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今回は、今までの7巻と比べるとちょっと毛色が違う印象でした。
作中でも言及されているとおり、今まで攻める側だったスルガシステムズが、今回は防御側に回るというのがひとつ。
そしてもうひとつ、今回はブラックな部分がかなり控えめで、結構真っ向勝負のビジネス物語だったように思います。「SE残酷物語」というコピーの通り、SE業界のブラックな側面をガンガン書きつつ、ちょろっと「でもやりがいがあって楽しい」みたいに終わるのがこれまでのスタイルでしたよね。
感想としてまず思ったのが、仕事って最後は人と人との繋がりなんだよなー、みたいなことですね。
ライバル会社の手口は、トップ同士の人脈を駆使して事前に情報収集し、準備万端な状態で一方的に相手を叩きのめすこと。これを「政治的な汚いやり口」と罵ることは簡単ですが、何も違法なことはしていないし、あそこまで正々堂々とやられたら文句は言えない。
一方、主人公チームのやっていることも、これまでの仕事で出逢った人の助けを借りて、共同戦線で相手をギャフンと言わせると。描き方が違うだけで、本質はライバル会社のやっている事とそんなに違わないんじゃないかと思いました。
もちろん、こんなんばっかりやってたら仕事にならないとは思いますが、たまにはいいんじゃないですかね。俺のいる業界では絶対に許されない領域なので、新鮮味があってワクワク読めました。
もう一つ、今回はバトルもののライトノベルに似た面白さがあったなと。伏線の使い方……3巻で出て来た梅林さんの再登場のタイミングなんかは、異能バトルの伏線の回収の仕方そのまんまでしたねw
それにライバル会社……アルマダ何とかも、如何にも強力なライバルって感じでカッコいい!7巻のブラックな小物とはえらい違いです。
ひとつだけ減点ポイントを挙げるとすれば、妹が出てくるところかな。
なぜそこで妹?他にいるだろ……社会人の兄が中学生の妹に職場の人間関係の相談とかありえないだろ……。5巻以降登場してなかったし、久々に出してみました感がヒシヒシと。ちょっと醒めてしまいました。
何はともあれ、いつも通りの素敵作品でした。
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ついに工兵の同年代登場。しかもライバル(?)会社。というより工兵の会社の領域の仕事が「草刈り場」という…ね。
まぁ、システム構築の受注なんて逸注結構あると思いますけどね。
それにしてしても政治的なやり取りは…ねぇ。私的には好きくないww
まぁでも、工兵くんはものすごい伸びてますなぁ。
現実にこんな子がいたら…重宝されるかもなぁ。あ、でも立華さんあっての工兵…なのかしら?
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今までは目の前の大きな問題、強大なライバルなどに独自のアイディアで切り抜ける挑戦者であった主人公達でした。
この巻では打って変わって、自分たちの事業に乗り込んでくる新規事業者との対決...いわば防衛戦を行っています。
何を隠そう、この表紙の子がその主人公へ挑んでくる挑戦者側の先鋒なのですが...この子がまた曲者でした。
加えて、他の新キャラが登場してくるのですが、これまた個性的なヤツでして、見てて飽きさせません。
さて、領分を次々奪われる中で最重要ポイントである業平の事業でどう戦うのか...注目です。
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どうして主人公の周りにはこんなに美人が多いんだ(激怒)
どうして最後の室見の衣装の挿絵が無いんだ(血涙)
次郎丸縁を”えにし”と読んでいたので男性キャラだと思っていたら、”ゆかり”と読むみたいで女性だった。しかも美人! ちょっと変人!
