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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2013/11/11
- 出版社: 白揚社
- サイズ:20cm/363p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8269-0170-3
紙の本
そして最後にヒトが残った ネアンデルタール人と私たちの50万年史
地球に存在した20種以上の人類の仲間のなかで、なぜネアンデルタール人ではなく、ヒトが残ったのか? 古人類学の第一人者が数々の発見とともに語る、人類進化の真実の物語。【「T...
そして最後にヒトが残った ネアンデルタール人と私たちの50万年史
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商品説明
地球に存在した20種以上の人類の仲間のなかで、なぜネアンデルタール人ではなく、ヒトが残ったのか? 古人類学の第一人者が数々の発見とともに語る、人類進化の真実の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
クライブ・フィンレイソン
- 略歴
- 〈クライブ・フィンレイソン〉1955年生まれ。ジブラルタル博物館館長、トロント大学客員教授。ネアンデルタール人研究の第一人者。
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紙の本
我々が生き残ったのはたまたまにすぎない
2019/01/28 12:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人類は旧人であるネアンデルタール人よりも優秀だから生き残ったのであろう、優秀だから彼らを絶滅に追いやることに成功したのだろうとずっと思ってきた。ところが、この本によると、我々が生き残ったのはたまたまにすぎないのだという。ヨーロッパの草原を我が物顔に占領していたネアンデルタール人は私たちよりも大柄で脳も大きかったらしい。だが、気候が寒冷化していくうちにどんどん南に追いやられて南欧で絶滅してしまったのだという。住み心地のいい場所を占領していた彼らは革新的にならずとも生活できていたために変化に対応できず絶滅し、住み心地の決して良くない寒冷地に住んでいた我々祖先は、生き残るために革新的であったため生き残れたと作者は訴える
紙の本
消えていった人類たちを、根拠に基づいて描写
2018/03/17 11:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原題は "The Humans Who Went Extinct"
絶滅していった人類たち、といった感じか。
原著の発行が2009年。
日本語版の副題では『ネアンデルタール人と私たちの50万年史』となっているけど、
内容は、ネアンデルタール人のことばかりではなく、広く人類全般の進化史と、
現代までの歴史の流れについて扱っている。
よくあるように、○○人が○○人に進化して~、みたいな文だけだと何だかよく分からない感じがするけど、
この本は、その辺の話が分かりやすく書かれている。
ある時代に、複数の進化レベルの異なった人類たちが、地球上に同時に存在していたということも分かる。
そして様々な人類たちの盛衰だけではなく、その背景の自然環境と動植物相、
その前提となる気候変動などと絡めて語られているので、分かりやすく面白い。
東アジアとスペインにしかいない鳥(オナガ)の話(かつてはユーラシア大陸全体に生息していたが…)とか、
氷河期のヨーロッパにライオンがいたこととか、様々な話が面白かった。
残念なのが著者のせいではないけれど、出版が2009年と最新ではないこと。
日本語版の解説にも書かれているように、本書は現生人類(私たち)とネアンデルタール人の交配は無かった、
という前提で書かれているが、その後の研究により、交配はあった、(アフリカ人以外の)私たち全員には
ネアンデルタール人のDNAが数パーセント混入している、ということが分かってきている。
あと本書の特徴として、早期現生人類と現生人類(私たち)を、どうやら明確に分けて考えているようだ。
それは以下の文にも表れていると思う。
『それでもインドの遺跡からは、一〇万年以上前の当地の人口がかなり多かったことがうかがえる。
一〇万年前というのは現生人類がやってくる前のことなので、遺跡の主はおそらくスフール、カフゼーの集団と
つながりがある早期現生人類だったと思われるが、正体についてははっきりしていない。』
『 ネアンデルタール人と早期現生人類は、やがて別々の道を歩みはじめることになるが、
異質ではあっても同程度の知能を獲得していった。しかも、この二つの人類の脳は私たちよりも大きかった。』
そしてこの早期現生人類はどうやら、絶滅していったということらしいのだが、その辺は詳しく書かれていない。
よく分かっていないのだろう。
ちなみにやはりその後の研究の進展で、世界の何カ所かから、これまでの想定よりも古い年代の
現生人類(早期現生人類?)の骨が出土している、という話もあるので、まだまだ謎は解けないのだろう。
ネアンデルタール人の絶滅の経緯については、とても詳しく書かれているし分かりやすかった。
多くの情報が分かりやすくまとめられていて、
そして著者の常識的な判断によって、極端な主張が除外される。
多い箇所では一文ごとに参考文献が案内されている。つまりこの本の主張のほとんどは
検証可能な根拠に基づいてなされている、ということだ。
著者は謝辞で次のように言っている。
『だから、私の見解は生態学、考古学、人類学の産物であり、本書ではそれをできるだけ
忠実に紹介したつもりである。』
紙の本
ご先祖様に感謝
2014/06/03 12:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro190 - この投稿者のレビュー一覧を見る
直接の先祖でなくでも、人類の先祖がけなげに一生懸命生きていたことに感動しました。
イノベータが生き残ってきたという考え方が興味深かったです。