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紙の本
なんとなく、クリスタル 新装版 (河出文庫)
著者 田中 康夫 (著)
大学生でモデルの主人公・由利。バブル経済に沸く直前、一九八〇年の東京を「皮膚感覚」で生きる若い女性たちを描き、八〇年代以降の日本人の精神風土、そして「豊かさ」の終焉までを...
なんとなく、クリスタル 新装版 (河出文庫)
なんとなく、クリスタル
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商品説明
大学生でモデルの主人公・由利。バブル経済に沸く直前、一九八〇年の東京を「皮膚感覚」で生きる若い女性たちを描き、八〇年代以降の日本人の精神風土、そして「豊かさ」の終焉までを予見。膨大な「注」に彩られ、精緻で批評的な企みに満ちた、文藝賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【文藝賞(第17回)】日本がバブル経済に沸く直前、1980年の東京を皮膚感覚で生きる若い女性たちを描き、80年代以降の日本人の精神風土、そして「豊かさ」の終焉までを予見。膨大な“注”に彩られ、精緻で批評的な企みに満ちた不朽の傑作。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田中 康夫
- 略歴
- 1956年東京生まれ。一橋大学在学中の1980年に『なんとなく、クリスタル』で文藝賞受賞。長野県知事、衆参国会議員を歴任。著書『昔みたい』『33年後のなんとなく、クリスタル』他、著書多数。
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懐かしかった
2021/01/02 17:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「33年後のなんとなく、クリスタル」を読みたくて,その前提としてこちらも購入。「うんうん,そうだったね」と独りで頷きながら読んでしまった。好きか嫌いかと言われれば「嫌いな著者」かもしれないが,賛同する評価・視点も多い。同時代人なのだけれども,もちろんこんな優雅な生活はしていなかった。もちろん,こんなにモテなかったしね。いや正直に言おう。全然モテなかった。でも、たしかガールフレンドと旅行に行ったときに借りて読んだのだっけ…。今回気がついたのは,解説が秀逸だということ。「注釈が本文で,本文が注釈」という見方は目から鱗だった。そう思って読むと,現代史の貴重な資料として読める。「33年後のなんとなく、クリスタル」が楽しみだ。
紙の本
田中康夫氏が1980年に発表した当時の一大ベストセラ―で、一斉を風靡した作品です!
2020/05/31 11:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、作家、田中康夫氏が1980年に発表した小説で、我が国におけるポストモダン文学の先駆けとされる作品です。内容は、東京に暮らす女子大生兼ファッションモデルの主人公・由利の生活を中心に、1980年当時の流行や風俗を独自の視点と文体で描かれています。東京で生まれ育った比較的裕福な若者しか理解できないブランドやレストラン、学校や地名などの固有名詞があちこちにちりばめられており、それぞれに著者の視点を基にした丁寧な注釈と分析が入っており、それが話題になった作品でもあります。文藝賞にも輝いた同書を、ぜひ、読んでみてください。
紙の本
なんとなく、クリスタル
2015/09/28 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
「軽薄な作家が、軽薄な学生のことを書いた小説。何でこんな小説が『芥川賞』の候補になったのか、訳がわからない」
それがこの本を読み終えた第一印象だった。一流大学に通う、セレブな階層に所属する女子大生が、誰もがうらやむような生活を送る様子を描く小説。格差社会の現代で、こんな小説を発表する作家がいたら、周囲から総スカンを食らうことは確実である。ところが、作者のあとがきを読んだとたん、その印象は一変した。彼によれば、自分で読みたい青春小説を書きたかったのだという。今まで彼が読んできた「青春小説」は、現代の大学生の実態とはあまりにもかけ離れていた。そのことに違和感を覚えた彼は、それだったら自分で、今の大学生が何を考え、どう思っているのかをみんなに知ってもらいたかったのだ。そういう意味では、この作品は’80年代を代表する小説といえるかも知れない。
紙の本
「クリスタルなのよ、きっと生活が。
2014/11/23 23:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森羅万象 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにも、悩みなんてありゃしないし……。」
高校生の頃に途中で挫折した小説。
膨大な量の注釈に辟易した。
今回、33年後を読むために、新装版でチャレンジ。
おもしろい。
小説本文よりも、注釈がいい。
注釈の説明のために、小説部分があるって感じ。
注釈読みたさに本文も読む。
そういう読み方がされる小説と言っていいのかもしれない。
由利の33年後が楽しみだ。
余談だが、さだまさしの注釈が当たり過ぎて笑えた。
それにしても、唐突に終わる、この小説本文は。
そして、人口問題審議会「出生力動向に関する特別委員会報告」等が掲載されている。
ここまで含めての『なんとなく、クリスタル』なんだよね。
そして何故だか、今とても、依井貴裕の『記念樹(メモリアル・トゥリー)』をなんとなく読み直したい気分だ。
そんな気分にしてくれるのが、この『なんとなく、クリスタル』なのだろう。
紙の本
1980年文藝賞受賞作
2016/03/18 16:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編を通して固有名詞の乱出には、いささかうんざりした。しかし40年以上前の作品だが、今の若い人たちの虚無感を予感したかのような描写だ。