くそ……ラノベだから致し方ないが、男性キャラが少なすぎる……。
「あんた……つくづく面倒くさい女に絡まれるわね」
全くうらやまけしからんですな。 私は橋本課長派です。
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表紙の今巻のヒロインのイラストが個人的に好み。
ボーイッシュな子って好きなんですよね。
読んでみたらちょっと想像してたのと違ったけど・・・今後も活躍してほしい。
ラストのボスとの会話もよかったしね。
しかし今回一番可愛かったのは橋本課長ww
中身が面白いのは今更言うまでもないでしょう。
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今回は今までとはかわって防衛する話。工兵もそうだが、新人のスペックが高すぎる。新キャラもなかなか面白いキャラで楽しめた。
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初めてのスルガシステムの社員じゃない人が表紙(というより、室見や梢以外で初)。
そういうこともあって、途中まで読んだ段階で、表紙の次郎丸縁がラストでスルガシステムに転職でもしてくるのかと思ったけど、そんなことはなかった。採用ページを変更するという話もあったし。
そういや、採用ページについてはどうなったんだろう? 結局、梢がサンタコスしたのかどうか書かれてなかったような。名前はちょこちょこ出てきたけど、登場すらしなかったし。
後、妹のアドバイスについてもどう繋がったのかよく分からなかった。多分、伏線だと思うのだけど・・・。本当に公平のいうように、参考にならない話だったんだろうか・・・。
後、表紙のポーズは何をしているところなんだろ? 少し不自然な体勢だから、何か意味があると思うのだけど。スマートフォンの画面をこちらに向けて・・・。
ところで、さっき『スルガシステム』と検索したら、非公式のスルガシステムのサイトを見つけた。
http://suruga-system.com/
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帯にもあるけど、ライバル登場です。
というか、サラリーマン小説なんだよなぁ。
それも、営業大好きで自社のリソースには頓珍漢な社長の暴走で巻き起こるドタバタがどうやってオチまでもって行けるのか、みたいなタイプの。
電撃がサラリーマン小説でヒットを飛ばすなんて普通は思いつかないよね。デスマに疲れたブラックなSIer勤務な人たちが、自虐的癒やしとして買ってる、みたいな知ったかぶりを言う人も居るけど、人気の秘密はもっと違うところにあると思いますよ。基本的にはキャラクターの魅力だし、そういう点では、あくまでも電撃の王道を行っている。桜坂くん、ある意味異能だし。だから、敵方を含め、ハーレム化する。
なんというか、たぶん、日本では大勢を占めるだろう「集英社のジャンプ」的な価値観(だからワンピースの映画とか作られるんだろ?)からすれば、敵がそんなふうに仕掛けてきたからといって、同じレベルで対抗しちゃったら、許されないんだろうけれど、そういう価値観が嫌いなので、こういうのはもちろんこれはアリ。連帯感とか友情とか、そういう根拠の無いものじゃ他人は説得できないので、きちんと利害一致を根拠に共闘する。これです。
無意識らしいけど、ただ者じゃ無い主人公ぶりが魅力として光った回。今後の新展開を期待させますが、それって執筆現場ではかなり苦しんだ結果なんじゃないだろうかという点がちょっとだけ心配です。
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なれる!SEは、ジャンルがラノベなのだがラノベ要素は微妙というか取って付けたような感じ。登場人物全員が二重人格の如くパートごとに人格が入れ替わる。まあその入れ替わる絶妙なリズム感が、キモなのかも知れない。SE業してる身としてはそこそこ嘘や誇張も理解できるので面白く読めますが、一般のひとには半分SFなんだろな。
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2013 1/4読了。WonderGooで購入。
工兵に強力なライバルが登場する巻。
あるコンペでぶつかったアルマダ・イニシアティブ社と工兵と同じく新人1年目の次郎丸縁。
前巻ラストで明らかになったネトゲ大手の案件を失った件もアルマダ社に奪われたものであり、さらにそのコンペでの惨敗以来、スルガシステムの案件が奪われる事態が続き、ついには業平産業の件までアルマダ社の手がかかり・・・。
今まで攻め攻めで行ってた工兵たちが、守りに転じると途端に苦戦する話・・・ってそりゃあ守る側の方が圧倒的に不利な状況なので仕方あるまいが。
最後は場外乱闘に対して場外乱闘で立ち向かうことで解決。工兵のスペックがどんどんどこぞの闇のフィクサーさん級になっていくな・・・技術力がある分、あちら以上やも知らぬ・・・。
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出来ない新人と思って蓋をあけてみたら、ただの超人でしたってくらい、ここ数巻の主人公の活躍ぶり。
主人公が活躍すればするほど立華たんの活躍が減るわけで・・・
(ノ゚д゚)ノ 彡┻━┻ リッカタンカツヤクサセロ!!!
