直して閻魔と奈津の物語を追いかけたくなりました。
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中村ふみ著『裏閻魔3』読了。
奈津は心情を手紙に綴る…ぐっと堪えて、
あの世まで持っていくような強い明治魂
を感じた。読後感は非常に良く完結編ま
で見守っていて良かったと…安堵した。
江戸~ビートルズそして渋谷の現代まで
歴史観に酔いしれ、感情移入し非常に楽
しめた作品です。
アニメ化も良いですが、映像化すれば、
楽しめると思います。
そして、渋谷の現代から様々な出来事に
閻魔が関っていくスピンオフ作品が、読
みたいなぁと…作者様へ伝えたいなぁ。
志信と捨猫の今後も気になるので…
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裏閻魔シリーズラストの第3巻。主人公二人の100年近くに渡るロマンスに重きを置いた展開だが、第2巻のうだうだ感は無く、結構いける仕上がり。面白く読めた。
不足を感じていたアクション、鬼の存在感も上手く盛り込めている。しかしながら、ラスト近くの研究所でのアクションシーンはやや盛り上がりに欠ける。まあ、これもありなんだけど…。