紙の本
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2013/06/29 18:29
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投稿者:わらべ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても素朴に本に触れていく、主人公にひかれて。
読書の新しいきっかけになります。
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あえて、ハッキリ言うが、重い、画も内容も
読み手が純粋に楽しめる漫画ではない気がして来る、読んでいると
線の一本一本がハッキリと力強く紙を削るように引かれているのが、画に重みが出ている理由。内容の重量感は、名作の魅力、それに対して抱いた率直な感想を素直に、自分の言葉で綴っている草子の真摯さが理由だろう
恐らく、ではなく、間違いなく、この漫画を120%で愉しんで読めるのは、草子と同じくらいに本を読むことを愛せる『本の蟲』なニンゲンだけだろう。残念ながら、私は、まだ、単なる漫画好きの領域で足踏みをしているようで、そこには至れていないらしく、贔屓目に見ても、半分が良いトコじゃないだろうか
しかし、つまらないのか、と聞かれたら、自信を持って首を横に振れる、「とんでもない!!」と
確かに内容こそ小難しいが、読了後に作中で紹介され・・・いや、ブックガイドを書いて貰えた名文学を近場の図書館に読みに行きたくなる、させてくれる素晴らしい作品である
草子のブックガイドは一巻時と同じく、作品への愛に溢れている
また、2巻では登場人物も増え、彼らと接触を図ることにより、草子の『世界』がほんの少しだが、確実に広がっていっている。父親の駄目さ加減は相変わらずだが、次巻では改善が見られるかな、と期待してやっても良さそうな感じはあるかな?
これは、この『草子ブックガイド』は・・・・・・これからも、漫画を好きでいる為に読んでおくべき作品、と私は勝手に判断し、推薦する
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いい作品だと思う。
が、父親が最低すぎる。
読むのが苦痛になるほど。
前巻レビューにしばしば見られた主人公による窃盗行為への嫌悪感に関しては、この作品自体を否定するほどには感じなかったのだが、父親の駄目っぷりには嫌悪感しかない。
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草子自身やその父に密接につながるブックガイドが増えてきて、重さを感じるこの2巻。人間が文学を自身に引きつけてみれば、厳かなものになって然るべきか。でもそれは、より良い生への段階の一つなのだろうとも思う。
それにしても、装丁もそうだが、漫画の中に描かれている本の数々も紙の重さがあって良い。
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古書店モノを好きになれないのは本を読む人の一種の選民主義が透けて見えるからなのだが、それはもとをただせば本あるいは読書は良いものとの認識によるものだと思う。本とはすなわち役に立つ、感動をもたらす、成長を促すべきものであり、だからこそ存在意義がある。そしてその存在意義を知り、本から効用を得ることのできる少数者が自らであるという意識。そこからは必然的に優越感が生じる。
この捉え方に従えば、本とはどこまでも実利のための道具的存在である。実利の獲得手段として本が効率的であるから本を選択しているにすぎない。実利の見込めない本に存在意義は認められないし、実利さえあれば本でなくとも良い。結局のところ「そこから何らかの実利が得られるから本を評価する」という以上のものではない。それはそれでひとつの見識であり態度でもある。
だが、役にも立たず感動も呼び起こさず成長にも貢献しない、そういう本だってあり、そういう本のほうが多い。それでも作者筆者たちはそれこそ血へどを吐きながら自らの中のなにものかを文字に託す。実利的な態度は彼らの血へどをその視界から捨象してしまう。すでに存在する自らの強固な世界観・価値観にとって有益なもののみが認識され、それのみを摂取する。本という存在を利用して自らの価値観を具体的な行為思考に反映させているにすぎない。
だから、そうした実利的な態度を以って「本が好き」「読書が好き」とすることはやはり違うし、かえって本の意義を貶めさえしていると思う。古書店モノの人物たち(それはイコール作者でもあるのだが)は、そうした自らの態度に対してあまりにも無自覚に過ぎる。まあ、これはフィクションにかぎらず、現実の”本好き書店員”にも当てはまることで、いわゆるオシャレ本屋の気持ち悪さの多くはこういうところにあるんだな。
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前作から引き続き、読了。
古本と書評にまつわる漫画。家庭にも学校にも居場所の無い女子中学生が主人公。何かあると学校をサボる彼女の逃げ場所が古本屋。
彼女が自分の孤独や父親とのことに置き換えながら語るブックレビュー。書評を漫画で読者に読ませるのって難しいとおもうが、漫画家さんの力技だね。
このマンガがきっかけで井伏鱒二は読んだ。
