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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
天真爛漫な女性・るり。るりを姉・けいこ、姪のさつき・みわこ・みのり、そして旦那のカイカイの5人の目線で描いた作品。家族に愛され、家族を愛したるり姉がどのように語られるのか?
14歳の水平線を読んで作者の他の作品を読んでみました。結構ほのぼのして笑えるところあり、泣ける部分もあり、読みやすくて面白かった。
紙の本
ほっとしました
2017/10/20 18:43
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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
るり姉はつかみどころのない人だなというのが第一印象です。途中、まさかそういう結末?と思いましたが、そうならなくてほっとしました。
紙の本
そうかあ
2022/02/02 13:41
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後が良い結末で良かった。
それだけかなあ。
悪くはないけど、特別良いなあと思う部分もなく。
3姉妹のお母さんは大変だなって。
電子書籍
こんな叔母さん
2019/11/28 09:33
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな叔母さんがいたら楽しいだろうな、と思いました。途中、まさかの展開になるかと思いましたが、終わり方も良かったです。
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「るり姉」を取り巻く登場人物たちの一人称視点の連作短編。
途中で結末を勝手に想像して、あー、また泣いてしまうのだろか、と思ったけれど、
実際はかるい笑顔で読み終えました。
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るり姉みたいな叔母さんがいたら救われる子どもたちってたっくさんいると思う。
「かくあるべし」みたいな箱に閉じ込められて息苦しくてどこかに出口を求めてあがいているとき、きっとそこに大きな穴を開けてくれるはず。
さつきの章を読んだ後にどの語りを読んでも切なくて胸がキリキリと痛むのだけど、だけど、だけど…うふふんふん。
宮下奈都さんの解説がまた、優しさにあふれてて、いいんだこれが。
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るり姉のような身内、というか、家族には非常に憧れます。みんなあったかくて、面白い人達で、読んでいて楽しくなります。いい本ですね。
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「自由な人」というのがるり姉の第一印象。
自分の思ったことをすぐ口にする。
思ったことを口にする。って結構怖いこと。
でも、なんだか許されてしまう。そして人を傷つけることはない。
家族、友達、どんな形でもいいからるり姉に関わってみたいと思った。
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活動的でオシャレで気まぐれな女性「るり姉」
この小説はこのるり姉にまつわる物語を、るり姉の姪っ子たちやるり姉の夫など、章ごとに彼女に関わる人物たちからの視点で描かれる。
もちろんこのるり姉は魅力的なのだが、この小説を読む上で実は一番印象に残るのがるり姉の姉であり、姪っ子たちの母親である人物だ。この母親は子供たちを育てることに追われ、身なりも気にせず所帯じみていて、るり姉とは対照的な人物として描かれる。
現実を含めて我々はこういう人物を「母親」という属性やポジションだけで見がちだ。しかし「毎月『花とゆめ』を読んでいる」とかしばしば挿入される情報によって、このただの属性だと思っていた人物にも個性があり、その人の人生の主体であるのだと気づかされてゆく。
そして最後に、いかにもるり姉らしいに思われた「ピアノが上手い」が母親の特性であったことが明かされ、この娘3人に囲まれて生きる母親が、るり姉と変わらないぐらい魅力的な一人の女性であることに気づかされるのである。
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るり子さんのことを語る、姪っ子たちやお姉さん、
いまの旦那さんカイカイのるり子さんを思う暖かい気持ちと
それぞれの、ふっと笑えるような楽しい性格が垣間見えて
るり子さん、元気でいてと願いながらも読み続けました
読み終わって、ふわっとやさしい気持ちになったのは、
やっぱり「しずなか日々」と一緒だったなぁ
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息子が読むかなーと買ってみて、まずは自分で読んでみました。
この作家さんのことは全く知らなかったし初めて読みました。
登場人物のキャラ設定が、まずとてもいいです。
るり姉のお姉さん、子供たちの母親のけいこのキャラがすごく好き。
子供たちの微妙なお年頃の気持ちや行動は、自分の若い時を思い出します。
最初の章、るり姉が入院しているシーンでは、本当にリアルな登場人物の切ない気持にぐっときて、ずっと泣いてしまいました。
ちょっとした描写が妙にリアルで・・・。
祖母の入院時の自分のざわざわした気持ちを思い出さずにはいられなかった。
最後まで軽快に楽しく読めました。
他の作品も読んでみたいです。
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るり姉をとりまく人々のそれぞれの心の中の話。
にしてもるり姉は好きなキャラだなぁ。
あんな女性にあこがれる。
だからかな、姪っ子たちにもあんなにすかれてる。
うん、ストーリーはなかったけれど、面白かった!
