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日本経済はギリシャ以上に危機的状況。「日本国債の9割は日本人が保有しているから大丈夫」とよく言われるが、日本がこけても直接的な損をするのは日本人のみゆえ、日本の財政赤字は欧州ほどに騒がれない。ここまで累積赤字がたまってしまうと、少々の増税では財政破たんを避けることができない。財政破たんリスクが高まると、ハイパーインフレが起こりえる。
資産を守る為、外貨資産を保険と考えて買い、インフレに強い不動産の保有も検討すべき。将来日本が財政破たん時には、日本経済の立て直しの為に外圧(IMF)が介入し、外圧により、日本は本当の意味での資本主義国家になるであろう。今後財政破たんが予想されるが、その先にある希望を信じて、暗く深い闇の時代をいかに乗り越えるか考え、備えることが大切。
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日本の財政が危ない。
国家破産かハイパーインフレのどちらになるだろうが著者の意見。
この意見が正しい、間違っているは時代が明らかにしてくれると思うが、いずれにせよ分散投資が必要であり、銀行に預けるだけ、日本国内のみを考えるのはやめようという話。
勉強になりました。
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多分、テレビで著者を見て読んでみたいと思った本。約八ヶ月待ち。
衝撃的な一冊でした。
日本は破綻寸前である、と。
分かっているつもりでも、ユーロ危機のニュースを見て、まだ他人事のように感じるけれど、日本は本当はそれどころではない現実を突きつけてくれます。
日本という国は、社会主義国家であり、本当に貧しい人も少ないし、本当の金持ちもいない。
そもそも、「貧困層」という定義も、日本国内の所得中央値から割り出す基準と、グローバルスタンダードの基準では違うので、どちらの物差しを使うかで、貧困層である人が貧困層でない人になることが多い、と。
富者も貧者も、世界的視点にたつと、確かに、貧しいとか富んでいるのケタが違う。
言葉の定義には、もっと気をつけたい。
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■日本経済
1.日本の金融機関は預かった預金で大量の日本国債を買っていることから、ほとんどの日本人が間接的に国債を大量保有していることになる。
2.ギリシャ国債の60~70%はドイツやフランスの銀行が購入している。したがって、ギリシャがこけると、フランスやドイツの銀行が大損する。
一方、日本の国債の91.7%は日本人が持っています。日本がこけたところで、直接的な損をするのは日本人だけです。ですから世界は騒がないのです。
3.ギリシャがユーロを離れればドイツも離脱し、ユーロはすぐに崩壊する。
4.5年とか10年のスパンでみるならば、ユーロは消滅している。
5.消費税10%への増税では、いまの日本の財政状況にとって「焼け石に水」にすぎない。
財政破綻で国家機能がマヒしてしまうか、パイパーインフレになり生きていくのがやっとの時代が、ほんのちょっとに後ろにずれるだけ。
6.財政赤字の額と無駄遣いの額では桁が違う。無駄を省けば、財政再建ができるわけではありません。財政赤字がちょっと減るだけです。
7.社会保障費が歳出の4割を占める以上、歳出カットは社会保障費を中心にしないと効果がない。
8.現金、預金はいまでこそ一番の安全資産と言われていますが、それは現金に価値があるデフレだからで、ハイパーインフレになると一番危ない資産になるわけです。
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米国 欧州 日本 どこもかしこも経済が壊れ始めている。
