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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2013/09/07
  • 出版社: 幻冬舎
  • サイズ:20cm/307p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-344-02446-5

紙の本

昭和の犬 Perspective kid

著者 姫野 カオルコ (著)

柏木イク、昭和33年生まれ。いつも傍らに、犬。犬から透けて見える飼い主の事情。『リアル・シンデレラ』以来となる長編小説!【「BOOK」データベースの商品解説】犬から透けて...

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昭和の犬 Perspective kid

税込 1,760 16pt

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商品説明

柏木イク、昭和33年生まれ。いつも傍らに、犬。犬から透けて見える飼い主の事情。『リアル・シンデレラ』以来となる長編小説!【「BOOK」データベースの商品解説】

犬から透けて見える飼い主の事情−。柏木イク、昭和33年生まれ。8歳で犬に咬まれる。咬み痕を笑う母。19歳、東京の歯科の貸間に住む。美人妻の秘密。49歳、遠距離介護。自らも病に…。『パピルス』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

姫野 カオルコ

略歴
〈姫野カオルコ〉1958年生まれ。滋賀県出身。著書に「受難」「ツ、イ、ラ、ク」「ハルカ・エイティ」など多数。

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みんなのレビュー166件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

運命を受け入れると言うこと

2013/12/10 01:26

24人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:楊耽 - この投稿者のレビュー一覧を見る

2010年上半期第143回直木賞候補となった「リアル・シンデレラ」以来、三年ぶりの長編小説です。

昭和三十年代。滋賀県の南部に生まれ育った柏木イクが主人公です。
彼女の半生を、日本で放映されたアメリカの連続テレビドラマのタイトルで八つに章立てした連作形式の小説です。
各章のタイトルのドラマが日本で放映された時代を描写しています。
最初の「ララミー牧場」は、一九六〇年からの放映。小説はイク五歳からのスタートです。
最後の「ブラザーズ&シスターズ」は、二〇〇六年からの放映。小説はイクが五十歳になる年で終わります。

長いシベリア抑留で精神を煩った父親は、しばしば癇癪を起こしてイクや母親に当たります。
母親は、家庭運営や子育てをあきらめ、イクに嫌みを言いながら、ただ働きに出て、生きているだけの人です。

人間相手が出来ないイクの父親は、しかしながら不思議と犬の扱いが上手です。
成長するイクのかたわらには、父親の影響で、いつも犬がいました。
その時々に近くにいた犬を伴奏にして物語が進みます。


なぜ、こんな地味な小説に僕は熱中したのか。
これを考えるのが、この小説の味わいだと思います。

一つ思い当たるのは、
自分の置かれた環境を認識し、運命を受け入れる事の大切さです。

若い頃には、自分の育った環境を否定し、挑戦することも構わないと思うのですが、
一生をそのように過ごす人は、ごく少数の天才を除いて、破滅へ進む事になると思うのです。

もう一つは、たとえ歴史に名を残さずとも、
凡庸な自分を受け入れることが出来れば、
新たな幸せが見えてくる
と言うことです。

幸せとは縁遠い生活をしているイクですが、
犬の散歩で知り合った、軽くちゃらちゃら生きているように見えた近所の青年が、
それなりに家庭の事情があり、思うように生きられない中、軽薄だが楽しく生きているように振る舞っていることに気付き、
また、必死に見栄を張って家庭内の問題を取り繕っているように見える大家が、
実は、イクの不幸を理解し、温かく見守ってくれている事に気がつきます。

もしかしたら、一生気付かずにいたかも知れない周囲の人の心遣いに気付く人になっています。

阿刀田高がその著「旧約聖書を知っていますか」(1994/12新潮文庫)で、
「人の上に立つものは、正直者が馬鹿を見ないように気を使わなければならない。しかし、正直者本人は、自分が正直であることに満足するものなので、正直であることが報われなくても取り立てて文句を言わないものだ。」
と言うアレゴリーを用いて、キリスト教の信者は自分の信仰心に満足するため(信仰を持たない人と異なり)聖書のリアリティーの是非や、矛盾を気にしない傾向があることを説明していた事です。

本書「昭和の犬」は、このアレゴリーそのままの小説ではないか。
阿刀田高はアレゴリーを自分の意志を内に秘めた例に用いていますが、
本書の柏木イクは、与えられた環境に対して、不満を述べない形で内に秘めて、人生に於ける平穏に到達しています。

