紙の本
良質な仕事本
2013/02/24 18:59
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投稿者:y_akita - この投稿者のレビュー一覧を見る
生命保険業界を震撼させつつあるライフネット生命社長出口さんの御本。
時々目にするウェブインタビューなどを拝見して出口さんの考え方に興味を持っていたため購入してみた。
なぜ今あの会社が成長しているのか秘密の一端が見えた気がした。
尤もこの手の本はありがたがっていても効能はないので、例えばロジックとエビデンスに基づく説得方法を実際に試してみて腑に落ちる形で身につけたいと思う。
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本書に記されている原則は、どんな仕事にも通じる普遍性があります。考え方次第で、チャンスは目の前にいくらでも転がっていることが分かります。200頁に書かれていた「人生は、川のような流れに流されていくのが一番です」→何が幸せなのか、何が不幸なのかわからない」→「それはどうしようもないと読めなくもない反面、わざわざどうこうしようともがかなくてもいいとも読めます」というフレーズが一番気に入りました。
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数字、ファクト、ロジック、で語ることの重要性。楽しむこと、準備、情報収集、観察、が大切。ただ、それであってもしょせん仕事と同時に思うことも必要、つまり何が幸せかなんてわからない。慎重に見極めた上で本音を話す。リーダーは、進むべき方向(仲間から共感される)を示す、仲間を集める力、走りながら考える。
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すべてを素直に受け止めて、正直に対応するだけでも、良いということに気付かされる。
要領よく、端折るのではなく、隈なくすべてを受け止める器量の大きさのを著者に感じた。
読書1つ取っても、飛ばし読みをするのではなく、全文一字一句読み込む、とか、懇親会はそそくさと途中で帰るのではなく、最後までその会場での付き合いやコミュニケーションを大切にするなど。
ドライな経営者が多い中、非常にウェッティな印象だが、仕事上での決断は「数字・ファクト・ロジック」で徹底している。
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ライフネット生命社長、出口治明さんの著書です。タイトルが6勝4敗でいいと言うように、仕事における方針は完全勝利ではなく、五分五分よりちょっといいくらいでいいというのが出口さんの方針です。
完全にどちらかが良い条件で話しを進めてしまうと、片方はかなり不利な条件になっていきます。そうなってしまった相手は、こちらに対し、あまり良い印象は持たないはずです。人間というものは、機械とは違って感情がある生き物です。感情があるとはどういうことかと考えると、何事も五分五分より少しぐらい良い状態で進めていくことが、円滑に物事を進めるには大事だということです。
文章全体から、出口さんの人柄の大きさが伝わってきます。出口さんの広い心に包まれ、自分の仕事というものを考えてみて欲しいと思います。
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仕事訓、人生訓。コンサルタントが書く通り一遍のものとは違う。一味違う。多くの20代、30代に読んでもらいたい。題名に違和感を覚え、読まない人がいるのが残念。最近読んだビジネス書の中では非常に良い。
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○日本生命出身でライフネット生命創業者・社長である出口治明さんの著作。
○自身の日本生命でのサラリーマン人生から、ライフネット生命を創業・経営するまでの経験を活かし、ビジネスの基本となる事柄を、「50原則」として著す。
○題名となっている「仕事は“6勝4敗”でいい」など、名言調の表現が分かりやすく面白い。
○本書を読む前のイメージは、何となく自身の経験を踏まえた人生訓とか、成功事例の紹介とかそのような方法論を書いたビジネス書を想定していたが、実際に読むと、そのイメージを良い意味で裏切り、年齢を問わず、チャレンジすることの必要性について考えさせられた。もちろん、組織で仕事をする上での工夫とか、決断する上での基本事項とか、そのようなアドバイスもあるが。
○若い人はもちろん、定年前のサラリーマンであっても、読むと面白いだろう。
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出口治明「仕事は6勝4敗でいい」朝日新聞出版
*トレードオフに反していないかを明確に理解していることは大切です。上司の指示に「トラブルを避けながら新規事業を推進すること」などと、トレードオフの原則を無視した内容が含まれていればその点についてしっかりと確認することが必要だからです。何かを選ぶということは何かを捨てるという事です。いいとこ取りを望むような指示は実行時に必ず矛盾が生じます。
*「インパクト=仕事量×スピード」です。ビジネスで相手に与える衝撃はないよりも会った方がいい。どんな仕事でも衝撃や爪痕は残したい物です。ここでいう衝撃は影響力。器はそんな簡単にはおおきくなりませんから、後はスピードをあげるしか相手に印象づけることはできないためです。
