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迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会 (光文社新書)
著者 北折 充隆 (著)
なぜ、夜の幹線道路は誰も制限速度を守らないのか? 電車内では携帯電話の電源を切るべきか? 迷惑行為の実例の検証を通して、こうした事象の背景にある人間の心理的要因、時代背景...
迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会 (光文社新書)
迷惑行為はなぜなくならないのか?~「迷惑学」から見た日本社会~
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商品説明
なぜ、夜の幹線道路は誰も制限速度を守らないのか? 電車内では携帯電話の電源を切るべきか? 迷惑行為の実例の検証を通して、こうした事象の背景にある人間の心理的要因、時代背景、そして効果的な防止策などを考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
北折 充隆
- 略歴
- 〈北折充隆〉名古屋大学大学院教育発達科学研究科(心理発達科学専攻)博士課程後期課程修了。金城学院大学人間科学部(多元)心理学科准教授。博士(教育心理学)。
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紙の本
帯で判断して本を買ってはいけません
2013/10/30 20:57
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「迷惑行為」を学問(社会心理学)の対象とし、その研究成果を発表したものです。すなわち、『今の日本にはびこる、「迷惑行為」について、さまざまな視点から考えてみた(10ページ)』という本です。
要約すると、迷惑行為は大きく以下の3つの態様に分類されます。
1つめは「明文化されたルールや法律に違反した行為」、2つめは「ルール化されていないが、他者に実害が及ぶ行為」、3つめは「実害はないが、他者に不快感を与える行為」。
こうした迷惑行為の抑止策を第4章で考察。具体的には、「お礼型メッセージ」と「恥」のアピールという2つの策です。ただし、迷惑行為がなくなることは絶対になく、次善の策をどう見出していくのかというのが課題だとの結論でした(あとがき)。全体として興味深い内容でした。
しかし、大きな不満が残る点もありました。すなわち、本書の帯です。最近話題となった有名な迷惑行為の写真が5点掲載され、「続々現れる新しいタイプの迷惑・・・・・・」の文言が踊っています。私は、この帯を見て、当然これらの迷惑行為の分析があるだろうと期待して購読したのです。
ところが、たった4ページ程度の言及で、『犯罪と断じるようなレベルでもない、不快になるレベルのもの。「若気の至りだな」「高級店じゃないし、こんなもんだよな」と、生暖かい目で見る程度ですむ話』(113ページ)と結論づけているではありませんか。相当がっかりしました。
社会常識も理解できる年齢に達した人間の、この情けない行為は、「大人の幼稚化」の何物でもありません。そこのところを、きちんと分析するのが学者の仕事と私は思いますし、それをしないのであれば、こんな帯をつけること自体が「迷惑行為」です。ということで「3」評価としました。