「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
政治のことば 意味の歴史をめぐって (講談社学術文庫)
著者 成沢 光 (著)
日本人は政治にかんして、なにを、どのようにとらえ、どう意識してきたのか。古代から近代まで、日本語として日常的に使われてきた「政治のことば」の用例を追いかけ、日本政治の深層...
政治のことば 意味の歴史をめぐって (講談社学術文庫)
政治のことば 意味の歴史をめぐって
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
日本人は政治にかんして、なにを、どのようにとらえ、どう意識してきたのか。古代から近代まで、日本語として日常的に使われてきた「政治のことば」の用例を追いかけ、日本政治の深層に潜む意識と構造を暴き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
著者/著名人のレビュー
政治家の言葉が今ほど軽くなった時代もあるまい
ジュンク堂
政治家の言葉が今ほど軽くなった時代もあるまい。マニフェストは公約でなくただの口約束と化し、覚悟や決意は何の逡巡もなく覆る。本書はしかし政治家の発言を集めたものなどではない。万葉集や古事記から始まる政治をあらわす日本語を分析することで政治観を解き明かそうとした試みである。
政治=政事、つまりマツリゴト、祭事という解釈はあたりまえのように受け止めてきた。しかし、そもそもは政る、つまり租税・力役を賦課する、また征討するという意味とともに、奉る、すなわちツカマツル、タテマツルという時にも用いた。つまりマツリゴトとは主従関係において一方向の行為でなく、互いに主客が逆転する双方向のものであったという。オサムが治めるという統治だけでなく、収める、納める、蔵めるなど本来あるべき場所・状態に落ち着かせるものだという指摘と通ずる。イキホヒが勢とともに徳、威、権という意味で用いられたなど示唆に富む。巻末の保立道久の解説が実に分かりやすい。
徳もなく威厳もなく、ハカリゴトが党利党略に留まっていては国として軽んじられるのも当然の帰結か。治められる我々は現状にとても納まってられぬ。
黒書店員 D