そのように考えると、この小説は
「声に出さない人の気持ちを文章にする」という意味で、文学の王道をゆく小説であると思い至りました。
さらには、平凡な人生を生きる多くの人に、自信を与え、生きる救いになるのではないかと思いました。

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紙の本

ねじ伏せられた

2014/02/05 22:04

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

浅田次郎さんの感想通り、ねじ伏せられた。
子供時代の章は、突然割れる父親を理解出来ず、どうして良いのか、ただただ立ちすくむ主人公イクに同情する。また母親のイクへの接し方は薄気味悪く恐ろしいほど。
イクのそれぞれの時代に犬がいる。
常に両親から逃れる事を望んでいて、やっと東京へ脱出したイク。
東京で出会った犬たちは、イクには、軟弱で飼い主がかわいいと思う気持ちがとても理解出来ない。
しかし、読後感は、なんとも清々しい。
イクが生きてきた時間が、犬と一緒にいることでキラキラ輝く時間に思わせられてしまった。
初めての読後感。
これからも姫野カオルコに夢中になりそう。

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紙の本

つかまえに行かないと逃げちゃう本。

2018/11/08 22:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

姫野カオルコさんは以前から読みたいと思っていて、
でも手に取りにくそうというか、微妙な距離感を感じていた方です。
そして、この距離感という直感が、あながち外れてもいなくて、
独特な立ち位置の方だなあと思ったのでした。

姫野カオルコさんの公式サイトがあります。
各作品をディープ具合で分類しているので、
何を読むか迷っている人には良い手助けになりそうです。
わたしもこれを見ながら次作を検討しようと思います。
昭和の犬を読んで、もう少し読みたいと思ったからなのでした。

八篇の連作長編です。
流して読めば流したなりの、濃く読めば濃いなりの、
なんというのでしょうか、主張の少ない本なのです。
かなり個性的です。

犬と猫が大事な役割で出てくるのですが、
俗にいう動物モノとはまったく違います。

柏木イクという女性の、少女時代から現代に至るまでの
生活を切り取ったものです。淡々と生活しています。
各編には、だいたい犬、たまに猫との触れ合いがあり、
イクのこころの一部を形成します。

犬。イヌ。あくまでも、「いぬ」。
ワンちゃんの話じゃありませんよ。
動物であり人間のパートナーである犬が、持って生まれた
気質で生きるように、イクも自然な立ち位置で生きていく、
そんなイクの人生を描き出していきます。

子どもの頃、わたしの実家では犬を飼っていました。
今にして思えば、兄弟のような存在でした。
この本の中には、そんな生活の中で生きているいろいろな
犬が出てきます。

ほとんど野生みたいな犬、流行で飼われた犬、
愛玩動物という名の犬、ぬいぐるみ替わりの犬。

それぞれが本当の犬の姿であって、犬というものは飼い主を
映す鑑ということを徹底して描き出しています。
この本では、何をよく見て読めばいいのか、捉えどころがないのです。
犬が鑑となるように、この本そのものが、読んでいる人の鑑でも
あるような、そんな不思議な存在に感じます。

著者の作品を何冊か読んでいる方で、自分の中でイメージを
持っているような方にお薦めです。
きっと楽しみ方がよく分かるでしょう。

初めて読む人にはちょっとハードルが高いように思うのですが、
このまま終わるわけにはいかないと思ってしまったあたりで、
充分世界に引き込まれているのかもしれません。
姫野さんの世界を、ゆっくり探っていこうと思います。

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紙の本

三丁目の犬

2015/12/20 03:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和33年に生まれた柏木イクの半世紀。母は冷たく、父は言葉の虐待。でも、そばに犬が救いになっての成長記。3丁目よりは10年ほど後の時代だが、まだ、あの当時は、血統書などない犬猫が身の回りにいて、しかし、今よりは人との距離は近かった。姫野氏にはなかったノスタルジックな作品。

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紙の本

犬と言いながら人の話かも?

2015/08/31 18:09

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:T.H. - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和という時代。私も生きた。家族がいた。隣人がいた。周りに犬もいた。猫もいた。でもまあ、冒険的要素、ほとんどなし!の人生だった。この小説、放浪記の主人公みたくな人なの?あっちこっちうろついて、その都度犬が出てくるみたい。主体は人か、犬か。人には人の生き様あり。犬もまた人と生きる。犬から人もまた見えてくるということなの?わかんない。

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