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紙の本
配達されたい私たち (角川文庫)
著者 一色 伸幸 (著)
感情を喪失したうつ病の澤野は、ある日、死に場所として入った廃墟で、偶然手紙の束を見つける。それは昔郵便局員に破棄されたものだった。「この7通の手紙は、さようならへのカウン...
配達されたい私たち (角川文庫)
配達されたい私たち
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商品説明
感情を喪失したうつ病の澤野は、ある日、死に場所として入った廃墟で、偶然手紙の束を見つける。それは昔郵便局員に破棄されたものだった。「この7通の手紙は、さようならへのカウント・ダウンだ。すべてを配達し終えたら肚をくくろう」彼は死とその痛みを先延ばしするため、7年前の手紙の配達を始める。そしてそこに込められた悲喜劇に遭遇し、久しぶりに心の揺らぎを感じるが…。神経症の時代に贈る、愛と希望の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
32才、男、うつ病1年生。首を吊ろうとしたオレを変えたのは、心が刻まれた7通の手紙だった−。映画「私をスキーに連れてって」「僕らはみんな生きている」の脚本家が描く、読む抗うつ剤小説。同名ドラマの原作。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
みんな、わがまま
2016/03/17 06:12
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
七年前に捨てられた七通の手紙を偶然見つけ、死ぬ前に配達してみようといたずら心から、自ら閉ざしていた殻を少しずつ破ってなんとなく前進していく鬱病の青年。突然現れ、七年前の手紙を差し出す。困る者、喜ぶ者、怒る者、対応は様々。七年前に手紙を受け取っていたらどうだったんだろう。人生変わっていたのだろうか。少し選択肢が増えるだけで、結局は変わらない着地点に落ち着いてしまう気がする。青年の感情はいつもドライ。それが安易なお涙頂戴になるのを抑制していて、よかった。みんなわがまま。わがままを支え合って生きている。