その中でも 日本は・・・。
日本国債の大半は国内消費だから
今のところいいかも知れないけれど
預貯金や保険等の国債を活用した金融商品を持っているのは
中高年齢層
今の若年層は貯蓄まで回せず 日々の生活に苦労している人も・・・
ということは だんだん国債が消化できなくなる・・・
と 世界がそっぽを向いて
と 一気に嫌な方向に進む予感が・・・
沈没した後は 浮上しかないから
それまで 生き延びられるように
対策しなきゃ っと思います。
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日本社会の社会主義(国家制度、民間企業、医療業界などで)、悪平等主義、国債や社会保障への安全神話、一票の格差を憂い、極端に最悪のケースを論じているが、原発事故が起こった今、否定できる人はいない。それを抜本的に変えれる人もいない。著者も、外圧によってしか変われないとも言う。とすれば、「日本の小金持ちさん、早く外国証券に資産分散しなさいよ!」というのが趣旨になってしまうのか。それでは味気ない。
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まさに知りたかったことが書かれていた。
社会主義的な構造を持つ日本に迫る危機と対策について述べられている。
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デフレが原因で円高と言う認識だったが、藤巻氏は円高が原因で安く輸入できるのでデフレになったと言っている。
ではなぜ円高になったかと言うと本来海外の投資に向かうはずだった金が日本国内で眠っているから。
世界最大の銀行であるゆうちょ銀行を筆頭に日本の銀行が国債を買っているためだと。他に年金、保険なども日本国債がメインの運用になっている。
暴落しない間はただみたいな預金金利で集めた金を国債に回せば1%ほどは確実に儲かるので薄利であっても横並びで国債を買うのでしょうかね。
この説が正しければチキンレースと同じで資金が逃げるときは一気に逃げるはず。あまり明るい予想ではないがむやみに大丈夫と言うよりはまともな予想だと思います。
ハイパーインフレが起こるかどうかはわかりませんが、保険として外貨建て資産を買っておけと言うのがこの本にある資産防衛術です。
絶対大丈夫と信じてる人は別にそんなことをする必要は無いが可能性があると思う人はやっておけばと、保険と書いてるのはそう言う意味でした。
新興国よりもシェールガス革命のメリットを受けるアメリカの株を推しています。
不動産については藤巻氏も借金をして保有しているらしいので、銀行への返済が続けられるのならば良いではないかと。
ただ地震のリスクも有り外貨建て資産が優先で余裕が有ればと言うスタンスのようです。
最後の方は日本は社会主義国で悪平等がひど過ぎ、活力をそいでいると言う話が延々と。
しかしアマゾンレビューでは藤巻本は結構ぼろくそに書かれてますねえ。
サブプライムローンの問題では相関の強いパッケージはリスクヘッジにならないと言うことがわかったはずなので、
日本国債x銀行預金x日本株と言う組み合わせよりは外貨を組み合わせる方がリスクヘッジとしては妥当かなと思います。
短期で円高、円安どちらに振れるのかはどうせだれにもわからないにしても。
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日本は社会主義国家。格差是正は正義ではない。自助努力がもっと必要。
公正重視の当社にあてはまっていて怖いけど、まったく言い得ている。公正平等はパラダイスかゆで蛙を作るぬるま湯か。
しかし、大震災でもきちんと列をつくれる穏やかな国民性は超ラッキーなヒトを生まないが不幸な人の数を少なくすることはできて、それもまた幸せの形?