*目指すべきは6勝4敗でいい。どんな交渉の場、取引の場でも自分が完全に優位に他党という考え方はいけません。意見を通すにしても、交渉をまとめるにしても、相手を打ち負かす必要はありません。人間は感情の動物ですから相手に花を持たせる事が後々の関係を穏やかなものにしてくれます。目的を達成すればよいので勝ちすぎない事。
*精神論はきらいで、数値、ファクト、ロジックから検討することが大切。
*情報を発信して、直感力を磨く。つまり情報を集めるためには詳しい人を必死に探して情報を聞きに行くのではなく、まず、自分から自分はよくしっている、このように思う、と言い切ってしまう事で自分の知らなかった情報が集まります。
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ライフネット生命会長の出口さんの著書。
帯には「日本生命の社員時代に左遷されなかったら、『ライフネット生命』は存在しませんでした。」とある。
日生の部門長までやって、そこで”め”がなくなったのは左遷というのだろうか。
出口さんにとっては、それでも左遷だったり、不本意だったりしたんだろう。
題名の「6勝4敗」は、企画部門で他部門に対して、通常なら9-1で強い立場に立てるところを、少し譲ったほうが、結果としてはより多く果実を得ることができた、という話。
出口さん自身が、古典以外は「そう有益ではない」と、よく書いておられるが、失礼ながらこの本に関してはそうかもしれない。
僕は、出口さんは好き嫌いでいえば、割と好きな人ですが。。。
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若干出遅れましたが、通読しました。会社員に限らず、社会人の行動原則と言っていい様々なアドバイスが平易に展開されています。
参考になりました。
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・「仕事は6勝4敗でいい」通常、ビジネスの世界で「ギブアンドテイク」と言えば、「ギブは少なく、テイクは多く」が正しいとされます。しかし、強者の戦略は気づかぬうちに敵を増やすもの。私は普段の交渉は6勝4敗で、よほど大事な勝利が求められる場合でも7勝3敗を目指して、行動します。相手を打ちのめす必要はないのです。
・中間管理職に必要な能力は、上の話を噛み砕いて部下に伝える力です。上に気を遣うのではなく、下を思いやると言い換えてもいいかもしれません。たとえば、上が無茶なことを言った時には、「はいはい」とニコニコ笑って聞きながら、下には伝えない。これも中間管理職の能力です。上の言ったことをふるいにかけ、うまく優先順位をつけて、取捨選択し、仕事を振ること。そこに中間管理職の存在意義があるのであって、上から言われたことをそのまま伝えるだけの人は、単なる給料泥棒です。
・「仮決めでいいから、とにかく結論を出す」極端な言い方をすれば、迷ったらコインを放り投げてその表裏で判断をしてもかまいません。もし、その判断が間違っていれば、仲間や上司が指摘し、より良い方向へ修正できるよう手助けしてくれるでしょう。何もしないでぐずぐずしているより、手元にある材料で即断していく。その方が物事は良い方向に進みます。
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内容が具体的で、副題通り「最強の会社員」の行動原則50であった。鵜呑みにするのではなく、実行を通して判断させて頂くつもりではあるけれども、おそらくその通りだろうと思ってしまうほど説得力があった。素晴らしい。
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20、30代に主眼を置いて書かれた本。生命保険会社に関わる方ではあるけれど、職種問わず使える考え方や行動を紹介して下さっていて非常に助かった。
また、個人的に職場で悩んでいることに対するヒント、これでいいんだ!って思って行動していることに対する方向性の確認などができたのも良かった。
まだ読み物でしか知らない人だけれど、穏やかな人だなあという印象。見習いたい。
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原則47 いつも好奇心に軸足を置く
◆面会やさまざまな招待は内容を問わず先着順に受けること。ただし、先約が日本関係のもので後から英国や諸外国からアポイントメントが入ったら、後者を優先すること。
◆パーティでは知人がいなくても最後まで会場に残ること。
原則48 やり抜いてから、次を考える
大切なのは周囲の人々の持つ多様な価値観を認めつつも、おもねることなく、正攻法を選ぶこと。
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人生は”凧あげ”と似た意地悪なものです。自分がいくら凧をあげたいと願っても、風が吹かなければ凧はあがりません。そして、いつ風が吹くのか。それは誰にもわからない。
大切なことは、風が吹いてきたなと思った時に、すかさず凧をあげること。すなわち、準備だけは怠らないようにすることが重要です。(p.11)
目指すべきは、6勝4敗か、5勝4敗1分。
わずかに相手を上回れば、十分です。どんな交渉の場、取引の場でも自分が完全に優位に立とうという考え方はいけません。「意見を通す」にしても、「交渉をまとめる」にしても、相手を打ち負かす必要はないのです。
人間は感情の動物ですから、相手に花を持たせることが後々の関係を温かなものにしてくれます。目的を達成すればいいのですから、勝ちすぎないこと。歴史を紐解いてみても、攻城戦で城を落とすことが目的だとしたら、籠城した敵を全員殺す必要はないわけです。(p.84)