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商品説明
「ことば」を身につけゆくキリヒトと、「ことば」を操る図書館の魔女・マツリカ。二人だけの秘密が、互いの距離を近付けていく。だが、一方で、周囲の強国との緊張関係は高まるばかり。発言力を持つがゆえに、一ノ谷と図書館は国内外から牽制され、マツリカを狙う刺客まで遣わされる。迫る危険と渦巻く陰謀に、彼らはどう立ち向かうのか。2000枚の超弩級リブラリアン・ファンタジー!第45回メフィスト賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【メフィスト賞(第45回)】「ことば」を身につけてゆくキリヒトと、「ことば」を操る図書館の魔女・マツリカ。二人だけの秘密が、互いの距離を近付けていく。だが一方で、周囲の強国との緊張関係は高まるばかり。マツリカを狙う刺客まで遣わされ…。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
著者紹介
高田 大介
- 略歴
- 〈高田大介〉1968年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。リモージュ大EDSHS EHICに籍を置き博士論文を執筆中。「図書館の魔女」でメフィスト賞を受賞。
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紙の本
魔法より言葉を
2015/08/20 16:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:北の本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジー小説だが、魔法は使われない。だが、声を持たぬ少女マツリカの言葉は、魔法以上の力を及ぼす。世の理を指し示すが故に。
少年キリヒトと少女マツリカは、その才能のために唯一無二の存在だが、彼らもその年頃特有の苦悩や、淡い恋情を体験する。自分の欠けたものを相手の中に見る、その眼差しの深さ、静けさ。
軍師キリンの語る、戦争は費用対効果が重要、戦場で流れる血は、「兵士」の、ではなく、名前を持つ「誰かの大切な者」であるという現実に気付く。外交こそが、道理に適う道である。
戦いとは武器を持って立ち上がることだけではない。
相手を深く知り、時には譲歩、良案を示すことで、自分も相手も守れる道を探る手間を惜しまない、それもまた戦いである。
戦争や暗殺などの重いテーマを扱いながらも、暗い気持ちにならないのは、ハルカゼが笑い上戸な為だけではないだろう。確かに人は死ぬ、だが不必要な死が見当たらないのだ。
最後に、マツリカが出立するキリヒトに送る詩は胸を打つ。誰にでも、自分の心に灯りを点してくれた人がいるだろう。それはとても大切なことだ。
登場人物の一人一人、世界観の隅々にまで目が配られ、それにふさわしい言葉で綴られた文章を読むのは、正に至福のひとときだった。言語学者でもある作者は、その才を如何なく発揮している。
全てのピースが、あるべき処におさまったという爽快感とともに読み終えられる。
この本を読まなかった自分を想像したくない作品だ。
紙の本
おもしろい
2013/09/09 22:14
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つかさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろなジャンルの要素が入っていると思います
登場人物たちの姿をなんとなく自分で想像できるのがよかったです
映像化されても良い作品だと思います
紙の本
圧巻の一言
2015/05/10 11:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
上下巻1450頁を綿密に練り込まれた言葉が稠密に埋め尽くす重厚な物語です。知略と陰謀、和解と争い、選択の物語です。そして何より、文字であるを問わず、音声であるを問わず、言語であることさえ問わず、一貫して「言葉」についての物語です。様々なシーンで何度も涙しました。そのいずれのシーンも全く異なる切り口で心に沁みました。新人とは思えない圧巻の筆力でした。ところで、恥ずかしながら本書では辞書を何度もあたりました。面倒ではあるものの、知らない言葉を知るのは嬉しいものです。
紙の本
美しい
2018/11/12 21:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いっか - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい日本語、流れるような文章が好きな人はぜひ読んで欲しい1冊です。
「言葉」に対しての概念が変わります。
紙の本
持ち運びに不向きな本。
2015/12/13 20:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
手にもって読むのが重いので、ちゃんと勉強机に座って読みました。
上巻に続き下巻も家でじっくり読んで下さい。
下界に興味をもったマツリカを連れて街に出たり、冒険したり、
やんちゃな事させるには少年少女の方がイイですね。
手にした時は「ん~読み終わるのか?」って感じたけど、読み終わったらものすごい達成感。そして「面白かったー」って声が出ました。