紙の本
表紙の通りの怖さ
2017/11/30 00:29
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投稿者:イストコ・プッチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
うわー女って怖い、女ってめんどう、なんでこんな考え方するの、なんでこんなこと言ってしまうの、ってことがいっぱい出てくる。
解説の方も書いていたけど、この三女には嫌悪感が半端ない。
よく付き合ってくれる彼氏がいるよな、こんな男おらんでと突っ込んでしまう。
そんな感情を引き起こすほどこの方の筆力は素晴らしい。
この本は「五十坂家の百年」の後に呼んだのですが、「五十坂家の百年」を読んでいる途中に購入したほどこの作者を気に入りました。
作中に日記が出てくるのですが、1日分がかなり長文。
ノートに書いた日記だから手書きだから手しんどいで、こんな長く書くヤツおる?
と思ってしまった。
それと三女の彼氏と長文日記がちょっとリアリティに欠けるかなぁ・・・
あと、長女の昔の同級生がそんなに三女に接近するかなぁ・・・
やっぱりそんなヤツおらんで。
でも作品はとてもよかったので、星5に近い4個とします。
ミステリ好きの方、湊かなえさんが好きな方はぜひ。
電子書籍
何とも言えない結末
2016/04/14 17:08
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投稿者:yaiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
先が気になってどんどん読み進めました。どうやって結末を迎えるのかな…と思ったましたが、まぁ、そうだよね…という結末で面白かったですが、終わった後は何とも言えない感情でした。
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一気読みでした。
長女・百合は美人で仕事も順調、完璧に見えた百合がささいな事
で妹・梨花をアイロンで撲殺。
百合が衝動的に殺人を犯すなんて、と信じられない三女・柚香は
百合の事を調べ始めます。
百合の日記が出てきてからは、突然『イヤミス』臭が濃厚になり、
読むスピードも加速!
この百合の気持ち、分かるな~。
私も長女なので、すっごく分かる。
百合みたいに美人とかじゃないけど、「お姉ちゃんは真面目で大人しくてしっかりしてる」みたいな周りの期待?を勝手に読んで、そのようにしないといけないって思ったり。
仲良し姉妹でも、家族でも本当の気持ちは誰にも分からない。
同じ言葉でも受け止め方によって全く違う意味を持つ。
日記の読み方・読む順序次第でこんなにも印象が変わるものなのか
と思える書き方が良かったです。
一部しか読まずに決めつけていた柚香に、全部読むよう勧めるのは
男性ばかりでしたね。
最後はなんともいえない切なさが残りました。
私はどうしても百合目線なので、妹の立場の方が読むとまた違うの
かもしれません。
柚香の成長も感じられますが、私はどうも柚香が好きになれません
でした・・・
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話が読みやすくて、先がどうなるのか気になって一気読みした。
誰しもが持ってるズルさとか、孤独とか、いい顔したいって気持ちがから回る感じがよく出てた。
同じ気持ちでも、こうも受け取る人によって変わるのかとも思うけど、人付き合いってそんなものだったりするよねーとか感じながら読み切った。
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新聞の広告欄に掲載されていて、早速図書館で借りてみた。表紙と軽い紹介文に惹かれ第一印象で殆ど衝動的だったけれど、一晩で読める程の読みやすさ。
3姉妹の長女が次女を殺す事から話が始まるんだが、長女が綴ったとされる日記の一部を抜粋しただけで、印象がこうも変わるのかと、じわじわ来る恐怖がページをどんどんめくらせる。
色々な意味で怖かったけれど、クライマックスで一気に逆転というか、予想だにしない結末となった。これは面白かった。
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百合が自分と同じ悩みを抱えていて、すごく共感した。
特に姉がいたらもっと上手く振る舞えるんじゃないか、顔色を伺いすぎてつまらないことしか言えない、という所。切ない。
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百合のどうにも出来なかった哀しいとしか言いようのないさがが、それでも何か出来たのではないかと、何だかしっくりいかないような読後感がある。ただ最近はやりの二重人格とかに頼るのではない、同じ人物の裏表といった心理描写などが上手くて、ついつい引き込まれて一気に読めた。
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完璧主義な人ほど、自分の行動が許せなかったりするイメージがある。ひとはいろんな悩みを抱えててそれを口に出すことは勇気がいるなと思う。誰もが多少演技をしながら生きているよなぁと思った
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最強の三姉妹だと思っていた。
なのに、長女が次女を殺害した。
どうして? 美人で優しくて、センスが良くて・・・私が知っていたお姉ちゃんは、違っていたのか。
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仲睦まじい三姉妹に起こった悲劇。
物語は長女が次女を撲殺するという、最悪の展開から始まります。
取り残された三女は、長女の暴挙の理由を知るべく行動しますが、
やがて長女の意外な一面が明らかとなり・・・・。
この物語の大半を占めるのは、長女の裏の姿についてでしょうか。
表の印象とはあまりにかけ離れた裏の姿に、読者は三女と同じく
長女に「異常性」を感じることになると思います。この「異常性」により、
血を分けた妹にすら異常者扱いされてしまう長女ですが、
そのさまは余りに孤独で、ある意味、人の命を奪うことよりも
残酷なことのように感じました。
不器用で、周囲の人間から理解されない孤独な長女と、
残された家族の葛藤を描いた悲劇の物語です。
反面、読み終わった後は、改めて家族の存在を意識できるような、
ステキな作品でもあると思います。そうであってほしい。
傑作でした。
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怖いですね。三姉妹の隠れた腹の中、知りたくない本音。
真相が明らかになるにつれ、考えが変わりましたが、やはり、怖かったです。
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三姉妹の長女が次女を殺す、という事件が起こった一家の三女が事件と向き合う。
「最強の三姉妹」と姉たちを散々自慢していたかと思えば、完璧で非の打ち所がないと思っていた長女の醜い部分を知って、手のひらを返すように冷たくなったり、一体何なのか。
人間のドロっとした部分が見えてくる話だった。
衝撃のラスト!と帯で煽る割には、そうでもなかったな、とちょっと肩透かし。
読んでれば何となく想像できそうな感じかと。
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綺麗で自慢の長女、モデルのように華やかな次女、そんな姉二人に甘えて育った三女。
そんな三姉妹に起こった悲劇。長女が次女を撲殺。
そんな事実を信じられず、真実を追う三女。
そこにあったのは思ってもいない事実だった。
2014.3.15
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美人で最強の三姉妹の話。一番美しくて欠点もない完璧だった長女が次女を殺して捕まってしまう。
三女がその理由を突き止めるために探っていきますが、思ってもいない事実と向き合う羽目になる。
姉の日記を見つけて、その内容にショックを受けつつも、第三者にも意見を求め、最終的に姉の心理を段々と理解し受け入れていく。
知らないほうがいいこともたくさんあるのに知りたいという欲求に人間は勝てない。知りたいと思うときはそれなりの覚悟が必要です。
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平積みで目に入り店員イチオシのポップを見て衝動買い。評判の美人3姉妹の完璧な長女が次女をアイロンで撲殺し黙秘中から始まる物語。なぜ?3女が長女の日記を見つけその内容で全てが解るストーリー。日記の内容が恐ろしい。ラスト100頁は一気。