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ようやく山場!?の6巻が完結。
しかし、これだけでは1巻に繋がらないし、人類の悲しい物語と、その裏で糸を引いている存在の結末もまだ遠く感じる。
1巻に至るまでを謎解きのように待ちつつ、どんな結末が待つのか1巻を超えた先に思いを馳せる。
*何百年も経ったとはいえ、1巻でラゴス以外の誰も咀嚼者や冥王斑を知らず、新天地と思い込んでいるのは、恋人達のアノ設備のせい!?
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大分前に買ったのですがなかなか読み終わらなくて。
ようやく1巻へと話しが繋がって来た模様です。駒が揃いましたね。なんか遠い宇宙からやって来た知的生命体がそれぞれ人間をコマにして勢力争いを広げているような話しだなあと今更気が付きました。さて、どうする人類(笑)。宇宙人がそこにある素材を使って目的を達成させようとするのに対し、人間は土地や人の実支配を求める辺り面白い差異だなあと思いました。次も楽しみです。
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シリーズ中盤のクライマックスにふさわしいボリューム。そして、内容。
イサリとアイネイアのすれ違い方が、1巻の内容を思い出して感動する。構成がよくよく練られたシリーズなので、本当に楽しめる。これは、すごい。
次の巻で、いよいよ1巻のハーブCへと展開されていくんですが、早く読みたくてたまらない。
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数千万の年月をかけた因縁。
それは数千万の生命では解きほぐせないほどに絡み合い、睦みあい、愛憎をないまぜにして太陽系をのみこんでいく。
「私はあなたたちを愛しています」
その愛は慈愛か憎悪か――いずれにしてもあまりに“人間的”だった。
盛り沢山な6巻の中でもフルスロットルに盛り沢山なpart3。
ほぼ前巻の予告通りになったけれども、予測以上に切なく、激しい一冊でした。
……そして、本文とは関係ないけれど、ガチガチのSFと言わんばかりの表紙が好き。シリーズで一番好きかも。
それから、今までは白かった帯の黒さが、本編の重さを物語っているようでたまらない。
知ってるか? これ、シリーズの“中盤”なんだぜ……?
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燃え尽きた。ここまでやるか。最終巻ですと言われても納得しちゃいそうな濃度でしたが、もしかするとここからを描きたい物語なのかもしれない。底知れない。凄い。 ブレイドの孤独な戦いが好き。天冥の標とは彼が築いた関係のことかな?
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25世紀末。〈救世群〉議長の娘イサリはスカイシー3で脱走し、ボーイスカウト活動中だったMHD社の最高責任者の息子アイネイアと出会う。濃密な一日を通じて友人になった二人。だが、〈救世群〉の中枢は非染者社会への宣戦布告に向けて着々と準備を進めていた。太陽系外からやってきた異星人カルミアンや、被展開体のミスチフとノルルスカインの思惑も絡み合い、遂に全太陽系を巻き込んだ大戦争が幕を開ける。〈天冥の標〉シリーズ第6作。
5巻までのキャラの縁者たちが大集結。イサリの名前がでるだけでもアガるが、メイスンたちの祖先であるミスミィがやっと登場してきたのが嬉しい!彼女たちと出会ったばっかりに、〈救世群〉は戻れない局面まで猛進していってしまうのだけど。
ロイズは食を含め、全太陽系の画一化をさらに推し進めている。その裏をかかれてウイルスを撒くのに傘下のファストフードチェーンを利用されてしまうのだが、実はロイズも〈救世群〉もミスチフに操られている。羊のなかのノルルスカインからその秘密を伝えられたパナストロの少女メララは、商務大臣のブレイドに打ち明ける。
ブレイドはメララの話を信じ、パナストロに派遣されてきた〈救世群〉の総督シュタンドーレと根気強く交渉することにする。今回はこのパートが一番好きだった。言葉を尽くし、非暴力的な態度を貫くことで、ブレイドは実は穏健派なシュタンドーレの人間的な側面を引きだしていく。「心底殺したいと思いながら、他のことをするべく悪あがきするのが、人間だと思いますよ」というブレイドのセリフが胸を打つ。その一方で、〈救世群〉の開戦は500年もの「悪あがき」の果てに起きたのだとも読者は知っている。
カルミアンの技術で〈救世群〉は硬殻化し、人類とは異なる外見から戻れなくなってしまった。ここにミスミィとの意思疎通不足によるナメが入っているのが恐ろしい。人類は言語能力を持ったばっかりに、言語能力が劣っていると判断した相手をナメ続けてしまうんだろうか。
次巻は遂に惑星ハーブCが舞台になる。今作は個人的に苦手な戦艦での戦争パートが長くてキツかったので、次巻は少ないといいなぁ。
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シュタンドーレ氏に泣かされっぱなし。
事態に対峙したとき、何もできない・知らない庶民レベル、事態に積極的に関与できる閣僚レベル、事態を意のままに動かせる黒幕レベルを置くとすれば、真ん中のレベルにいる者がある意味最も遣る瀬ない思いをすることになるのかもしれない。
各章ごとに起承転結が明白で、論理的な展開をするので、うまいなあとほんとに思う。しかも滅法面白い。「天冥の標」… ついにシリーズタイトルを冠した章が登場、恐ろしい内容が語られる。この章に限らず、各章のラストがすごくいいんだよなあ。あと、やっぱ会話文。音読したくなる。
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どうしようもうないくらい面白かった.
