仙台学 ｖｏｌ．１４（２０１２） 特集｜赤坂憲雄「震災論Ⅱ」／第２回みちのく怪談コンテスト

巻頭エッセイ
「まつくらくらの二里の洞」の魅力　　　池澤夏樹

［特集］赤坂憲雄「震災論Ⅱ」
分断と孤立を越えて
あらたな農の文化が求められている　
復興特需などほんの幻だ
震災後の思想は可能か
ふたつの『津軽』―東北への誘い①―
震災復興と東北
奥地に生きる人たち―東北への誘い②―
原発と民俗学
見えない関を越えて―東北への誘い③―
鎮魂と供養のために―東北への誘い④―
生存の痛苦へのまなざし―東北への誘い⑤―
文化・芸術による震災復興についての覚え書き
それは生存の条件となった
なぜ、青森の雪は拒まれたのか
神社と貝塚が残った
いま、静かな怒りの声を　
災間を生かされてあること
3.11以後　未知なる現実／あたらしい言葉

〈震災〉と取材／稲泉連×山川徹　（聞き手）黒木あるじ
未来を照らす〈地域の歴史〉／佐々木俊三　（聞き手）西脇千瀬

［特集］第２回みちのく怪談コンテスト
この年だからこそ
〈第２回みちのく怪談コンテスト〉受賞作・入賞作
【大賞】須藤茜『白い花弁』
【優秀賞】剣先あやめ『招かれざる客』◎高山あつひこ『こ』◎大河原朗『駄菓子屋のカッパ池』
【佳作】青山藍明『女鬼のぬくもり』◎来福堂『追慕の雪』◎杉澤京子『よくもきた』◎田中せいや『わっりゅうじん』◎灰島慎二『黒金と白』◎佐原淘『がれきの中の猫』◎敬志『神さまの評判』◎岩里藁人『てんでんこの糸』◎ヒモロギヒロシ『日記によると』◎こまつまつこ『糠の中』
【高橋克彦賞】国東『ひとむくどり』
【赤坂憲雄賞】田辺青蛙『あまごい』
【東雅夫賞】崩木十弐『回帰』
【東北怪談同盟賞】日野光里『こねる』
【荒蝦夷賞】剣先あおり『これはだめでしょ』
【花笠賞】真木真道『ババヘラ』
〈第２回みちのく怪談コンテスト〉選考会／高橋克彦×赤坂憲雄×東雅夫
実体の無いものの具現化を超えて／金子富之
〈ふるさと怪談トークライブ〉?末記／東雅夫×門賀美央子×土方正志
〈東北怪談同盟〉2011／〈みちのく怪談〉産院を訪ねる男／鷲羽大介

春の堤を行く　貞山堀逍遥／佐伯一麦

［聞き書き］
災後の宮城を歩く［１］　山元町の山と海
イチゴ栽培に賭ける／菅野孝雄◎あったることをありのままに／庄司アイ◎山下駅前橋元商店／橋元伸一◎豊かな緑だけでは暮らせない／佐藤守◎駅前タクシー繁盛期／萩野智恵子・寛◎複雑な思い／◎阿部勲／ある行政マンの春夏秋冬／馬上崇典
仕事と震災［１］
「置き薬屋さん」が見た被災地／大橋救急薬品仙台営業所　五十嵐篤也・岩間将明

海風の吹く村　荒浜開拓物語／河原谷創次郎

［連載］
只野真葛の『奥州ばなし』第４回／勝山海百合（現代語訳）
黒木あるじのみちのく怪談　第四節　むしのしらせ／黒木あるじ

「ことば」との出会い　読書の愉しみ／小関裕之
残影――追悼・山本三郎／甲斐原康

特集は、「赤坂憲雄「震災論Ⅱ」」「第２回みちのく怪談コンテスト」。ほか、対談「“震災”と取材」、インタビュー「未来を照らす“地域の歴史”」などを収録。【「TRC MARC」の商品解説】

vol.13に引き続き、赤坂憲雄が各誌に寄せた原稿を集成。＜第２回みちのく怪談コンテスト＞の、受賞作・入賞作を一挙掲載。
【巻頭エッセイ】池澤夏樹
【対談】稲泉連×山川徹　聞き手・黒木あるじ
【聞き書き】災後の宮城を歩く［１］山元町の今
海風の吹く村　　荒浜開拓物語(河原谷創次郎)
【連載】勝山海百合現代語訳　只野真葛の『奥州ばなし』　　黒木あるじのみちのく怪談【商品解説】