「月と6ペンス」は、高校生の時読んだが、俗物のS・モームが芸術家の生き方を三流週刊誌風に非難しているようで、あまり感心しなかった。昔の僕の読みが若しや浅かったかな知れないと、30数年ぶりに再読しようかとも思う。
ボルヘスも最近読んだが、あまり印象に残って無い。これも再読かな。
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2巻が出ていると知り、慌てて買いに行きました。
ブックガイドはもちろんのこと、今回は草子をはじめとする登場人物それぞれが、己の人生と向き合う姿が良かったです。私も本を逃げ場にしがちなので身につまされます。
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自覚はなかったけれど、求めていた言葉、欲しかった言葉が書いてありました。一生読み返す作品になる予感。
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玉川重機先生のモーニングでの連載作品第2巻。
本を読みたくなる漫画であると同時に、本を読んだ感想を誰かに伝えたくなる漫画でもあります。
基本的には1話ごとに1冊の小説を取り上げて、草子がそのブックガイド(感想文と推薦文が混ざったモノ)を書く。その感想を誰かと共有することで草子と周りの人々のつながりが深くなっていく。
第二巻では「老人と海」や「銀河鉄道の夜」「月と6ペンス」といった小説が取り上げられています。
第一巻から引き続き小説のくくりの中で様々なジャンルからしっかりとした名作を選んできています。本当に玉川先生は文学がお好きなんですね。そして毎回読んでいて素晴らしいと感じる部分は、現実世界の私にも「この本を読みたい」と思わせるブックガイドの出来。草子のキャラクターになりきりつつ、本当に作品を愛しているからこそ描けるブックガイドを描くのはただただ賞賛を送るばかりです。
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中学生が出口の見えないもやもやの闇の中を手探りで進んだり戻ったりしてく感じ。こっちの心までえぐられる気がするのは、主人公に感情移入してるのか、自分が中学生のときと重ねているのか(かつ、自分はこんなふうに前を見ず、立ち止まっていたという自覚があるから比べて落ち込んでいるのか)そんな感受性などとうに磨り減ってなくなったと思ってたのに。
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待望の第2巻。草子ちゃんが1冊1冊の書物を読み解く事で、ダメ親父を初めとする身近な人々、そして誰よりも自分自身と正面から向き合い大人への道を歩んでいく姿を見守るうちに、心が穏やかに研ぎ澄まされるような思いで満たされていきました。
個人的には、草子ちゃんがブックガイドを通じて読書家の同級生との友情を育んでいくエピソードにほっとさせられました。1巻のブックトーク回に登場した潮崎くんも思いがけない形で再登場しています。
もちろんいつもの青永遠屋の面々とのやり取りも健在。揺れる思春期の心を支えて引き上げ、そっと背中を押してくれる店長のいぶし銀な言葉に憧れます。店長自身も草子ちゃんとの交流で生きる力を取り戻していく「9冊目」のエピソードが絶妙です。
人間は最後には1人。でも1人では生きられない。他者とポジティブな関わりを持って生きていく人生はそう悪いものではない。読後、そんな思いに満たされる1冊でした。
p.s.青永遠屋の看板猫「しおり」ちゃんが良い味出してます。
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続けて2巻も読了。なんか涙でる。こんな漫画があるなんて。。もっと本と出会いたい。そう思わせてくれる作品です。じっくり2周目に突入します。
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二巻目から「その後」がついて。うーん、ちょっと蛇足かな。と、思ったりもしたが、それはさておき。
橋本紡の『九つの、物語』にも山椒魚は取り上げられていて。そういや読んだことがないなと。気になるな。夏文庫フェアあたりでピックアップしてたら読んでみよう。
今回のブックガイドは人当りがいいラインナップで読んだことがある本もあって何気に嬉しく思った。夏への扉は新訳版読んでみようかな。
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本を通じて人と繋がる職業としての古本屋さん、これまでいくつの古本屋を訪ねても、その店主とじっくり本の話をすることはなかったのが、本の話を出来る人が増えていけばいくほど、こういう古本屋さんに憧れてしまう。こういう憧れが読メオフ会の開催に少し繋がっている気がします。
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手書きで入れてる字が小さくて読みづらいのと、
お父さんが中年には見えない(若い男性に無理やり皺とか髭を
付け足した様な…)のが気になるマンガです。
ただ、本好きの人には楽しめる内容です。
酒乱やネグレクトについてもサブテーマになっています。
3巻目も年末に出るようです。