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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2012/09/14
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/453p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-277325-6

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文庫

紙の本

箱の中 (講談社文庫)

著者 木原 音瀬 (著)

痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野。収監されたくせ者ばかりの雑居房で人間不信極まった堂野は、同部屋の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役...

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箱の中 (講談社文庫)

税込 957 8pt

箱の中 【講談社版】

税込 924 8pt

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商品説明

痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野。収監されたくせ者ばかりの雑居房で人間不信極まった堂野は、同部屋の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川の、生まれて初めての「愛情」だった。『箱の中』に加え、二人の出所後を描いた『檻の外』表題作を収録した決定版。【「BOOK」データベースの商品解説】

痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野は、収監された雑居房で同部屋の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは喜多川の生まれて初めての「愛情」だった…。表題作に加え、2人の出所後を描いた「檻の外」ほか全3作を収録。〔蒼竜社 2006年刊の増補〕【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

箱の中 7−162
脆弱な詐欺師 163−292
檻の外 293−444

著者紹介

木原 音瀬

略歴
BL小説界では多くの女子信者を持つ人気作家、一般文庫に初めて登場!

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みんなのレビュー164件

みんなの評価4.3

評価内訳

電子書籍

文庫版のメリット

2016/05/08 23:57

24人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なす - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品はBLにおけるお約束の展開、萌え、非日常などエンタメ要素のみを求めておられる方には受け付けないかと思います。こうして一般書としても刊行されたことが示している通り、BLというジャンルで括るにはあまりに人間臭く、文学的で、お決まりのロマンティックさはありません。

私も当初、BLにはエンタメ性だけを求めていたため、予備知識なく初木原さん作品「熱砂と月のマジュヌーン」を読んで、ひたすら甘さが無く辛く重い展開ばかりだった為、ある意味トラウマとなり「苦手な作家さん」というイメージを持ってしまっていました。
しかし、この「箱の中」を読んでからは自分の認識の甘さに気付きました。木原さんはそんな定石の枠に留まらない作家さんなのだと。
本作品はBLという括りではなく、人間の心理、本質を描く中に同性愛があるというか、それを裏付けするために同性愛が必要という風に思いました。
文章力がなく形容できないのですが、読後は心の中を嵐が過ぎ去ったような感じで、しばらく呆然としました。
これほど心を持っていかれる作品は初めてで、本物の名作だと思いました。

さて、本作品はBLノベルス版とこの一般向けの講談社文庫版の2パターンで刊行されています。
私が感じたこの講談社文庫版を購入するメリット・デメリットについてまとめました。

メリット:
・ノベルス版「箱の中」「檻の外」の大部分が一冊にまとまっている
・三浦しをんさんの素晴らしい解説が読める
・挿絵がないのでイメージが邪魔されない、小説としてより硬く重い感じで読める
・文庫として外でも読みやすい

デメリット:
・ノベルス版収録話(後日話)が無い!!
・草間さかえさんの素敵な絵が無い

私はノベルス版の存在しかしらず、ネットで誤ってこちらの講談社文庫版を購入し、後から色々と違いを知りました。読了後はもちろん、「ノベルス版に後日談があるなんて…!!」と、今からノベルス版も購入しなければ、という状況になっております。ですので最後までしっかり見届けたい方は、三冊揃えないのでしたら是非ノベルス版を選択される方が良いと思います。ただ、こちらの文庫版もより小説らしく、重く凄みがあり、私は好きです。

この名作に出会えて良かったです。
今まで敬遠していた木原さん作品ですが、少し覚悟をもって、読んでいきたいと思います。

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紙の本

疲れた…

2012/09/16 09:45

15人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケロンパ3世 - この投稿者のレビュー一覧を見る

久々に本を読んで疲れたなと思った。
他人の人生を覗いて、追体験をしたかのようだ。
やる瀬ない。セツナイ。 でも、幸せなような気もする。

BLというジャンルに飽きて、その手の本を手に取ることはなくなったが、
木原さんのこの本の続きは講談社文庫が発行したら読むだろうと思う。
いや、是非読んでみたいと心の底から思った。

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紙の本

整合性

2017/05/30 14:26

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:スグル - この投稿者のレビュー一覧を見る

痛い。胸がどうしようもなく痛い。
こんなにはっきりと人間の赤黒くてべったりとした感情を表現したBLなんて読んだことない。
これはBLなんだろうか。もとがBLレーベルとはいえこんなに現代の文学として素晴らしい書物はないんじゃないか。
伏線が多すぎてどこを説明してもネタバレになってしまいそうで、興奮してるということを伝えることしかできない。
でも、人間は愛とか恋とか、そんな整合性の取れた感情だけで生きていられるのか?ただ言葉という枠に関係や自分をはめ込んで生きてるのではないか?と認識を改めさせられる本だということは言える。
何だこの本。何だこの高揚感。とにかく読んでくれ。