さすが中盤クライマックス.さすが全3刊.
感染者からの全世界への宣戦布告に立ち向かうロイズっていう話しかと思ってたら,ミスチフ対ノルルスカインの1階層上の話も絡んで,誰が何に対して正義で悪で,害をなすものとなされるものがごっちゃになってきて.
まだミスチフを悪者あつかいできるだけわかりやすくて助かった.
人間階層はとらえ方によりすぎる.
設定的には,宇宙人による侵略,宇宙艦隊戦,パンデミック,遺伝子改造,人造愛玩ロボとか1つでもおなかいっぱいな話がどんどんからんできて,幸せがやばい.
1巻は至る先なのか,始まりにすぎないのか.
1巻に至る背景はそろそろそろってきた気がする.
冥王班のパンデミックによる惑星間交流の強制断絶,それによるオーバーテクノロジーの遺産.急激な断絶による過去の継承の断絶.
その結果が1巻?
2巻で救世軍を.
3巻でドロテアワット・アンチオックスを
4巻でラバーズを
5巻でダダーを
6巻で一旦ここまでまとめて騒動に放り込んで.
どこに至る?どうする?
1巻ででてきた7つの勢力はだいぶ判明してきたが.石工はカルミアンか
救世軍,恋人,亡霊,石工.同順列なのは?
医師団はそこまでキャラが立ってきたか?
wikiをじっくりよんでみよう
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時間と空間のマクロな流れに、
数々の人類のミクロなドラマ、
継続中の大作シリーズゆえに、
自分の中で話のつながりに整理をつけないと、
消失点に吸い込まれてしまいそうだ。
早く次を読ませてもらわなければ。
素晴らしい作品だ。
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1巻もおいっていうオチでしたけど、この6巻はさらに上を行ってますね。スケールが大きい。いったい何人死んだんでしょうか。
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「宿怨」というサブタイトルのように、長年溜まりに溜まった救世群の怨念が暴発してしまう。彼らは自分の信念に基づいて行動しているんだけど、それが完全に現代のテロそのものなんだよな…。いつの時代も結局人類は争いが好きなんだなと思わされる。
只、黒幕にミスチフという異星人が存在しているようなので…完全に全て人類が悪いわけではないのかもしれないね。
ここからどうやって、人類は生き永らえるの…?
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Part2から続く太陽系国家群と「救世群」の戦いもいよいよ大詰め。硬殻化した「救世群」は無敵とも思えたが、どうも副作用もあるようだ。咀嚼者とは...。カルミアンの意図がよくわからないが、これから「救世群」との関係はどうなっていくのだろう。
今回の話では、パナストロにおけるブレイドとシュタンドーレのやりとりが印象深かった。お互い敵であっても、何度も話し合うことによって人類というのは理解し合えるという希望があることが示されたような気がする。
この戦争の結果は意外なものだったが、ミヒル・ヤヒロには色々と謎があるようで気になる。
この後の展開がますます楽しみだ!
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本作により、やっと最初の各勢力が出そろい、それらの立ち位置が明確になった感がある。それにしても話が長く、間もあくので前の話を忘れてしまっているためでもあるが、多くの登場人物が登場しながらも実は、その多くが血縁であるという狭い世界でありながらも、話の全貌は未だ見えない。本来、二つの精神的寄生体の戦いの話ではあるが、それぞれが利用する駒としての人類側の陣営が複雑に、その立ち位置を変えることと、サブストリームや異星人たるメイスンがいつのまにやら、相手に取り込まれていたりすることにより、その戦いの様相がより複雑になっている。前にも思ったのだが、太陽系侵略にとっているミスチフ側の戦略が何故、ここまで複雑になっているのか、その動機が不明である。ドロテアの様な圧倒的な武力があり、圧倒的な繁殖力があれば、ここまで手をかける必要があるとは思えないので、ゲームとして考えているであろうか。
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なんだかんだといって、ハーブCって太陽系内にあるよね?と思って来たわけだけれど、このままだとセレスってことになるなあ。第三惑星だからCなんじゃなくて、セツルCと同じように、Cは場所の頭文字だとすれば、ceresということかい?
(と、思わせておいて、裏切ってくれることを期待しているわけですが)
今ひとつ、グレア・アイザワとヤヒロ家との血縁関係を把握できていないのだけれど、ラゴスの中のキリアンがそういうのなら、きっとミヒルだってグレアの血統に連なるのでしょうね。しかし、長生きというか死なないというか、そういう立場であるが故に、愛憎の形がどうなるか、というのを描いてみる機会だったかも知れないので、簡単にゲロっちゃって残念。まあ、ミヒルに向かってはわざとという事かもしれませんがね。
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とうとう読み終わってしまった。500年の間に積もり、ねじれ、溢れたものの結果がこれだとしたら、あんまりだ。でもこれが宇宙からしたらただの代理戦争でしかないところがまたさらに絶望でした。次はついに1巻の舞台惑星ハーブC。ここまで6巻9冊の道のり。長い…