ひだまりの猫 （ＣＨＡＲＡＤＥ ＢＵＮＫＯ）

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投稿者：はにーとーすと　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

７年前に妻を亡くした古物店店主、眞分（攻め）とバイト先をクビになったフリーター、潤（受け）のお話です。
妻を亡くし、その死を認めたくない眞分。それも７年間もずっと頑なに死を受け入れられないでいます。
そんな時に、たまたまバイトをクビになり、家族関係も上手くいっていない潤に出会うのでした。
そんなところからこのお話は始まります。
眞分は３６歳なのですが、自分のことを「あたし」と言います。
う、なんだろうこれ・・・おじいさんなのか、古ーい時代物なのか、一瞬いつの時代なのか
眞分っていくつなんだか読んでて分からなくなりそうです。もちろん現代もののお話なのですが。
最初から最後までとにかく淡々と物語は進んでいきます。
本文は潤視点なので眞分の思いや、感情などどうしてそうなったのかがいまいち伝わってこず、
更に潤は一人でぐるぐる考え、悩み、家族のことや眞分への思いに決着をつけてしまうので
「恋愛」の部分に関しては甘さはなかったですねぇ。潤の成長物語、のようなお話です。
世捨て人のように生活していた眞分が豹変しちゃうラスト近くもなんだか唐突な感じがしてしまい
うーん、無理に絡ませなくても良かったのでは？？って思ってしまいました。
あと、この作家さんの独特の漢字使いや文体が苦手でした。
年の差モノで淡々としたお話をお探しの方にはおススメなのかなぁと思います。

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投稿者：沢田　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭のモノローグが「俺」だったのに、いざ本編に入ったら「あたし」しゃべりの攻めの口調に違和感を感じました。
さらに受けの家族への反発と、将来設計のいい加減さにいらいら。
そこを乗り越えれば、ゆったりと時間の進む古道具屋同様、じりじりと進む二人の人間関係を楽しんで読めました。