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小説ってのは、ストーリーがなくても
成立するし感動できるもんなんだな...
というのが正直な第一印象(^ ^
タイトルにもある「るり姉」という人をめぐり
その周辺人物たちの独白、という形で綴る連作。
るり姉を「るり姉」と呼ぶ所以である姪の三姉妹、
るり姉の実の姉、夫(実は二番目)の5人の独白だが、
それぞれ微妙に時間軸がずれている。
三姉妹の「長女」編ではまだ小学生の三女が、
自分の番では高校生になっていたり、という具合。
5人それぞれが語るエピソードの中から
徐々にるり姉の人となりが浮かび上がってくる。
同時に、言葉の端々から語り手5人の間の
「愛憎ない交ぜでちょっとだけ愛情が勝ってる」
感じの人間関係も見えてくる。
何より登場人物それぞれのキャラクターや語りが
単なる「リアル」という言葉を超えて活きている。
本当にこういう家族が存在して、24時間、365日、
5年間くらいにわたって監視してるんじゃねぇの、
ってくらいに自然で「実在感」ハンパない(^ ^;
そして、決して自身では語ることのないるり姉。
この人の不思議さ、うっとうしさ、愛らしさ。
このキャラクターがまた魅力的で。
もちろんリアルな人なので(?)
誰からも愛される完璧なスーパーウーマンではない。
むしろ近しい人たちからすれば「メイワク」な部分も
少なからずあることがうかがえる。
でも、みんなはるり姉が大好きで、
一緒にいると周りの人を幸せにしてくれて、
それでもちょっとケンカしたり文句言ったりしつつ
「日常生活を送っている」。
それだけと言えばそれだけの本。
でも何だろう、この爽やかな読後感は(^ ^
冒頭に「ストーリーがない」と書いたが、
一応は「小説」だし、もちろん筋はあるし
事件も起きる。
が、その事件も含めて、飲み込んで、
圧倒的な密度で「日常」が進んでいく。
自分とは全く関係の無い「他人の日常」が、
これほど面白く、魅力的に読めるのは、
正に「筆力」としか言いようがない(^ ^
私の好きな作家は、ストーリーももちろんだが、
「文章を読んでいるのが心地よい」人が多い。
そういう意味では、この一作はダントツである。
初椰月作品だったが、ぜひ他作も読みたいと思います(^ ^
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こんな女性がいたら毎日が虹色に輝いて見えるに違いない。
本の雑誌2009年度エンターテインメント1位に輝いただけあって、たしかに面白い。しかし面白いだけじゃないのが椰月美智子の書く小説の特徴だ。
十代の三姉妹とその彼女達がるり姉と呼ぶ、母の妹。
るり姉の手にかかれば、退屈で色あせたな日常も輝きを取り戻す。明るくほめ上手で天真爛漫。いつも面白いことを思いつき些細なことに感激する。
るり姉は、三姉妹の、時に重苦しくも切ない十代の毎日をを容易に破壊する。その陰と陽の対比が見事だ。ある意味これは現代のファンタジーなのかもしれない。
その一方で、それぞれの登場人物の視点で書かれたるり姉の物語は、ただ明るいだけではない彼女の真の姿をあぶりだす。
遠く青春を過ぎてしまった人を一瞬で十代に引き戻す。小説るり姉はそんな魅力、いや魔力に満ちている。
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るり姉ことるり子さんに対する思いを、姪、姉、夫の視点から描く連作短編集。どの視点からも、各々のるり姉に対する愛情が伝わってくる。人が変われば、愛情にもいろんな種類があるのがよく分かるし、姉妹でも女同士だからいろんな駆け引きがあるし、面白かった。