立華たんの活躍は少ないけど、はっしーも出てくるし、何といっても今回は挿絵が良い!!!
出番が少ない分、挿絵が最高だった立華たんペロペロ(^ω^)
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他ベンダーにやってる仕事を荒らされるっていうシチュエーションが、今自分が直面している状況に近くて、とても他人事として読んでいられなかった。
ギリギリまで追い詰められての逆転勝利という展開は、これまでと同じなんですが、この爽快感がたまらないですね。
圧倒的な技術力身に付けたいものです。
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夏海公司のなれる!SE8を読みました。
案件防衛?ハンドブックという副題のついた、なれる!SEシリーズの8冊目です。
ブラック企業スルガシステムに入社した桜坂工兵に強力なライバルが登場します。
アルマダ・イニシアティブと言う会社は商談荒らしの悪名を持つ、強引な営業方法の外資系会社です。
アルマダ・イニシアティブはスルガシステムの顧客会社を次々とリプレースしていきます。
そこの新入社員の次郎丸(じろうまる)縁(ゆかり)は新人ながら技術的にも営業スキル的にも工兵とは段違いの実力を持っているのでした。
この小説は萌え系の技術系SEの日常を描いていく物語だと思っていたのですが、前巻くらいからSEのレベルを超えた会社レベルの経営や政治的な話題が描かれていて、それも面白く読みました。
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工兵の周りには女性ばかりですが、今回の女性は同じ新人のライバル!
アルマダ・イニシアティブは大コンピュータ会社の元日本支社長が率いるベンチャーで、トップセールスで各社に売り込み中。
常駐コンサルとして、顧客に入って現システムの欠点を洗い出し、低コストでよりよいものを提案し、案件を奪い取る手法。
スルガシステムと常にぶつかるのは、新人の次郎丸縁。
今回はまともに顧客の利便性を考えWebインターフェースを提案に追加する。そのため、室見のコスプレを餌にSD部のプログラマーを仲間につける。
しかし、それは敵も予想しており反撃をくらう。最後には裏技で業界大手JT&Wにもコンサルをしてもらい、スルガのコストが割高と言うアルマダの主張を、一般的には割安と反論して、流れを変えた。
今後もライバルとして登場しそう。
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今回のゲストヒロインは、工兵と同じポジションの、これまたデキる女性の次郎丸 縁さん。ナイスなバストとナイスな腰のくびれを持つナイスバディな、爽やか体育会系の、ヘアピンが特徴的な娘さんですね。
ところで、Ixyさんの絵柄。下半身が肉感的になってきていて、描線のシンプルさとのミスマッチもあって妙に、こう、3Dのイメージグラビアムックみたいなチープエロスの印象が出ていて、ソワソワします。えっなに、これでエロスを感じていいの?私?みたいな戸惑いというか……次郎丸さんやカモメさんはドキっとして良いと思います。ですが違う!私は、室見さんにはスレンダーで凹凸のないボディでいて欲しいんです!骨盤とか感じないボディでいて欲しい!そう、おジャ魔女なおんぷちゃんの棒手足のような!……以上、蛇足でした。
さて肝心の本文ですが、起承転結のちゃぶ台返し部分がフワッとしていて、恐らく専門的すぎて省かれてしまったのでしょうけれど…ちゃぶ台が返ったこと(工兵の勝利)に消化不良、多少引っかかりを覚えつつも、まぁ些細なことかなと読み飛ばせば、爽やかな読後感でした。
割合ドロドロ展開が続いていた感じでしたので、お口直しスッキリ!です。
そして今回もひっそり系ヒロイン、橋本さんが良い味を出しています。このひと、可愛い人だなぁ、ほのぼのします。工兵さんとプライベートでのやり取りは、何気にヒロイン達の中では一番多いのではないでしょうか。ええ、好きですスーツ系眼鏡女子。
そしてなにげに助演男優賞な福大さんが面白いですね。テンプレ!っていう感じの、物怖じしない系どっしりオタクさん。好きなものを好きだと言える強さには、安定感を感じます。
そんなこんなで、さくっと楽しく読めました。