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電子書籍

人を愛すること

2020/02/06 17:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る

木原さんの作品は、読んでよかった!と思えるものが多いんだけれど、その分正座してきちんと読み始めないといけない印象が強かった。

そのため少し遠ざかっていたのですが、これはそんな必要すら感じさせない。早く続きを読みたい、なんだこれは!という感覚に突き動かされてあっという間に読み終わる。

BLというより愛情を描いた作品だと思った。愛と情、その違いが丁寧に書かれているが、押し付けがましくない。愛とするか情と捉えるかが読み手によって変化する不思議な作品。

犯罪者、男、女、子供、関係なく、愛情表現の仕方は人それぞれ。人が何に心動かされて、どんなきっかけにより相手を愛しているのだと気が付くか。何パターンものそれが描かれて、全てが繋がっていく。
愛した人がたまたま同性であっただけ。そういうBL。兎に角読み物として最高。BL知らなくても、このご時世受け入れられそう。映画化したら文学賞作品になりそうです。

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電子書籍

BLの域を超えてます

2015/08/31 11:34

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る

木原さんの本の中では、一番好きで、一番、感動を与えてくれた本です。
最初は、ぶっきらぼうに見えた喜多川に、堂野は、救われ、また、堂野によって、喜多川も、人間らしい感情を持つようになります。
後半では、物語が思わぬ展開になっていきますが、最後はハッピーエンドです。
ただ、読了後は、ぜひ、続編の「なつやすみ」を読んで欲しいですね。

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紙の本

たまらない。

2023/01/01 12:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る

これ何度読んでも泣くんですよねぇ
出会えてよかったってしみじみ感じるうちの1冊。
まず最初に悲劇がきて、でも持ち直したと思ったら
最初とは比べられないくらいな悲劇が、、

そこからどうなるかはぜひ読んでください!
BLっていうジャンルに縛られない傑作です!

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電子書籍

前半はとても面白かったけれど

2017/09/06 15:31

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まきの - この投稿者のレビュー一覧を見る

後半になるにつれて、突っ込みどころがいくつかありました。
しかし、キャラクターがとても魅力的なので、そこまで気にはなりません。
すらすらと読めました。

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電子書籍

木原さん初読みです

2015/09/27 21:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Hideki - この投稿者のレビュー一覧を見る

評価の高い作品なので読んでみました。予想外にサラッと読み終えました。
現実の問題に慄き感情的になるサブキャラ達とどこか現実味の薄い堂野と多喜川。現実の苦みと、おとぎ話のような恋愛、上手く絡めたお話だと思いました。
3編が纏めて収録されていますが、それぞれ違う味がありました。

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電子書籍

良作なのは間違いないです

2019/09/09 01:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うさきち - この投稿者のレビュー一覧を見る

一度読み始めるとするすると読み進めることができる癖のない文章に好感が持てます。描写力もあるので、自然と情景が思い浮かび、映像でドラマを見ているような手ごたえがあります。
その昔、BLという言葉が無い頃、男性同士の同性愛を描いた漫画や小説は、作品のレベルが相当高くないと世に出てきませんでした。狭き門を突破してきた作品たちは一作一作が読み手の人生を変えるぐらいの高い品質の誇っていました。
この作品はそんな時代の潮流を引き継いでいると思います。
嫁さんがステレオタイプなので、事件の真相に意外性はありませんでした。起きたこは酷いものですが、主人公と相手にとっては、陽の当たる幸せを求めさえしなければ、先々幸せにやっていける状況で、意外なほどハッピーエンドでした。

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電子書籍

都合よく悪者が出てきて違和感

2019/08/13 13:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:海月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

その生い立ちから情緒未発達な攻に執着され最終的には受(頑固だが主体性はない)が絆されるお話。
刑務所で出会うなど独特の設定で文章も上手く飽きることなく読み進められるのですが、お話が展開するために都合よく悪者が出現して、しかもその根拠に説得力がなくて……。
BLとしては、未発達ピュア執着攻好きの方なら萌えられるんだろうな、と思います。

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2012/09/14 21:51

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2012/09/22 18:19

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2012/09/17 12:41

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2012/09/20 11:38

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2012/09/18 10:45

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