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商品説明
話題騒然の本年度江戸川乱歩賞受賞作!!
あの世界文学の金字塔には、真犯人がいる。
世界文学の最高峰として名高い『カラマーゾフの兄弟』には第二部がある。
ドストエフスキーはその予告をしながら、ついに書き上げることなく世を去った。
そしていま、文豪の残した壮大な謎に緻密な推理で挑む、
かつてなく刺激的なミステリーが誕生した。
これを読まずに、今年のミステリーは語れない。
不可解な「父殺し」から十三年。有名すぎる未解決事件に特別捜査官が挑む。
トロヤノフスキーは愕然とした。
当時の弁護士は真相まであと少しというところまで迫っておきながら、
最も重要な点を見逃している。
極めて重要な、絶対に見逃してはならない点をだ。(本文より)
【江戸川乱歩賞(第58回)】不可解な「父殺し」から13年。有名すぎる未解決事件に、特別捜査官が挑む。ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」の続編に堂々挑戦したミステリー小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
高野 史緒
- 略歴
- 〈高野史緒〉1966年茨城県生まれ。お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程修了。第6回ファンタジーノベル大賞最終候補作「ムジカ・マキーナ」でデビュー。他の著書に「赤い星」など。
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紙の本
乱歩はどう思う
2015/12/17 07:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「カラマーゾフの兄弟」といえば、ロシアを代表する大長編だし、偉大過ぎるから仕方ないが、父殺し、多重人格などのテーマから考えると、妹を扱ってミステリに仕上げたのは、疑問が残るところ。ドストエフスキーを読んでいなくても、それなりに楽しめるし、読んでいれば、それ以上に…だから、まあ良いのかも。
紙の本
その後
2022/11/19 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れたドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』のその後を描いた小説。小説の中で解釈が必要なので筆力がいる。ずいぶん前に読んだが、もう一度読み返してみたくなる。
紙の本
きっかけにもなる
2015/03/26 16:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々にずっしりとくるものを読んだ。横文字が多くて最初は少し読み辛かったが、関係を理解したらあとはぐいぐい。妹があまり関わってこなかったのとSFが混ざってきているのが余計だと思う。原典を読んでいない人でも楽しめるし、きっかけにもなる。アリョーシャがある意味狂気。
紙の本
予想だにしなかった「父殺し」の真犯人!イワンが挑む驚愕の推理とは?
2012/08/30 14:27
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2007年、亀山郁夫訳『カラマーゾフの兄弟』を一読してあったものだから、このコピーはなんとも魅力的なものでした。
「話題騒然の本年度江戸川乱歩賞受賞作!!
あの世界文学の金字塔には、真犯人がいる。
世界文学の最高峰として名高い『カラマーゾフの兄弟』には第二部がある。
ドストエフスキーはその予告をしながら、ついに書き上げることなく世を去った。
そしていま、文豪の残した壮大な謎に緻密な推理で挑む、
かつてなく刺激的なミステリーが誕生した。
これを読まずに、今年のミステリーは語れない。」
本読みの友達からも「読んだか?」と催促されていたこともあります。
最近読んだカルロス・ルイス・サフォン『天使のゲーム』も『カラマーゾフの兄弟』と類似のモチーフがある重厚な作品でした。
夏目漱石の文体を卓抜に模写したミステリーロマンの傑作。あの名作の後日談を奇想天外に描いた奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』を読んだ時の驚きを期待して手に取った次第です。
………………
ドストエフスキーが未完に終えた小説の続編を書こうとする著者の冒険的精神はわからないでもないが、これは冒険というより暴走ですね。
どうやら著者はなにがなんでも「アッと驚く真犯人」をでっち上げたかったのでしょう。
欠点ばかりだから、いちいち難癖をつけるつもりはありません。ひとつだけ挙げれば、登場人物たちですが、「エッ!あの人が?まさかこの人が?」と驚くことになりますが、ドストエフスキーが描いた深い思索の人物のことごとくを著者は都合よく変質させています。しかも極端な異常人格の狂人に変えているのです。多重人格者、狂的ヒステリー、幼児性愛者、快楽殺人者、ニンフォマニア、世界征服を目指すナルシスト、人の運命をもてあそぶマインドコントローラー。まぁいわゆるサイコホラーにはこれまでもよく出てきた月並みの犯罪者像ですが、よくまぁここまでたくさん集めたものだとびっくりします。
これであればいかようにでも、緻密に辻褄をあわせて、真犯人を仕立てることができるでしょう。
ドストエフスキーの作品は一度読んだだけでは消化しきれないものです。『カラマーゾフの兄弟』では「イワンの創作詩・大審問官」「アレクセイの記述・ゾシマの伝記」「第二部の構想につながる物語・少年たち」の印象が強烈だっただけに、推理小説風に読む余裕などありませんでしたから、仮にこれから原典を「父殺しの真犯人は?」に絞って読み返すとなればあるいは役に立つかもしれない。
ですから、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読んだことのある読者層はあまり感心しないのではないでしょうか。
原典を読んだことのない方はどうでしょう。理屈っぽくて面白くないかもしれません。タイトルでギョッとさせている「カラマーゾフの妹」を取り上げても、彼女の存在が事件を成立させる要因になるのかしらと基本的な疑問を感じるでしょうね。
ドストエフスキーは書き上げた『カラマーゾフの兄弟』のあとに、アレクセイを主人公にした第二部で、皇帝暗殺事件を描くつもりだったようです。この作品はしっかりとこれを踏まえて書かれています。
ただ人工衛星に犬を乗せ、ロケットを地球周回軌道に打ち上げるテロリストの親玉にはさすがの寛容なわたしも唖然としてしました。ここは若い読者向けのつもりでしょうか、劇画タッチです。
ドストエフスキーも苦笑していることでしょう。
紙の本
作家読み
2016/11/21 09:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のぞみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェティシズムとサイコパスのところが特に面白かった。あとはさらっと。