為替の根本がようやくわかった。1ドル100円の時に求めた利益20%と同じ利益を1ドル80円で求めようとするとドル価格を上げざるを得ないから競争力が低下する。
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藤巻さんのいうことはついつい信じてしまう。
10年前に外貨預金をやり(大赤字)、そして、この本を読んでまた外貨預金をしてしまった。いつかは来るよね。超円安。
でも本当。まっとうなことを語ってくれてると思います。
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最近、藤巻さんの本には興味を惹かれなかったが、いまは混沌とした時代。とくに、アベノミクスで円安が急激に進んでいる状況下、自分はどう対応したらいいのだろうと思い、いろいろな本を読みたくなって手にした。
ニュースや新聞ではアベノミクスの円安誘導政策について、いろいろな意見はあるものの、肯定的な意見が多いように思う。円安によって業績が急回復する会社があると、短期的にはそういう面だけが強調される。
そんな中で、藤巻さんの本を本でなるほどと思った点もいくつかあった。
1.藤巻さんの経済に対する基本的な態度
経済学はあいかわらず有効な学問であり、経済は「微調整のできる
市場原理にしたがうのがいい」という原理原則を信じている。人為的
作為的な仕組みは、いずれ限界に達し、経済学の基本である調整
機能がはたらき、それを修正する。
経済学的におかしな動きは時が経てば修正されることは、歴史が証
明しているし、われわれは、それを学ばなければならない。
2.ユーロ危機の真相
ユーロとは、「ユーロ圏というひとつの地域内の同一通貨」であり、
その圏内で通貨の固定相場制を採用していることと同じ。
一方で、多様な背景を持つ国々が固定相場制をもつということは、
恣意的な操作であり、自動調整機能がはたらかず、歪が蓄積され
て破綻する。
3.日本の状況認識
日本は見かけは変動相場制に見えるが、その内実は社会主義的
な金融政策であり、「固定相場制」である。つまり、歪が蓄積されて
きていて、自動調整機能がはたらいていない。
また、日本の失敗は為替政策を無視してきたことであり、これによ
り「もの作り日本」が沈没した。
「為替」とは「値段・価格」であり、価格競争の上では、為替が高止
まりすることは、モノだけでなく、サービスでも労働力でも敗北する。
4.日本の今後
累積赤字が蓄積した日本は、遅かれ早かれ借金ができなくなる。
そのとき日本は、「政府機能の閉鎖」か「足りない分の紙幣の増刷」
の選択を迫られる。紙幣増刷の道を選ぶだろうが、その帰結として
ハイパーインフレが生じる。これにより国民の富は政府に移行する。
財政破綻をすると、その後数年は苦しいだろうが、市場が微調整
を行い、日本は復活するだろう。
5.個人に対する提案
日本は遅かれ早かれハイパーインフレ状態になる。だから、リスク
分散をするためには、円建てではなく外貨建て資産を保険として
もつことだ。
このあたりは、なるほどと思った。ただ、疑問に思うこともある。あとがきにこう書いている。
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第2次世界大戦で日本はすべてを失いましたが、明日を信じて
頑張りました。それは希望があったからです。
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この部分はまったく同意。
一方で、現在の「社会主義的な日本」から、「資本主義的な日本」に変わることにより、一度、破綻するであろう日本は、必ず復活するという。ただし、社会全体は競争社会になり、実力社会が到来する。そのとき、日本のプロ野球の年俸から、大リーガー並みの報酬をもらう人もいるだろうし、成功した人は欧米並みの高給を得ることもできるだろうという。
「はて?」と思う。一定の競争があるのはいいことだが、お金のモノサシばかりで測っていないだろうか。
明日を信じる「希望」とは、果たして何なのか。
人にとって「希望」とは、いったい何の意味を持つのだろうか。
お金のモノサシだけでは測れまい。
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沈没なんて誰も望んではいませんが、可能性はゼロじゃない。
どうするか?
「ガラガラポン」のあとはよくなるばかりと藤巻さんは言うけれど・・・
大混乱するだろうなー。
不動産なんて買えないから、外貨でも勉強するか。
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日本に貧困はない、とか、金持ちしか東大に行けないというのは詭弁だといった偏った見方に違和感。日本で貧乏なために餓死する人はいない、ってあるじゃん。格差はあっていいけれど、貧困はなくすべきである。日本の政策は確かにおかしいけれど、それと、貧困はないし若年層が就職できないのは個人の努力が足りないから、という説は別物。ある程度恵まれた状況で努力した人にありがちな論調。
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ばらまき財政と日銀への過度の期待が日本をここまで堕落させた 消費税10%は「焼け石に水」 増税とハイパーインフレは「国家が国民から富を奪うこととなる 日本は世界柄見て非常識なほど再分配社会である 結果兵藤主義を続ければ、日本での新発明はゼロになる
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取材のない部分が多すぎます。
藤巻さんの話は基本的には好きなのですが、本著だけは評価できません。
国会議員になってどうするのか。
ただ危機を煽るだけの人か。
実際にポリシーあるのか。